昨日頂いたコメントの中に、私の理想のオーダーを教えて欲しいというのがあった。今日は取り立てて書くこともない日だし、お日柄もよろしいので(丙午の三隣亡だけどね)、私の理想とするところを書いてみたいと思う。
と、頭を巡らせるに、結論は以下の通り。
固定メンバーでの理想のオーダーなどそもそも存在しない。敢えていえば、何があっても融通無礙に組めるのが理想である。以上。
そりゃね、往年の山本浩二みたいな選手が8人いて(なんせ俊足にして強肩好守だった)、しかも故障もなく不調もなければ(実はカープ黄金時代はフル出場している)、オーダー固定で戦える。しかし、それは無理な話だ。時には出すかどうか悩ましいこともある。それにうまく対応できるのが、名監督なのだ。
その意味では、やはり古葉監督はうまかった。エピソードを挙げたらきりがない。一方で、絶望的にだめだったのはミムさんだ。だから主力に故障者や不調者が出たら、とたんにだめになった。それが1996年の失態の原因だと言える。
あの年のいわゆる「ビッグレッドマシン」、緒方正田野村江藤前田ロペス金本西山の打線は、確かに恐ろしいくらい打ちまくった。しかし、スペアが利かなかった。町田と浅井がいて、確かに代打で打ちまくったのだが、この年は内野にアクシデントが続出した。そして、それを埋められなかったのである。
それを思うと、現状のカープで固定打線のベストを考えるのは現実的でない。ただでさえ秋山坂倉モンテロを欠いているのだ。ならばそのときどきに応じて、よりベターな打順を探るほうが現実的だと思う。
で、明日の試合。ドラゴンズはサウスポーの剛腕マラーだ。ならばそれを攻略するにはどうするかを考えねばならない。蓋し、ベースは昨日のそれで良いが、1、2番は再考を要するのではないか。
野間と矢野は、実はタイプが似ている。ストレートの速い、しかもサウスポーに弱く、ヒット性の打球は圧倒的にセンターから逆方向。違いは、矢野のほうが圧倒的に非力なところである。要するに、安心して上位打線を任せられないのだ。なぜかカープファンには野間を信じる向きが多いのだが、私にはできない。
はっきり言うが、野間も矢野も下位打線で置きたいバッターだ。申し訳ないが現代野球の上位打線を任せるには弱すぎる。ならどうするか。暫定的にファビアンを1番、菊池を2番に置き、小園田村末包のクリーンアップ。下位打線の核に石原を使うのがベターかなという気がする。
あとは、ファームで当たりを見せている渡邉を試してみたい気がする。お試しで使って、結果が出なければ戻せばいい。本来なら貴浩がいま絶好調なんだけどね。熱いうちに使ってみてもいいのではないか。






コメント
“悩ましい春男・末包”
俺なんかより皆さんのほうがカープに精通しているのでご存じだと思うが、末包って、5月までの男なんだよね。ルーキーイヤーから、月別の打撃成績を見ると一目瞭然で、4~5月は絶好調だが、一転して6月から急降下し尻すぼみでシーズンを終えるパターンが3年続いている。これでは信頼感が持てない。末包は怪我の多い選手で、シーズン中に離脱することがレギュラーに定着できない最大の原因なんだが、今シーズンはどうなんやろ?さすがに4年連続となれば、春季以降は使えない選手になってしまう。
私事で恐縮だが、故父の転勤俺自身の仕事関連等々、香川県坂出市で過ごした年数が通算9年となり、第二の故郷と言って差し支えない。末包の出身地が坂出で俺も小学校時代は少年野球をしていたこともあり、同郷のよしみというか何かシンパシーを感じるものがある。何せ田舎の小都市なんで、プロ野球選手が出現すれば街中祝福ムード。他、海外転出のため4ヶ月で中退した高校かつ坂出出身の現役選手が2人居る。スワローズの松本直樹捕手、バファローズの東山玲士投手。小学校の同級で同じ高校へ進学した者から、松本&東山後援会入会の勧誘があるのだけど、丁重にお断りしている。個人的に応援はするけれど、集団行動が苦手なので、徒党を組むことは考えられない。
香川はスポーツ後進県で、とにかく球技は弱い。サッカー野球ラグビー等々、全国大会に出るとほぼ1回戦敗退。なのでプロ選手の出現は稀少であり、自然に応援したくなる。だから、非凡なパワーがありながら通年で活躍できない春男・末包にはもどかしい思いをしている。
とりあえず春季は末包4番で。田村には1打席でも多く機会を与えたほうがいいように思うので1番で。奨成にラストチャンスを与えてみたらどうかなぁ。