Skibbe体制の光と影

サッカー

サンフレッチェは、昨日のホームベルマーレ戦に勝利してリーグ戦全日程を終了した。残念ながらまたしても優勝争いを賑わしはしたものの頂点には届かず、最終順位も4位。そして昨日の最終戦も、その課題が浮き彫りになったと言ってよいのではないか。

確かに、代表GKを争う大迫と塩谷、荒木、佐々木のスリーバックを中心とした堅守は機能した。しかし、攻撃は機能したとは言い難い。そればかり見せつけられる1年だったし、昨日もその典型だった。序盤の押した時間帯に点を取り切れていたら、もっと点を取って勝てた試合だっただろう。

以前も書いたが、前線のストライカーの補強に動いて、人は集まった。しかし、そのマリアージュはまるでうまくいっていなかった。それに、人がいる割にはゴリゴリのストライカーに欠けた。ジャメにはそれを期待していたのだが、悩みを抱えたまま終わってしまったようだ。

確かに、CFがドンと居座ってという時代ではない。しかし、ジャメには動きの中でももっとエゴイスティックにゴールを狙ってほしかった気がする。あるいはこれまでと違って、前線にタレントが多くなっただけに、かえって迷いが増えてしまったのだろうか。

それを打開するのも監督の腕だったと思うのだが、残念ながらSkibbeにはそういう意味での手腕に欠けた気がする。昨日もそうで、木下と陸次樹を入れたは良いが、左サイドで体を張って好機を演出していた越道を下げたことには疑問符がつくというべきだろう。替えるならあの時間帯でジャメだったと思う。

結果的には、不運な先制点を許してから菅とヴァレを入れ、それが嵌って同点にしたし、その判断力はさすがというべきなのだが、90分通しての攻撃という面には、今年は不満が残った。それは来季の新監督とチームの課題というべきだ。それを解決してステップアップしないと、今度は本当に降格争いが待っている。

もちろん、戦力アップは必須だ。特にスリーバックのサブスティテュートと、ヴァレとマルコスの代わりの外国人補強は絶対だろう。いかにサンフレッチェアカデミーが人材の宝庫とはいえ、それだけでは足らない。言い方は悪いが、降格したチームとか昇格を逃したチームは草刈り場には格好だし、きっと狙っていることだろう。

もうひとつ、オフェンスの戦術が必ずしもうまくいっていなかったところの改善も必要だ。例えば、ジャメをどう使いたいのか、中村をどう活かしたいのか、サイドアタック一辺倒になりがちな攻撃をどうするのか、論点は多い。

かつても書いたが、サンフレッチェはうまくいった監督の後釜に失敗して苦しんだケースが多い。ミシャの後のポイチさんだって、結局最後はチームを混沌にさせただけに終わった。だから、今は強化部の判断に注目したい。幸いに来シーズンに向けては長いマリアージュ期間がある。そこでどう戦術を進化させるかが、サンフレッチェに突きつけられた課題だろう。

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