続・月がとっても青いから。

昨日は、エディスタについての記事を一本ものしたあとに、鬱積している嫌事でも書こうかと思ったのだが、あまりの疲労と眠さからとうとう書けずに終わった。まあ、一日に嫌事を二本も三本も書くのは精神衛生上もあまりよろしくないので、そんなことをしたらどっと疲れ果てたに違いない。それを今日に回そうかと思ったのだが、帰宅途上に仰いだ今日の名月を見たら、なんかどうでもよくなった。

本当は遠回りして帰りたい、要は然るべきところで呑んで帰るのもよいかと思うくらいだったのだが、残念ながら家で所用があってそうはいかなかった。まあ、帰宅途中には鈴懸の並木道などという風情あるものはないが、普段と変わらぬ光景に月影がさすだけでも風情あるものになる、のかもしれない。もっとも、今日は非生産的な雑事で疲れ切っていたし、本当なら仕事を投げ出したいところそれすらかなわなかったから、風雅を感じる気持ちになれたかどうかは分からない。

ところで、今年もあと三十余日、いよいよ歳末モードというときに、NPBは仙台方面から激震が走っている。安樂智大のパワハラ騒動、いやもはや事件といっていいのかもしれないが、楽天野球団は上を下への大騒ぎとなっているようだ。報じられていることが事実なら、もはや洒落で済まされることではない。いや、二昔前ならそれで通っていたのかもしれないが、まあ今では確実にアウトだ。

ある情報によるとどうやら楽天は安樂を自由契約にする腹を固めたというが、そうなるとまた別の論点が湧き上がる。もちろん、獲得する球団がでるかどうか。もちろんうわべだけ紳士を謳ってその実はならず者極道球団が獲得するのか、そうではないのかである。それに関しては私は首を突っ込むことはしないが、まあコンプライアンスがうるさい世の中だけにどこも手を出しづらいかなという気はする。それを超越するようなカリスマは、もはや存在するまい。

どうせならカープも手を挙げたら面白いけどね。彼の出身の愛媛といえばいちおう準地元。そこで雑巾掛けからやり直して再起を図る、などというストーリィは面白いのだが、まあ無理かな。ハジメとそれを支えるバカープファンが黙っちゃいない。彼らはなんでもかんでも道義的に善でないと許せないのだ。崇めている親玉は善性どころかまっくろくろすけのくせに。

まあ、中村奨成の一件で鬼の首を取ったかのように騒いでいるあほうが多いからね。だいたい奨成の件なんて別に犯罪でもなし、法に触れるわけでもなし、騒ぐ方がおかしい。道徳的にいかがなものかというだけだ。個人的には何やってるんやバーカと思うが、よってたかって彼を叩く姿を見ると、違うだろうという気がしてならない。もし奨成が問題とされるのなら、菊池なんてとっくに自由契約になっていなければなるまい。その辺がご都合主義的というんや。

話が逸れた。名月に免じてどうでもよくなったという割には、結局嫌事になってしまった。しかし、言いたくて言っているわけではない。人生さんではないが、世間が自分にぼやけぼやけと言ってるようなものだ。ならぼやきついでにひとつだけ。2年連続本塁打ゼロに終わった野間が、さすがにそれはというので、長打力アップに精を出すらしい。

無理だ。というより、今の君に何ができる。もし本気なんだったら、オフのくだらないローカルテレビ出演を控え、まさに姿を消して、死に物狂いの必死さを出してトレーニングを積むべきだ。そもそも今の君は、プロ野球選手としては一文半の値打ちもないんだからね。