長かったJ1リーグも明日最終節を迎える。例年優勝争いと残留争いがもっとも苛烈な様相を見せ、まさに「J1の一番長い日」といってよいだろう。言うまでもなくサンフレッチェは勝ち点1差の2位。大逆転優勝のためにはとにかく勝ちたいところである。それでもヴィッセルが勝てないのが条件だから、相変わらず首の皮1枚だけ残っている状態であることには変わりがない。
サンフレッチェは最終節アウェイでガンバ、ヴィッセルはホームでベルマーレである。どちらが有利かとか言うことはこの際どうでもいい。とにかく勝つしかないのである。ならば腹も括りやすいだろう。むしろヴィッセルの方にかかるプレッシャーはそれなりにあるのかもしれない。敢えて言えば残留を決めたベルマーレに対してガンバに3位の可能性があるとはいえる。もっとも、勝ち点のポイント差でガンバは圧倒的に不利だから、意地でも3位をというモチベイションにはならないのかもしれない。
10月末の悪夢のベルマーレ戦以降、ACL2でのカヤFCイロイロ戦まではサンフレッチェはまさにボロボロだった。ただ、先週のホームコンサドーレ戦で甦ったか、木曜日のイースタン戦も良い内容だった。もちろんこの2試合の結果だけで楽観は出来ない。コンサドーレはJ2降格確定、イースタン戦は全くの消化試合だったことを割り引かなければならないかもしれない。しかし、とにかく勝ちは勝ちである。無得点地獄に追い込まれていたサンフレッチェにとっては、結果が出たことに意義がある。
だから、余計なことを考えず愚直に勝ち点3を取りに行けば良い。そのためには、やはりゴールだ。少なくともこの2試合で、ゴール感覚が研ぎ澄まされるには十分だっただろう。どういうフォーメーションになるかはまだ分からないが、ゴンサロかピエロスのワントップに加藤とトルガイのツーシャドウが予想されるところ。そしてこの2戦でみんな調子が上がっている。期待してよいだろう。
とにかく、こういうギリギリとした勝負は諦めた者の負けだ。とにかく2013年の勝ち点5差からの大逆転戴冠を思い出そう。あのときは、みんなFマリノスが優勝すると思っていたではないか。今年だって、サンフレのファン・サポーターと在広プレスを除いては、みんなヴィッセルに勝ってほしいと思っているのだ。逆転するならゼルビアのほうがと思っているのだ。ビッグクラブとビッグスポンサーになびく今のサッカー界の体質では特にそうだ。
だから、そんなもの打ち破ってやれ。日本一あきらめの悪いチームとなろう。そしてサンフレッチェこそシャーレを抱くに相応しいチームだということを日本中に示そう。そしてディフェンディングチャンピオンとして、来年は「山陽ダービー」をファジアーノと戦おう。
なんとなくだが、関東だけで固まっていたサッカー界に風穴が開く予兆か、風は徐々に西に吹いている。絶対にサンフレッチェがシャーレを取って、その風を決定的なものとすればよい。ひょっとしたらそれが面白くないJのトップから「注射」が指示されてたりしてね。
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