【10月15日の結節点】V1の歓喜と南海最終戦の涙。ホークスの復活と、松田元が破壊した「強さを希求する心」

スポーツ

体の要である腰の痛みに苛まれ、リハビリを経て静かに振り返るクライマックスシリーズの冷たい現実。タイガースの失速とベイスターズの擡頭が示すものは、今シーズンのカープにもCS進出の機会はあり得たという客観的事実だ。それを打ち砕いたのは他でもない、球団トップの「強さの否定」と「宣言残留」に見える手垢のついたアリバイ工作である。
10月15日——1975年のカープV1達成と、1988年の南海ホークス大阪球場最終戦という二つの歴史的結節点。孫正義氏のもとで強豪へと再構築されたホークスと、松田元の独裁により「強さを希求する心」すら破壊されたカープの惨状を、叙事的な筆致で冷徹に紐解く。

【身体と要】日常の痛みに重ねる、組織の「要」の不全

数ヶ月前から続いている腰の痛みが、再び悪化している。痛むのは腰そのものというより、太ももからふくらはぎにかけての部位だ。酷い時には咳やくしゃみ一つで全身に激痛が走る。貼り薬や塗り薬では痛みが引かず、ついに整形外科を受診して投薬とリハビリを受けた。帰宅は大幅に遅れたが、体の要を損なっては元も子もない。「腰」という漢字が肉月に要と書く通り、この部位が機能しなければデスクワークすらおぼつかない。かつて山本浩二翁が激しい腰痛を抱えながら数々の金字塔を打ち立てた歴史を思えば、その精神力には改めて頭が下がる思いだ。

体を害せば本来のパフォーマンスが出せないのは、個人の身体もプロ野球の球団も同じである。帰宅後、クライマックスシリーズファイナルステージの経過をテキストで確認したが、セントラルの展開は冷ややかな失笑を禁じ得ない代物であった。連勝したベイスターズが巧みだったという側面はあるものの、タイガース打線の貧打と両チームの低調ぶりは目につく。短期決戦で結果を出せない現状を棚に上げ、「やはり投手を中心とした守り勝つ野球が至高」などと安易な守旧派的思考に逃げ込む言説が横行するならば、失笑を禁じ得ない。

今年のカープが不全に陥ったタイガースと対等に戦えていた事実、そしてベイスターズの試合運びに易々と屈していた事実を直視すれば、今シーズンのカープには十分にクライマックスシリーズ進出の余地があったことがわかる。それを自ら放棄させた原因は、エトミデート疑獄による組織の崩壊であり、何よりトップが「強くなること」を拒絶した点にある。

【偽りの誠意】「宣言残留」という手垢のついたアリバイ工作

本日10月15日、カープ球団はFA権を所有する3選手に対し、「宣言残留」を容認する姿勢を報道陣に公開した。何一つニュース価値のない当たり前の権利行使を、わざわざこのタイミングで公表する意図は明白である。「球団は誠意を尽くして慰留した」というポーズを作り、仮に選手が流出した際にはその責任をすべて選手個人に押し付けるための、下劣なアリバイ工作に過ぎない。

誠意という言葉を口にするならば、カープ球団が示すべき真の誠意は別にある。松田元および鈴木清明の即刻辞任である。この両名が長年にわたり球団の足かせとなり、組織の強化とガバナンスを阻害し続けてきた事実は動かない。彼らが座に留まり続ける限り、どれほどファンを欺くパフォーマンスを繰り返そうとも、球団の構造的な腐敗が口を拭われることはない。

【歴史の哀愁】10月15日の歓喜と涙、そしてホークスとの交差

51年前の今日、1975年10月15日はカープが悲願のV1を達成した日である。しかし現在のカープファンは、あのような純粋な歓喜を味わう権利を奪われている。「弱くても良い」「強いチームを見たいなら他所へ行け」といった怠惰な言説を肯定し、松田元体制に帰依する信者層の存在こそが、球団の衰退と不祥事を温床として支えてきた。彼らは現代の独裁政治や組織腐敗を批判する資格すら持たない。

また、38年前の1975年10月15日は、南海ホークスが大阪球場での最終戦を迎えた日でもある。近鉄バファローズを下した勝利のファンファーレを、私は贔屓チームの勝利でありながら涙とともに聴いた。それは一つの時代が完全に終焉を迎えた瞬間であった。

それから38年の歳月が流れ、ホークスとカープの立ち位置は劇的に交差した。ホークスは福岡移転後の紆余曲折を経て、孫正義氏というホワイトナイトを得たことで、かつての南海時代のような強豪チームへと見事な再構築を果たした。弱小時代であっても、当時のファンは強くなることを決して諦めず、勝利を希求し続けていた。

対照的にカープは、松田元という経営者によって地の底へと叩き落とされた。勝利への熱望を捨て、独裁者に甘従するカルト層だけが残された現状は、惨惨たる破壊の結末である。私が広島を去る日がいつ訪れるかは定かではないが、この一族による支配を正せぬまま去ることには大きな悔恨が残る。カープという組織を守るために排除すべきは誰か。その冷徹な真実に目を背ける者は、もはやファンを名乗る資格すらない。

南海ホークスが大阪球場に別れを告げたあの日、ファンはどれほど弱くとも強くなる未来を諦めてはいなかった。そして福岡で劇的な復活を果たしたホークスに対し、カープは松田元という経営者のもとで自浄能力と勝利への意志を根こそぎ奪われた。
「弱くてもいい」と独裁者に帰依し、身内の怠慢を庇い続ける信者層が残る限り、この球団にV1の喜びの再現など永遠に訪れない。組織を蝕む最大の癌細胞は誰なのか——その冷徹な事実に目を背け続ける言論空間に、未来など存在し得ないのだ。

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