つい数週間前まで、晩秋にしてはそぐわない暖かさだった。もはや「小春日和」という言葉も使うのが憚られるほどだったが、今朝から急に冷え込み、今晩もだいぶん寒い。本当に四季感覚が消えゆき、一気に気候が変化するので、私にとっては非常に辛い。やはり暦の上では冬だから、それ相応の気候になるということなのだろうか。急に京都の晩秋の鈍色の時雨空を思い出した。
実は今日仕事帰りに、別の循環器内科に行った。目的はひとつ、ホルター心電図、いわゆる24時間心電図を取ったがいいのではないのかと思い、その算段のためだった。ところが、心電図を取ったあとでドクター曰く、確かに正常とはいえないが、かといって所見を書くようなものでもない。自分ならこれでは所見を書かない。心エコー(これは前に別の病院で撮った)で問題なければ、これについては問題がないといっていい。要するに、問題なしで終わり。少し拍子抜けした。
ただ、率直にかつ丁寧に説明してくれるいいドクターだったので、次からは心電図で所見が出るたびにそこに行こうと思った(決して前のドクターが悪いというわけではない)。やはり場所が場所だけに定期的にやっておかないと、異常を起こしてガタンと止まったらハイそれまでョ、なのである。まだそうなりたくない。割と真剣に自分は120まで生きたいと思っているから、その半分にも達していない今そうなるわけにはいかないのだ。
幸か不幸か、私は本業で、というより仕事のカテゴリィの中において、やりたいことが多い。もちろんそれ以外ではなおのことそうだ。何かいい意味で1日が24時間では足らないくらいだ。さすがに睡眠時間を削るわけにはいかないので、いろいろやりくり算段しているのだが、こういうのは楽しい。俄然やる気になる。それだけに、今倒れたくないのである。
まあ、仕事に属するものはどうでもいい。カープの現状がこのままであるのを、看過したままでいるわけにはいかない。もう一度強いカープが見たい。優勝争いをするのが当たり前の黄金時代に戻したい。サンフレッチェに出来ることが、どうしてカープに出来ないのか。予算規模ならさして変わらないか大きいくらいのはずなのにである。これはきっと人為的な何かが働いていると見ざるを得ないではないか。
そうしないと、このところ私が警告めいたことを書いているが、カープが広島にいつまでもあるという保障はないのだ。私は愛する球団を2度までも失う、しかも2回目は後継球団すら存在しないという仕打ちに遭っている。申し訳ないが、カープの現状は、その時とあまり変わらないのだ。これだけは老兵卒の夢想ではないことを強調しておきたい。
1988年の地殻変動と、2004年の「球界再編」には、いずれも財界、もっと言えば政界の思惑があるというのが私の読みだ。2004年当時の内閣総理大臣が小泉純一郎でなければ容赦なく1リーグ10球団制となり、今頃球界は崩壊していただろう。現にあのときは、政財界を牛耳っていた竹中平蔵まで1リーグ制への道筋は通っていたのである。それをポピュリスト小泉純一郎が止めたという側面があるのだ。今の球界があるのは、決して古田敦也が頑張っただけではない。
そして、2004年にカープが消滅を免れたのは、単なる偶然に過ぎない。近鉄云々を別としてもダイエー破綻処理という当時の大命題があったのであり、そこに孫正義というホワイトナイトが現れたから福岡ソフトバンクホークスという形が整っただけだ。妙な親会社が入ってた場合、カープのホークスとの合併、福岡新球団というシナリオもあったといわれても、否定は出来ないのだ。ハジメとナベツネの関係から見るとそうなったかどうかは分からないのだが。
そして、いまやナベツネはいない。ナベツネと一緒になって1リーグ化の策謀を続けた宮内義彦が今なにを考えているかは知らないが、仙台新球団の城主である三木谷がいろいろ怪しくなっている上に、千葉方面からもきな臭い匂いがある今、新たな策謀があっても不思議ではない。その時に、宮内が今度は自爆テロ、すなわちオリックスを球団統合の玉にしてカープと合併を企んだら、カープはそれを避けられるのか。私はその保障なしといわざるを得ない。
もちろん、私は球界発展のためにはExpansionしかないというのが持論であるから、こうなるかもしれないとは思いたくもない。しかし、野球ファンの中には宮内の流した言説を軽々に受け入れた単細胞もいることは確かなのだ。Expansionなんて絶対無理と思っている向きもいる。そういう層の声が高くなったら、本当に分からないよ。
人気ブログランキング

コメント