まず、スターターを見た時点で、怒りが爆発しそうになった。3番羽月。はぁ?としか思えない。少し前なら出塁率がそれなりにあったのでスターター起用もあり得たのだが、今はもう鍍金が剥がれている。しかも3番。これまもう、負ける言い訳作ろうとしてるなというのが見え見えだった。そもそもアドゥワを先発にしたのもだからだろうなと思ったし、新井の逃げの姿勢が見えて腹立たしかったのである。
その後、今日はサンフレッチェの大事な試合、1点ビハインドのなかでの「後半90分」が18:30からあったので、それに集中していたが、その合間にたまたま当たった5回表。先発才木浩人がまさかの危険球退場で消えてくれた、しかもノーアウト1塁。代打に矢野。思わず椅子から落ちそうになった。と同時に、ふつふつと湧き上がる怒りを感じた。もう新井は消えてなくなればいい、そうとしか思えなかったのである。
いかにタイガースとはいえ、5回からの継投というのはリスクなのである。ましてや後ろ3イニングは強力だから、早いイニングというのはチャンスだった。だから、いいバッターで畳み込んでいかねばならなかったのである。それなのにバントというのは絶対NGだし、矢野なんてあり得ない選択だったのである。勝ちに行くつもりだったら。せめてがっぷり四つに持ち込むんだったら。
それがなかったということは、もはや新井は戦う気がなかったということである。そこまで言わずとも、あまりにも消極的。相手がホームでの優勝を賭けての試合であるということに鑑みたら、敵に塩を送る、いや、立派な利敵行為だ。世が世なら軍法会議ものの大罪である。この試合は負けてもいい、いや積極的に負けようと思っていたと言われても仕方あるまい。まだタイガースが大独走しているからよいが、これで競りかけているチームでもあろうものなら大ブーイングだ。
一昨日昨日の内容を見たら、とてもカープに利ありとは思えないので、負けたことをどうこうはいわない。しかし、同じ負けるにも負け方の品格があろうではないか。がっぷり四つに組んで、あるいは外連やはったりを使ってでも負かしに行った結果投げ飛ばされたのなら、納得する。今日の試合は、戦う前から尻尾巻いて逃げたようなものではないか。この点は、許せない。
はっきり言う。新井は速やかに退陣すべきだ。勝ち負けとか順位がどうこうではない。カープにとってもある意味raison d’êtreが問われる大事な試合に敵前逃亡してしまったことは、指揮官として最低だ。能力がどうこうではなく、指揮官たるものとしての前提が欠けるのだ。もっとも、私は新井の指揮官としての能力には相当懐疑的だが。
それと比較するのも失礼だが、サンフレッチェの戦いには感動した。90分で1点リードできれば延長戦に持ち込めたのだが、間違いなく今日のサンフレは90分で片を付けに行った。結果4-1。文字列でしか見ていなかったのだが、アディショナルタイムにヴァレがヘッドを叩き込んだときは感動した。その数分後に中野のミドルが炸裂。1点リードでよければいいやという思いだったらあり得なかっただろう。
今日のカープについては、もうこれ以上は書きたくない。ただ、アドゥワはよかった。異様な雰囲気の試合でも耐えうるだけのメンタルの強さはあると思っていたが、それには応えてくれたと思う。まさか先に点を取られたのがけしからんというあほうはいるまい。名前を出して恐縮だが、森翔平だったら10点くらい取られていたかもしれない。
明後日からも試合は残されているが、興味を完全に失った。申し訳ないが、指揮官自ら敵前逃亡をするようなチームに感情移入など出来るものか。プレイのひとつひとつから感動が生まれるものか。いや、もっとはっきり言うと、こんなチームなんて消えてなくなってしまえばいい。






コメント
“One more time, One more chance”
やはりプロ野球、取り分けカープは甘いよね。負けても負けても40年負け続けても、1シーズンが終われば何事もなかったように、”One more time, One more chance”と言い続け来シーズンを迎えるのだから。いやいや、一般人の俺らでさえ、1回きりのチャンスしか与えられない事象なんて山ほどある。”One more chance”なんて、甘えるな!今シーズンがlast chance、もう次はない、くらいの覚悟を持って戦わないと、頂点に立てるわけないやん!本物の戦争だったら、1度撃たれたら全て終わるのだから。
山崎まさよし”One more time, One more chance”冒頭の一節。
「これ以上何を失えば 心は許されるの」
カープに対し喪失感はあっても、再生は無い。
もう 終わりだね 君が小さく見える
さよなら さよなら さよなら もうすぐ外は白い冬