ネタ枯れの時期には珍しく、書こうと思うネタが何個か転がっていたのだが、今日はこれを投入することとする。といっても、うまく膨らむかどうかは、分からない。
山本正之がつぼイノリオに提供した曲に、「名古屋はええよ!やっとかめ」というものがある。中身は名古屋を一方的に讃美する名曲なのだが(なので、どなたにも安心して聞いていただけます)、その2番の冒頭の歌詞はこうである。
♪大阪も まあーあかん 終わっとるたるくさい くいだおれとる
なんか一方的にディスる内容だが、なんとなく笑える中身ではある。が、この曲には山本正之のセルフカバー版があって、2番の歌詞がこう変わる。
♪大阪も まあーたるい 終わっとるとろくさい 芸人がいばっとる
こうなると、一気に批評になる。これが収録されているアルバム「十三の魔王」は2000年発売のようだが、その時点以上に、今や大阪というのは芸人がやたら威張ってる街であるといわざるを得ない。昔は確かに「タレント議員」がいたり、その走りだった人が知事になったりしたが、そういう感じではなかった。今は違う。明らかに一部タレントが大きな顔をしてのさばっていると言えるのだ。
その理由については、まあ言わずもがなだろう。明らかにその元凶は橋下徹だ。そしてその手下である松井一郎と吉村洋文。彼らの後ろ盾があって一部タレントが我が物顔で歩いているといっていい。いや、本当の元凶は別にいたのだが、今はいない。そのせいか、一部には彼らにかみつくことでマウントを取ろうとしているのもいるが、いずれにせよ目くそ鼻くその類いである。
そのタレント、まあTALENTという言葉さえ使いたくないのだが、その頂点にいて威張っているのが松本人志である。昔の彼、ダウンタウンで漫才やっていた頃は断然面白かったのだが、子分を連れて下手なコントとかやるようになってからは、みるみるうちに劣化した。それも浜田雅功がついているときは良いのだが、ピンでの彼は見るに堪えない。理由はひとつ、面白くないからである。なのに、大きな顔して威張っていて、しかも権力者然としている。誰も突っ込まないのが不思議だ。権力者の後ろ盾というのは、本当に怖いものだ。
だが、彼にもいわゆる「文春砲」が刺さったようだ。奨成のスキャンダルとも言えないようなことを追っかけるような、弱いものいじめ大好きの文春にしては、結構頑張ったといっていい。要するに、書いてあることが事実だとしたら、醜聞を通り越して立派な犯罪である。当分の間友渕町の別荘に入っていただかなければなるまい。そのくらいのことだ。奨成の問題でギャアギャアいうのであれば、松本人志の排斥運動を起こさないと嘘だ。
この問題が今後どういう動きをするかは分からない。しかし、ここで大阪府警が頑張らないといかんだろうと思う。報道が事実であったら、当然身柄付きで立件すべきだ。そのくらいの重大問題である。そしてそうなってほしいと思う自分がいる。今の芸能界を悪い意味で席巻している吉本興業、とくに松本人志一派を一掃すれば、少しは斯界も変わるだろうし、なにより大阪が健全化するのではないかと思っている。維新と吉本興業の不適切な関係は、承知のとおりであるから。
話を少し戻すならば、大阪芸能史的に見れば、平成というのはひとつのターニングポイントなのである。ダウンタウンが仲間を作って、彼らをフィーチャリングするテレビ番組など大阪でやり始めたのが平成元年頃なのである。それからの大阪の笑いの劣化は、見るに堪えない。おかげで私はM-1グランプリも長いことみていない。だって、クスリとも笑えないから。仲間内の芸とか一部ネタの延長を延々とされたってねえ。
それが令和も5年経った今、ひょっとしたら解消されるかもしれない。いや、なってほしい。
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