2025「成人式」異聞

つれづれ

平成30年法律第59号による民法4条の改正により、成人年齢が18歳になっているのは今更いうまでもない。よって従来の成人式は現在は「二十歳の集い」と名前を変えている。ただ、まだ「成人式」のほうが人口に膾炙しているので、ここでは敢えて「成人式」という呼び名を使わせていただく。という御託を並べるまでもなく、今日は「成人の日」、当地でも「成人式」が行われた。

従前であれば別にそんなことネタにもしないのだが、今年に関しては、我が娘が当事者になっているのである。なので、成人式の行事ごとを体験することが出来た。そもそも私は小学校と中学・高校と通った自治体が異なり、もちろん20歳当時の所属も違うことから、成人式に参加していない。よって、見るもの触れるもの新鮮だった。準備は大変だったが。

ところで、我が家は妻が振り袖一式を持っていたので、振り袖にかかる代金は最低限で済んだ。しかも素人目にみても物の良いもので、これは妻の母方筋に感謝せざるを得ない。今新規に誂えると、印刷のもので50万、然るべき仕事をしたものだったらその倍はかかる。もちろんレンタルものだとグレードは下がる。どうせならいい物を着せてやりたかったし、それがかなったことは喜びである。

会場に行くと、まあこれだけみんな振り袖を着るのかというくらい振り袖の女子の山である。ドレスやスーツは超少数派だ。こんなにみんな振り袖を着るんだったらみんなもっと和装をしようよと私などは思いたくもなる。ただ、思うに振り袖が入門というのも曲者で、あれはやっぱり相当重いらしい。それに、着崩れしないようにという配慮だろうか、帯をぎゅうぎゅうと締めているようだ。着物を着たことのある娘でさえ苦しいと言っていた。みんな振り袖から入り、振り袖で和装が嫌になるのだったら残念である。

一方の男子だが、これがまあ判でついたようにフォーマルスーツだ。まあそのあと冠婚葬祭に使えるようにと言う配慮かもしれないが、ちょっと面白くない。もっとスーツの色とかシャツの色とかで遊べばいいんじゃないかと思うが、いかにも型からはみ出すことを嫌う広島人らしい。まあトッコウ服や妙ちきりんな色の羽織袴を着るよりましだが、悪い意味で広島らしい。

ちなみに、男子の羽織袴はひとりだけ見かけた。見るからにレンタルなのだが、残念だったのは袴の裾がつんつるてんで足袋どころか脛まで見えていたことだ。これではコスプレに過ぎない。しかし、ある意味女子の振り袖だって、和装をしたいからしているわけではなかろう。京都などでペラペラの着物を着て歩いている観光客と、元は相同じと言うべきといったら怒られるか。

余談だが、男性の和装って、ピンを目指さなければ言うほど金はかからない。デニム地などのプレタだったら10万もかからないし、カラープリンタ印刷などのお手頃な正絹でも仕立て込みで20万はかかるまい。襦袢は既製品の半襦袢にユニクロのステテコで十分。帯も綿地のお手軽なところだったら数万くらいだ。問題は足下だが、これだって既製品なら良くて数万円だろう。確かに安くはないが、ブランドのスーツを誂えることを考えたら、大して変わらないともいえるのだ。

話を元に戻すと、結局今日は長時間付き添ったので、まあ人酔いしそうだった。その中でぼんやり見つめていると、女子は確かにお粧しのしどころというところでめいっぱい頑張っていたのに対し、男子はまあ着ているものが歩いている感じがした気がする。あるいはチンピラもどきがいきって歩いているのも見かけた。やはりこの年代でも精神年齢は女子の方が上なのかなという気がしてならなかった。

「成人式」について、特に式典のありかたを含めてはまだまだ言いたいことはある。ただ、これ以上語ると野暮なので今日は幕引きとする。娘は小学校の同級生のグループと中学・高校の同級生のグループとの間を行き来して忙しかったようだが、何でもレポートがまだ出来ていないとかで早々に帰っていった。私なら少しでも同級生と交流したいから意地でもレポートなんて終わらせて行くが、その辺りがまだまだ甘いのかもしれぬ。でも、今は一人一台スマホがあってSNSで繋がれる時代だから、いいのだろうか。

なお、娘の小学校の同級生には、現在のところだんとつの出世頭がいるが、もちろん式場には来ていない。そもそも彼は、今トルコで懸命に2025年シーズンへ向けてトレーニングを積んでいるはずだ。

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