私の出身は兵庫県赤穂市。実は昔から岡山文化圏で言葉も関西アクセントではないのだが、いちおう兵庫県である。赤穂市出身といえば古くは辰巳柳太郎、今では友道康夫調教師がいるし、赤穂市ゆかりまで範囲に入れればベルリンフィルのコンマスである樫本大進くんがいる。しかし、なぜか著名なプロ野球選手がいない。私のDNAの50パーセントがある府中市には根来広光、高橋一三、片岡光宏がいるのにである(関係ないか)。
一番近いところでいうなら、赤穂郡上郡町出身の松本正志翁がいる。あとは岡山県になるが赤穂市の真隣である岡山県備前市日生町寒河の出身である山根雅仁。奇しくも二人ともドラフト1位で、今や裏方で頑張っている(松本翁はこのたび退かれたが)ところも共通している。松本正志投手が東洋大姫路高校で夏の選手権に優勝し、阪急ブレーブスのドラフト1位に指名されたときには、もちろん応援したものである。
さて、カープで兵庫県出身といえば、昔水沼四郎、今小園海斗で奇しくも二人とも報徳学園高校である。水沼四郎翁は尼崎のご出身だが、尼崎の後輩に床田寛樹がいて、投打で競っているところである。いや、もう一人いる。もちろん三木市出身の野間峻祥、学校も村野工業高校(現・彩星工科高校)であるからまさに兵庫県生まれ兵庫県育ち、しかも播州人だ。だから、カープ入団の時には、もちろん応援した。
過去形にしなければならないのが悲しいところで、今はとてもじゃないが両手を挙げて応援しようという気にならない。彼の売りは高い身体能力だったはずだが、今やそれがまったく反映されていない。売っては逆方向に当てるだけ、守りは凡ミスばっかりでスローイング難が解消されないし、走ってはスタートが悪いのかスライディングが悪いのか、盗塁数が伸びない。今の姿は、とても入団当時に描いた現在形ではない。
でも、その現在形を本人がいったいどう思っているのか分からないのがなんとも腹立たしいのだ。ひょっとして、それをよしとしているのではないかと思う。今の自分は十分スターであるという重大な勘違いをしているような気がしてならないのだ。もしそうだとしたら、本当にふざけんなである。だから見る目も厳しくなるし、応援したいという感情移入が起きないのだろう。
なのに、善意のカープファンは野間をあたかもスターのように処遇している。今日もWEBで見た中で、彼が開幕3戦目で犯した大ボーンヘッドのあと、いかにも活躍してそれ相応の結果を残したかのように書いていたのがあったのだが、開いた口が塞がらないとはこのことだ。本当に君たちカープの試合をちゃんと見てる?といいたいところである。
さらに忌々しいのは、彼のグラウンド上でのパフォーマンスに必死さが見られないことである。いや、然るべき結果を出せば必死さなんか見えなくて良いのだが、彼の残している数字は永遠に二軍以上レギュラー未満だ。ならば、もっと必死にやれよと思ってしまうのだ。緒方孝市が怠慢走塁をした野間を殴打したのは理解できる気がする。もちろん許される行為ではないだろうし、その後野間がやたら当局に持ち上げられる原因はそれじゃないかと思っている。
以前私は、彼に対して、オフシーズンの間は消えて必死に鍛えようと書いたことがあるが、結局毎年のようにイヴェントやテレビでピエロ役やっている。それでええんか?と思う。だからグラウンドでのパフォーマンスの悪さに納得いきかねるところがあるのだ。それに、チーム内に悪影響を及ぼすだろう。こんなんでスターとして処遇してもらえるんだと思ったら、必死に野球やろうなんて思わないだろうし、結果出している選手は出て行ってしまう。小園なんて野間より年俸低いことにきっと納得いってないと思う。
ただ、その辺が私も甘いのかもしれないが、どこか野間はまだ出来る子だと思っているところがある。この際言わせてもらうが、もう一生懸命さを見せなくていいから、結果出せといいたい。結果がすべての免罪符だ。3割15本30盗塁。そのくらいやってみろ。そしたら、何も言わない。
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コメント
摂津国・丹波国・但馬国・播磨国・淡路国の旧5国から構成される兵庫県を、様々な文化や民族が入り混じった、かつてヨーロッパに存在した国「ユーゴスラビア」になぞらえ、ヒョーゴスラビアと自称するほど地域差がある。兵庫県の公式広報ページにも 「兵庫五国連邦プロモーション(U5H=United 5koku of HYOGO)」を実施します。と掲載されている。
多様な文化があると言えば聞こえがいいけれど、兵庫旧五国内・各都市内で対抗意識が強く皆プライドが高い。面倒やなぁと感じる場面に出くわすケースが多い。神戸でも各区別に対抗意識があり、区内でも浜方面と山手では住人の質が異なる。特に灘高のある東灘区は、高級住宅地の割合が高く、余所の区と一緒にしないで!という驕慢な人民が多めかな。阪急沿線の東灘区民は、大上段に構えているわりに、お隣の芦屋に対抗意識を燃やすという歪な構図がある。往生しまっせ。
兵庫五国連邦は、方言が異なる。摂津の神戸弁は「何しとぉ」のように語尾に「~とぉ」がつくのが特徴的。神戸以東の摂津阪神エリアはほぼ大阪弁。丹波は京都に隣接していることもあり京都弁に近い柔らかい言葉を遣う。但馬弁は鳥取に接しているので標準語に近い。播磨弁は口調がきつめだけど、怒っているわけではない。特に高砂の浜方面は、荒くて脅迫っぽい浜言葉を遣うので慣れない人は仰天する。「いんでまえ(翻訳すると死んでしまえ)」、「いてこます、いてまえ(やっつけろ)」、「だぼ(あほ馬鹿)」、「何どいや(何ですか?何言ってるの?)」、「おんどりゃ(お前)」、「かちまあす(ひどく殴る、痛い目に遭わせる)」、単刀直入に「コロスぞ」を連発する市役所上級職員とは長い付き合い。見た目は完全にヤー組(笑)。淡路弁は「しょうたれとる(だらしがない、汚らしい)」等、隣県の徳島訛が出る。
「住めば都」になるとは限らない。出身地であり人生で最も長く過ごした神戸だけど愛着がない。ていうか良い思い出が一切ないので、新たに足を踏み入れる気になれない。
摂津阪神エリアで、他所や他人に対抗意識がなく、マイペースでゆるりと過ごせる芦屋か西宮が落ち着く。
転々とした居住地の中で、心地よい記憶に残る地は第二の故郷・讃岐(香川県)なので、無意識に香川出身のプロ野球選手に肩入れしている。