昨日は、赤穂義士祭の日であるという以上にネタが繰れず、横になったら朝3時まで爆睡してまった。今日もたいしたことないよなあと思ったので、非生産的であると思って書かなかったネタを呼び起こすこととした。いや、実は非生産的であるとはいえないのかもしれない。そのように書けるか否かは、これからの推敲具合による。
前の日曜日、サンフレッチェ広島ユースと青森山田高校が戦った高円宮杯JFAU-18プレミアリーグのファイナルが行われた。その試合の後半終了間際に起こった「疑惑の判定」にサンフレッチェは泣いた。詳細は動画を見ていただきたいと思うが(敢えてリンクは張らない)、論点はふたつ。ひとつは、ロングスローがそのままGKの手に触れずにゴールインしたのではないか(そうだとしたら得点は認められない)。もうひとつは、GKに向かっていった青森山田高校の選手のチャージがファウルではないか(もちろん認められたら得点にはならない)。
これについて、サンフレッチェの出した質問状に対するJFAの回答が今日あった。すなわち、少なくとも青森山田高校の選手のチャージは「ファウルと判断できる」とのことである。なんとも煮え切らない判断ではあるが、サンフレッチェ側はこれで矛を収めるようである。まあ、それでもある程度の目的を達したと言うことではないか。
個人的な感想だが、JFAの回答は鵺みたいなもので、なんの解決にもならない。むしろ、誤審でしたと正面から言えない何かがあるのではないか。はっきり言って、青森山田高校のほうがサンフレッチェより銭になるとでも思っているのだろう。だから彼らは断然青森山田推しなのだ。しかし、少なくとも「ファウルと判断できる」という範囲では事実関係を認めた。なぜだろうか。
結論から言えば、あの一連のプレイはサッカーの理念の否定である。なぜロングスローからのゴールインを認めないか。そんなことをしたらサッカーというスポーツはロングフィードにあわせて走らせて敵陣深く陣地を取るだけのスポーツになってしまう。そうなったら、サッカーというスポーツの死亡証書に等しい。そしてなぜペナルティエリア内でキーパーは絶対的に守られるか。これは説明するまでもあるまい。
つまり、JFAはこの一連のプレイを容認したら、サッカー界において物笑いの種になるのだ。日本っていつまでもサッカー後進国だねえと思われるのが落ちだ。だから何らかのコメントを出さねばならなかったのだろう。でも金づるでもある青森山田高校を無碍にも出来ないから、誤審を認めたり勝利を剥奪するような真似は出来なかったのだろう。
でも、すべきだったと思う。一見厳しいかもしれないが、青森山田高校にはなんらかの処分を下したほうがよい。正直言って、あのプレイがアクシデンタルなものとは、とても思えない。むしろ練習のたまものだろう。ルールのぎりぎりをついたプレイといいたいのかもしれないが、前記のとおりこれはサッカーというスポーツの理念から容認できないものである。結局のところ、勝つためには手段を選ばないだけなんだねといわざるを得ない。中には青森山田の選手も一生懸命やっているから批判は当たらないという頭の弱いのがいるのだが、間違っている。
ひとつだけ言えるとしたら、おそらくこの一件からユース世代でもVARの導入が進むかもしれない。少なくとも、Jの常設スタジアムでやる場合は導入すれば良いのではない顔ともう。もっとも、VARも万能ではなくて、ヴィデオを解析するレフェリーの目が節穴なら何の意味もないけどね。
ところで、サンフレッチェ側がこの程度で矛を収めた理由は、別のところにあるのかもしれない。いうまでもない。青森山田高校の礎を作った人は、町田ゼルビアの監督として来年J1の舞台で対戦することとなる。ゼルビアがJ2でどんなサッカーやったかは寡聞にして知らないが、こんなプレイやられないように今のうちに釘を差しておく意図があるのかもしれない。
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