ある鯉党のたはごと2025その7;をちこち

サッカー

まずは今日WordPressのダッシュボードを開いてみたら、各日と比べて、閲覧数ベースで3倍、来訪者ベースで6倍の伸びが見られた。ここ数日、なにもセンセーショナルなこともアジテーション的なことも書いてないし、むしろどーでもいーことをつらつらと書いていたから、書いてる中身が原因ではなさそうだ。きっと変なところにリンクが張られたのだろう。別にどうでもいい。

むしろ弊ブログの特徴はどうでもいいことを書き連ねていかにも曰くありげに整えていることだし、話の流れはあっちに言ったりこっちに言ったりする。そもそも書いている本人が話の筋を通す気がないから仕方ない。ならばと思って、今日はそれをみやびやかなやまとことばで表してみた。だからといって何も意味は、ない。

かつては私も気力と遊び心があったので、やまとことばどころか全文近代文語文擬きで書いてみたこともある。私がこれに触れたきっかけは、かつて受験した京都大学の国語で必ず近代文語文を出していたからだが、読んでみると調子が良くて、ついそれなりの教養がついたように勘違いできるのだ。特に浪漫主義時代の文章は良い。

ときどき現代教育になぜ古典が必要なのかという暴論が述べられることがあるが、古典が読めずしてまっとうな教養は持ち得ないのである。欧米知識人にとってラテン語の知識は通過儀礼のようなものだし、そこまでいかなくとも歴史研究者が古典を読めないのは冗談の域を出ない。古典を否定するのは反教養主義、反知性主義の象徴のようなものだ。そんなのに限って、まともに漢字も読めないし、ボキャブラリィも貧困だ。

話が本当にをちこち遊びそうであるが(決して両口屋是清の回し者ではない)、簡単な言葉で説明するのと、簡単な言葉しか使えないのは月と鼈くらい違う。私などは分かりやすい言葉ばかり使うのは信用できないと思っている。政治家なんかでも、そうだ。誰がどうとは言わないが。

それに、誰でも知ってると思い込んでいることばでも、定義付けが難しいものもある。以前ネタにしたが、「アイデンティティ」なんでそうだ。そして、「プライヴァシィ」なんてその極みである。感覚的に分かっても、その意味するところを説明しろと言われたら、かなり難しい。だからだろうが、最高裁の憲法判例で「プライヴァシィ」という言葉は、実は使われていないのである。

ついでに言えば、分かりやすい言葉を使う一番の効用は、人を騙すときである。小難しい概念を振り回すと警戒されるが、分かりやすい言葉を使うと、無批判に頭の中にすっと入ってしまうからだろうか。まあこんなものは、独裁権力者のプロパガンダ術のイロハのイかもしれない。

そしてヒロシマ球界にはその典型例があるではないか。蓋し、「投手を中心に守り勝つ野球」ってのが。善意のファンを騙すのにこれほどまでに効果のあった言葉があるだろうか。だから私はこんな言葉を言う向きを心の底から軽蔑するのだ。

さて、まさに「をちこち」回ってきたところで、遂に弊ブログの平常運転モードに入った。しかし今日はこのくらいにしておこう。たまには余情を残して終わり、「もののあはれ」を感ずるのもよいではないか(なんのこっちゃ)。

ところでこの「をちこち」、今話題の奥田民生と吉川晃司のユニット”Ooochie Koochie”の基になっているらしい。どうやら吉川晃司の発案のようであるが、なんかみやびやかにも感じられてよい。もちろんこのユニットは、カープの新応援歌である「OK」を作り、さらにはサンフレッチェの応援歌「THREE ARROWS」も近日発売のアルバムに収録されるらしい。サブスク時代でCDも買わなくなってが、これは買ってみてもいいかな。

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コメント

  1. Иван Иванович より:

    日本人初のノーベル(物理学)賞受賞者・湯川秀樹が5歳の頃から漢籍の素読を習ってる。最初は意味もわからずに入っていった漢籍が、その後大人の書物をよみ出す時に文字に対する抵抗は全くなかったという。素読は脳の発達プロセスに合致した合理的な教育方法なんだよね。
    素読の他、現在の教育では丸暗記は非効率だとやらせないが、無知も甚だしい。丸暗記の学習中にはα波が検出される。α波(8〜13Hz)は、脳がリラックスしつつも集中している状態で現れる脳波で、記憶力や集中力を高める。さらに深い集中や没頭状態になると、θ波も現れることがあり、これは閃きや長期記憶の定着に関係している。

    また、現在は小学校から英語を教えているが、アホかと思う。母国語も碌々理解できん者に外国語を刷り込んでも無駄。3~9歳と6年間もロスに在住経験のある同級生は、現在全く英語が喋られない。周囲の帰国子女を見渡すと、外国語習得に効果的な年齢は10~15歳。この5年間で3年現地の小中学校(日本人学校は✖)に通うと、ほぼネイティブで喋られるようになる。ただ、最初の1年間は家庭教師について習ったほうがよい。

    話が脱線しているついでに、こぼれ話を少し。貴族言葉の名残のあるロンドン人と御所ことばが現れる京都人って、似てるんだよね。ちょい前に”Armada”の話題が出た時に、イングリッシュマンって、誇張して相手を小馬鹿にするユーモアが得意と述べたが、当てこすりや皮肉が節々に現れる、ロンドン人も京都人も。ま、今やロンドンは移民が増えすぎて、話し言葉が大きく崩れてきているので、貴族風に喋る人は、オックスフォード辺りのほうが多いかも。

    話を元に戻すと、管理人さんが述べておられるように、古典が読めずしてまっとうな教養は持ち得ない。これは至極真っ当なご意見で、文系理系に関係なく母国語のルーツを疎かにする者が、学究の道に邁進することなどあり得ないし、ましてや、まともな外国語習得が出来るわけがない。

    さて、野球は物理学の原理が随所に現れるスポーツ。投げる、打つ、捕るといった基本動作のすべてに物理法則が関わっている。
    ・打球角度(ローンチアングル):本塁打に最適な打球角度は25〜35度。
    ・バットの先端に重さが集中している(エンドロード)と慣性モーメントが高くなり、スイングしにくくなるが、インパクト時のエネルギーは大きくなる。
    ・高速で飛んでくるボールを安全に捕球するには、ボールの運動エネルギーを適切に吸収する必要がある。物理学では「力積=力×時間=運動量変化」という関係がある。

    詳細を知りたい方は、「ベースボールの物理学」を参照に。オモロイでっせ。

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