試合開始前、スターター発表の時点でもう私はげんなりしていた。こりゃまた完封負けかと思っていた。アドゥワもかわいそうに、投げた結果なりの査定をしてもらえればよいがと憐れんでいた。事実、そんな試合になるはずだった。ところが、逆の目が出た。これだから野球はわからない。
こういう結果になった理由は、アドゥワが誠実なピッチングをした一方、伊藤将司の内容が酷すぎただけである。そもそも、誠実な仕事が期待できない野間の第1打席にツーベースを打たれたのである。要するに今日の伊藤の出来はこの程度だったということであって、6得点は手放しで褒められたものではない。取らないよりましだが。
それが証拠に、3回以降は完全に沈黙、得点の匂いすら感じられなかった。申し訳ないが、漆原相手にあの打撃内容では先が思いやられる。その意味では、今日も自分の力で局面を打開したのではなく、相手の自滅に乗じただけの勝ちだということである。今年の勝ち星は全部それだ。逆に力勝負になったらからっきし駄目なのであって、要するに弱いのである。
それにしても、新井の知能の低さには呆れるというか、今日も6番サード上本などという珍オーダーである。新井にはキツネザルなりの考えがあるのだろうか、これで本当によく勝ったものである。新井という人は基本的にウルトラ保守主義なんだろうな。結局過去の実績しか頼るものがないのだろう。それと、ディフェンスを固めれば救われるという一種の宗教的情熱といえばよいか。
あるいは、変革というものを恐れるチキンなんだろうか。わかってたけど。だからこそ彼は改革者でも革命家でもない、単なる「諸国民の王」でしかないのだ。前任者と、彼はまさにAncien régimeの申し子のような人だが、結局やってることは変わらないのだ。むしろ改革の皮かぶってるだけ悪質な反革命の象徴なのかもしれない。
だから、本当に今日の試合はつまらない。勝ったからといって胸張られても、ああよかったねと生ぬるく言うしかない。今日の勝ちには、明日に繋がる何かがないのだ。むしろ、年寄りや非力なチビが跋扈している中で、そのような体制を延命させただけなのだろう。
明日も西宮で試合がある。しかし、期待はできない。いや、してはいけない。また今日みたいにつまらない試合になるのがオチだろう。
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