カープは選手を壊す気か。

スポーツ

今日は宮崎のサンマリンスタジアムで、いわゆる侍ジャパンとの練習試合が組まれた。ずいぶんな打ち合いになったようで、頭の弱いファンの中には侍ジャパンと互角に戦えたなどと喜んでいる向きもいるらしい。本当におめでたいものだ。というより、アホかと言いたい。

はっきり言って、この試合こそカープ崩壊の序曲である。それに気が付かない向きは自分の頭の悪さを悟ったら良いと思う。本当に、このままじゃカープは壊れる。いや、球団当局によって壊される。その兆しがあちこちに見えているのだ。

まず、11点取ったというが、結局隅田知一郎がとにかく不出来だっただけだ。それも至極当然で、選出されている選手、特にピッチャーにとっては折角肩を休められる期間にも関わらず無駄に投げさせられる罰ゲームのようなものに過ぎない。まだ何か大きな大会があるというならともかく、スポンサー肝煎りの日韓戦があるのみ。そりゃやる気が落ちていてもやむをえまい。

一方のカープはどうか。まずオフェンスでいうなら落第点だろう。久保の3安打が目立つ程度で、打ったヒットはほとんど単打だ。そしてディフェンス。3失策というのはいただけない。それでも野手はまだ良い。問題はピッチャーだろう。昂也と玉村以外は見事にまんべんなく打たれた。しかし、これもやむをえぬことと考える。蓋し、こんな時期に投手を酷使してどうする。

まず辻大雅だが、無理やり先発適性をチェックしているのはいかがなものかと思う。せっかくリリーフとしていい結果を出しているのだから、まずはそれで伸ばすべきだ。ましてや辻はそもそもこれまでそんなに投げ込んだことがないのだから、なおのこと慎重にならねばならないはずだ。

髙太一についていえば、病み上がりである。無理して実戦で投げさせる必要はないはずだ。今必要なのはケガをした箇所のケアではあるまいか。そして菊地ハルン。それこそ今はまだ徐々に育てて行か時期で、こんな罰ゲームのような実戦で使うべきではない。

それだけならまだしも、日南秋季キャンプでは随分投げ込みを課しているらしい。それならそれで、実戦をやるなら投げ込み疲れしていない投手を出すべきだろう。このままでは、辻大雅にしろ菊地ハルンにしろ、すり減らすだけに終わってしまうし、髙太一にも悪影響が出なければよいがと思えてならない。

というより、そもそもこんなダラダラとやるだけの秋季キャンプならしないほうがましだ。はっきり言うが、何のために、何を目的としているのかがさっぱり見えない。同じこと繰り返して勝てないんだから、何か変えてみようよと思う。そのために科学的トレーニングというものがあるんじゃないのだろうか。

知らんぷりするんだろうな。そのためには然るべき先立つものが必要だ。そんなの、金の亡者のハジメがやるわけがない。そのやらない理由を、「伝統の猛練習」という美しいスローガンに求めるんだろうな。いいんだけど、結果が出せなきゃいくら練習しても無意味だ。ダルビッシュ曰く、練習は平気で嘘をつくのである。

このままじゃ、カープの選手はことごとく壊される。事実、壊れている。何をやっても結果が出せず、どんな選手を獲得しても劣化させるだけの負のスパイラルができているのだ。その象徴が、今日の練習試合のスコアであると思う。

そりゃ選手をすり減らすのは勝手だけどね、このままじゃ有望な選手から忌避されるよ。いかに優秀なスカウトを抱えたって、交渉のテーブルについてくれなきゃ話にならないわけで。それを打開したくても、今のスカウト部長が人脈のない田村恵じゃね。はっきり言って、何ができる。

そういう意味では、たかがこんな練習試合でカープは強いんだと言って憚らないおめでたいファンも、また同罪なんだよね。それを止める手はずはないのだろうか。残念ながら、ない。行き着く先は無関心だろう。来年から赤堀監督のくふうハヤテベンチャーズを応援してみるかな。

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コメント

  1. Иван Иванович より:

    『秋季キャンプに映るNPBの文化的断層』

    秋季キャンプは、NPBにおいて「鍛錬の場」として長年位置づけられてきた。若手選手はここで汗を流し、来季への布石を打つ。一方、支配下登録の外国人選手は姿を見せない。彼らは帰国し、休養を取る。なぜこのような差が生まれるのか。そこには、単なる制度の違いではなく、文化的な断層が横たわっている。

    日本人選手は「努力の姿勢」を見せることが評価される。秋季キャンプへの参加は、その象徴でもある。練習時間は長く、反復練習が中心。これは「根性」や「集団主義」に根ざした価値観の表れだ。一方、外国人選手は「結果」で評価される。彼らにとっては、効率的なトレーニングこそがプロフェッショナルの証であり、長時間の集団練習は非合理に映る。
    このギャップは、制度というより“慣習”の問題である。球団は外国人選手の不参加を容認しつつ、日本人選手には参加を強いる。この構造は、チーム内に不公平感を生むだけでなく、NPBの国際化を阻む壁にもなり得る。
    秋季キャンプは、単なる鍛錬の場ではなく、NPBの価値観が凝縮された象徴的な空間だ。だからこそ、制度改革だけでなく、文化的再定義が求められている。成果主義と姿勢主義のバランスを取り、参加の意義を再構築することで、NPBはより開かれた、柔軟な組織へと進化できるのではないか。

    『NPB秋季キャンプ制度改革に関する提言』

    はじめに
    NPBにおける秋季キャンプ制度は、日本人選手の育成と鍛錬の場として機能してきたのか甚だ疑問である。外国人選手の不参加が常態化する中で、制度的・文化的な不均衡が顕在化している。以下に、制度改革の提言を示す。

    提言1:参加義務の柔軟化
    現行制度では、日本人選手に対して秋季キャンプ参加が事実上義務化されている。今後は、成績・年齢・ポジションに応じた選択制を導入し、個々の状況に応じた参加を認めるべきである。
    提言2:練習内容の多様化
    長時間・反復中心の練習は、選手の疲労を蓄積させるだけでなく、非効率である。自主トレ型や専門別メニューを導入し、個別最適化を図るべきである。
    提言3:外国人選手との対話促進
    外国人選手の不参加理由を球団内で共有し、チーム内の理解を深めることで、不公平感の緩和と一体感の醸成を図る。
    提言4:評価基準の再構築
    成果主義と姿勢主義のバランスを取り、努力の過程と結果の両面を評価する制度を整備することで、文化的ギャップを解消する。
    提言5:キャンプの目的再定義
    秋季キャンプを「鍛える場」から「再構築・交流・戦術理解の場」へと再定義し、参加意欲を高めるとともに、NPBの価値観を刷新する。

    おわりに
    本提言は、NPBの制度的成熟と文化的多様性の両立を目指すものである。秋季キャンプの改革は、単なる運営改善ではなく、NPBの未来像を描く第一歩である。

  2. サンドラぁ! より:

    正直、野球の日本代表なんてどうでもいいなあ。
    サッカーの二番煎じ感があるよね。
    週6も半年かけて試合して、さらに試合するって選手潰す気かと思うよ。
    サッカーでさえキツいんだから、代表は。

    出たいか出たくないかのアンケート制にすればいいんじゃないかな?
    まあ私は、野球日本代表なんてどうでもいいのでそこで失敗してその後に影響したら
    ソイツの自己責任で遠慮なく文句を言うよ。
    私はWBCや野球日本代表反対派だからね。

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