カープが優勝という目標に向かって走るのは良いことなのだが、どうもここにきて。三連覇を知るヴェテランの存在意義を讃える言説が出回り始めている。無邪気なファンは、それにやすやすと乗っかっているようだが、果たして本当にそうだろうか。検証を試みる。
しけし、そんなの一撃で蹴散らすことができる。蓋し、なら1975年の初優勝はどうだったんだ、2016年のV7はどうだったんだと。これに対する回答を示せるか。まあ示せないだろう。だってそんなの嘘っぱち、と言って言い過ぎなら何らかの意図がある作り話だから。
1975年の主力メンバーで優勝経験があったのは、前年オフに移籍してきた若生智男と宮本幸信のみ(渡辺弘基は阪急時代主力投手とは言い難い。大下剛史は優勝経験なし)。ブルペンを支えた宮本幸信の力は大きかったが、それだけであれだけのムーヴメントを起こせたと言えるだろうか。
そして2016年。優勝を知る主力メンバーは江草仁貴と久本祐一のみ(赤松真人はタイガースの主力だったとはいえまい)。彼らがあの「神ってる」ムーヴメントに大きく貢献したと言えるだろうか。
言うまでもなく、答えはいずれもNeinだろう。いずれも、優勝を知らない、というよりはっきり言って優勝なんて夢のまた夢という時代を経験した若手が爆発したのである(1975年はコージさんもキヌさんもまだ二十代だ)。いや、年齢は関係ない。いかに主力選手が俺達やれるぞという気になって、然るべきパフォーマンスを見せるからこそ優勝に結実するのだ。
だから、はっきり言って「優勝を知る」ことのアドヴァンテージなど存在しないのだ。必要なのは、いかに今やれるか、のみである。その裏打ちがなければ、いかに三連覇を支えた主力であろうが、退場しなければならないのである。逆に、そういうのがのさばっているチームは、いざというときに勝てない。
ここまであえて具体名は出さずに来たが、はっきり言わせてもらうと、中﨑、松山、田中、會澤である。特に松山と田中。残念ながら、衰えが隠せない。松山はついに二軍落ちしているが、田中は夏場以降オフェンスでは役に立っていないにも拘らず使い続けられている。その積極的存在意義を模索するファンもいるのだが、申し訳ないがはだかの王様の類だ。
今日の公示で、コルニエルと田村が抹消された。コルニエルは確かに結果が思うほど出ていないが、先発やらされたりリリーフやらされたりと結局中途半端になっている気がするし、そもそもコルニエルをどう育てたいのか全くわからない。彼はこのオフ、カープを出ることを主張していい。そして田村。昇格ではファームで絶好調だったのだ。しかし、全くそれを考慮されなかった。結局彼が擡頭すると、野間の出番がなくなるからだろう。
だから、明日の公示には要注目だ。もしいけしゃあしゃあと松山と中﨑が登録されるようなら、カープは終わる。新井はいくら口当たりのいいこといったって、所詮は昔の仲間が大事なんだよねとみんなわかって、やがて本来頑張らねばならぬ若手主力陣が白けてしまう。そしてまた2位に甘んじる。
もしそうなったら、心あるカープファンは総蹶起して、縮景園の近くで小銭を数えてばかりいる妖怪を血祭りにあげる権利がある。こうなっている原因は、言うまでもなく彼のイニシアティヴによるものなのだから。
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コメント
暗黒時代のカープ
→“最後は5位さ”(名回文?)
さすがに暗黒時代まではマズいと思ったハジメ
→優勝争いからまさかの3位大転落でCS開催権も無し?
縁起でもないけど、ハジメならやりかねんからな~(涙)