【「不起訴=無罪」の嘘】矢野・前川処分に見る広島地検の弱腰。エトミデート疑獄の真実と、幕引きを図るカープの無責任

スポーツ

エトミデート疑獄に連座し検察官送致されていた矢野雅哉・前川誠太両名に対し、広島地方検察庁が下した不起訴処分。世間や一部の弁護人が「潔白の証明」かのように喧伝するこの決定の裏で、刑事実務の観点から見えてくるのは、検察の消極的姿勢と「不起訴=無罪」という浅薄な誤解に過ぎない。
刑事手続の構造、検察審査会という法的対抗手段、そして羽月隆太郎ら関係者が握る「第二・第三ラウンド」の可能性。感情論を慎重に排し、法理と実務のリアリズムからこの不透明な決定を解剖するとともに、この不全に乗り乗じて空疎な「解決宣言」を弄しようとするカープ球団の自浄不全を冷徹に指弾する。

【処分に対する冷眼】「不起訴=無罪」という浅薄な認識の解体

昨日午後の報道に触れ、刑事実務の観点から深い冷ややかさを禁じ得なかった。エトミデート疑獄に連座し、検察官送致されていた矢野雅哉および前川誠太の2名について、広島地方検察庁が不起訴処分とした旨が発表された。薬物・類似物質にかかる事案において不起訴自体は決して珍しくないが、本件における検察の判断は、事件の社会的影響と実態に鑑みればあまりに甘きに失するとの感を拭えない。

まず前提として強調すべきは、「不起訴処分」は決して「無罪放免」と同義ではないという事実だ。刑事実務において、起訴猶予や嫌疑不十分を含む不起訴判断の裏には、事案の性質上微罪処分にできず送致されたものの、検察の立証コストや刑事処分の相当性を天秤にかけた結果、公判維持を見送ったケースが数多く存在する。不可解な不起訴処分が一定数発生する点は、現場を知る者にとっても周知の現実である。

矢野側に就いた代理人弁護士が「潔白が証明された」かのごとき態度を見せているとすれば、それは刑事実務を解さぬ者の言説か、さもなくば意図的な世論誘導に過ぎない。形ばかりの反省を示し捜査協力の姿勢を文書化することで不起訴に導く手口は、実務上極めて古典的である。そうした手垢のついた戦略に世間が懐柔されている現状は、極めて滑稽と言わざるを得ない。

また、刑事裁判はあくまで「個別の犯罪事実」単位で裁かれるものであり、人間単位で一括処理されるものではない。今回送致された事実について公訴が提起されなかったという一点をもって、両名の無実が証明されたわけではない。とりわけ矢野に関しては、単なる末端の使用者にとどまらない役割を担っていたとの示唆もあり、別個の事実関係や補強証拠が浮上すれば、法的手続の位相は容易に変化する。

【検察の弱腰?】組織的捜査の形骸化と「第二ラウンド」の法理

同時に疑問を禁じ得ないのは、広島地方検察庁の消極的な姿勢である。東広島市で発生した現住建造物等放火等事件における判断も含め、警察組織がしかるべき上層部や県警本部とすり合わせを行い、重大事件として立件・送致した案件に対し、検察側が安易に梯子を外す構図が目立つ。検察独自の判断力を誇示するといえば聞こえは良いが、秋霜烈日のバッジを身につける組織として、その厳格性が問われる事態と言わざるを得ない。

しかし、本件はこれで終結したわけではない。捜査手続が一段落したとしても、別件の告発や新たな違法事実の提示がなされれば、捜査機関は再び動かざるを得ない。さらに重要なのは、不起訴処分が確定したことで、告発人側には「検察審査会」への申し立てという法的対抗手段が与えられた点である。申し立てによって不起訴の妥当性が再審査されれば、事件は第二、第三のフェーズへと移行する。

キーパーソンとなり得るのは羽月隆太郎である。彼が内部の事情を法的に整理し、適切な代理人を通じて告発状を提出すれば、手続の潮目は大きく変わる。さらに、選手以外の関係者が捜査機関に協力姿勢を見せた場合、これまで伏せられていた暗部が明るみに出る可能性も排除できない。

【自浄の不全】「幕引き」という名の球団の威光冒瀆

今回の不起訴処分を受けて最も警戒すべきは、カープ球団が「これで事件は解決した」「球団として再出発する」といった言説をいけしゃあしゃ々と弄し、早期の幕引きを図ることだ。これまで沈黙を決め込み、独自の調査も組織改革も怠ってきた球団に、自浄能力などハナから存在しない。

身内の不祥事に目を瞑り、空疎な安全宣言に歓呼する信者層は欺けても、他球団のファンや球界関係者、そして厳然たる社会の批評眼を誤魔化すことは不可能である。調査と処分の責任を刑事手続の不透明な処理に丸投げし、自ら説明責任を果たさない姿勢こそが、カープというブランドの威光を文字通り泥に塗れさせている。

処分保留や不起訴という法的手続のエアポケットに身を潜め、何事もなかったかのように「再出発」を強弁するならば、それは球団の威光を自ら泥に塗れさせる行為に他ならない。刑事責任の追及がひとまず足踏みをしたからといって、組織としての道義上あ、るいはガバナンス上の責任まで消滅するわけではないのだ。
検察審査会への申し立てや新たな告発という法的カードが残されている以上、疑獄の火種は未だくすぶり続けている。真実から目を背け、手垢のついた幕引きを図る独裁経営とそれに盲従する信者層に、球団の誇りを語る資格など初めから存在しない。

人気ブログランキング広島東洋カープランキングサンフレッチェ広島ランキングにほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへにほんブログ村にほんブログ村 サッカーブログ サンフレッチェ広島へにほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました