もはや「カープ芸人」なんてお呼びじゃない。

昨日の練習試合、後々試合のデータとかを見返したら全くどうしようもないクソ試合だったのであって、なんで昨日の書きぶりがマイルドだったのか、自分でもわからない。ただひとつ言えるとしたら、それまで放送席に居座っていた目障り極まりない尾関高文がいなくなったことで目先が狂ってしまったのかもしれない。

プロ野球中継に芸人をゲストで出すことは、昔からある。例えば在阪局ではいわゆるスペシャルウィークのときに虎党芸人がナイター中継に出たりしていた。ただ、その場合もあくまで「添え物」としての扱いでしかなく、ましてや実況アナウンサーが一緒になっておちゃらけるなんてことはなかったような気がする。また、芸人の側もそれをよく弁えていた。だから耳障りにならなかった。今はわからないし、他局はなんとも言えないが、少なくとも昔のABCはそうだった。

しけし、この度のJSPORTS1の沖縄キャンプ中継は違う。尾関高文が大きな顔をして解説者然として振る舞い、アナウンサーもそれを黙認していた、というより一緒になって騒いでいたのである。これはっきり言ってカープの選手に対する冒瀆だ。自分のSNSで発信するんなら別に何も言わないが、公共の電波で、しかもカープファンとしては見ざるを得ないような番組でそれをやるのは、おかしいだろうと思う。

いや、カープファンとして感想を述べるくらいだったら、まだましだ。それはまだ芸人としての分を弁えていると言えるのかもしれない。しかし、今回鼻についたのは、いかに自分がカープ球団と近い存在であるか、カープの選手と近しい存在であるかを滔々と語っていたことである。それがどうしたというほかないのだが、いちいち自慢げで鼻につくのである。

私も全球団のキャンプ中継や公式戦中継をすべてチェックしているわけではないので大きなことは言えた義理はない。ただ、これだけ大きな顔をして自称「カープ芸人」が出ているのは、多分他にない。理由はいろいろ考えられるのだが、カープファン統制という意図の他に、評論家に対する締め付けがあるのではないかと思う。ここまでJSPORTS1が呼んできた評論家をみると、まあ当局の言いなりになるのばっかりだ。在広各局の評論家を見ても、当局にもの申せる一言居士はいない。いや、みんな消されてしまった。大下剛史翁が最後かな。

だから、尾関など当局にとってもっとも都合がいいのかもしれない。彼らはカープに寄生しないと生きていけないから、当然煙ったいことをいうわけがない。しかもある種のカープファンには支持されるから、一石二鳥である。まあ公式戦中継になると在広各局の制作になるからそうはいかないと思うが、何かの事情でJSPORTS制作(例えば地上波がNHK制作の時とか)になる際には、彼らが大きな顔してゲスト解説するかもしれない。そうなったら、世も末だ。

かつて記事にコメントいただいたところだが、正直もう中継に評論家などいらないのではないかと思う。別に在広局専属だけではなく、彼らのコメントで納得させられることなんてほとんどない。ならばアナウンサーだけでよい。かつてラジオ日本の島碩弥アナウンサーが市民球場のカープ戦中継(ジャイアンツ戦でない)をされたときは、解説者なしということがあった。まあ解説者入れたくても有本義明とか平田翼ではしゃべれないという事情もあったのだが。

それか、これもコメントいただいたものの受け売りだが、AIの利用かな。もはやアナウンサーにも解説者にも唯一無二の職人芸というものが期待できないのだから、データの蓄積を元に一定のものを提示できるAIの特性を活かさない手はないだろう。そのほうが、よっぽど面白い中継になるのではないか。そもそも、日本的な微に入り細を穿つような中継スタイルって、いつまでもオーソドックスなものとして考えなくても良いのではないかと思う。

少なくとも、「カープ芸人」は、はなからお呼びじゃない。そんなの当たり前なのであって、いけしゃあしゃあと出てくることの方がおかしいのである。それでも出されるということは、やはり放送局というより球団当局にとって使いやすいからという以上でも以下でもあるまい。そこにはファンは置き去りだ。百歩譲ってカープファンであることを看板に仕事することには文句は言わないから、球団の走狗となってカープファン代表然とすることはやめていただきたい。

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コメント

“もはや「カープ芸人」なんてお呼びじゃない。” への2件のフィードバック

  1. Иван Ивановичのアバター
    Иван Иванович

    TVの野球中継で、うっとうしいゲストや的外れで耳障りな解説者の騒音から逃れるのに、最も効果的で簡単な方法は、リモコンの「消音」ボタンを押すだけ。

    俺は元々、鳴り物応援が苦手なので、消音設定で観るケースのほうが多い。コロナで鳴り物応援自粛の頃は良かった。強烈なライナー性ヒットの時、バットの「カキーン」という乾いた音。剛速球を受ける時、キャッチャーミットの「バーン」という力強いよい音が響き渡る。こういう「自然」に発生する音が心地よい。

    単純に、煩いから鳴り物応援がイヤなのだけど、贔屓のチームが勝っている時は百歩譲って、ま、いいかとなる時もあるけれど、0ー8ぐらいのボロ負け試合でも、「義務」で鳴り物応援するのは、かえってプロ野球選手を侮辱することになるんじゃないか。バッテリーのヘマや拙守で大量失点しているにもかかわらず執拗に応援するのは、プロに対する冒涜でしょ。

    たとえば、世界トップのウィーンフィルやベルリフィルの演奏(S席10万円)をホールで聴いて、万一、誰が聴いても分かるような音程外しがあって、演奏後に「ブラボー」なんて声掛けをしたら、完全に嫌味だよね。
    それに近いことを、日本プロ野球の鳴り物応援団はやってるんだよ。
    プロがヘマをした時は、ブーイングを浴びぜることが正しい作法で、そういう積み重ねが、応援チームを強くする。

    エリザベス女王よりデイムの称号を授かったピアニストの内田光子も、ロックの殿堂入りを果たしたクイーンも、デビュー当時ロンドンのホールでは、演奏がボロボロで散々ブーイングを浴びせられている。俺もブーイングを浴びせた1人。そういう正しい儀礼を通過しないと、「プロ」は強くなれない。

    話が逸れてしまった。失礼。

  2. Seniorのアバター
    Senior

    まあ管理人はんと同じで昔は関西に住んでましたからまさにその通りでんな。
    勿論芸人なので笑わせる所はちゃんと笑わせてましたけど実況や試合の邪魔はしてまへんでした。
    前も書いたけど、ザ・ギースが売れへんのはソコやろね。
    You Tubeでやりなはれやこんなもん。
    金払って見るもんちゃうで!

    まあ私は音無しは寂しいので小さい音で聞いておわす。
    特に解説はこちらに新たな発見をさせてほしいしプロ経験者ならではのことを知りたいのにまあありきたりなことしか言わんからツマラン。
    最近は当たりの実況解説を探す方が難しいでんな、希少になってまんね。

    前の人には申し訳ないが私は鳴り物応援好きでっせ、生音だけやと最後まで見る気せんもん。
    まあアメリカでやられたら困るけど。
    まあボロ負けやったら応援ボイコットは前の人に賛成ですわ。
    あと応援嫌な選手もいるからアンケート取って嫌なら静かに見守ればエエ。
    あ、でもそしたら相手にバレるか!

    まあ応援嫌な例はベイスターズの山崎康晃やね。
    リズムが崩れるっちゅうからね。
    あと去年は埼玉西武の「働け金子」事件があったね。
    あんなもん言われて当然やろ!!

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