スワローズを下したことで、皮肉にも今シーズンの4位が確定してしまった。本来であれば暗黒の最下位へと沈み、球団構造の根本的改革を突きつけられるべきであったチームが、のうのうと4位に収まるという最悪の不条理——。
この中途半端な数字を背に、松田元と鈴木清明は不祥事隠蔽とガバナンス欠如の責任から逃れようと画策する。栗林良吏の痛恨のミス、佐々木泰の課題、林晃汰の生存戦略、そして低水準な混戦セ・リーグの構造的欠陥を冷ややかに解剖。表面的な勝星に惑わされる盲目的なファンを突き放し、明日へと続く「リコンストラクション」の必要性を鋭く問う緊急コラム。
【逆説の不条理】最下位回避という敗北——4位確定が与える松田元体制への免罪符
なんとも不条理な事態が起こったと言わざるを得ない。個人的には、最も起こってほしくなかった、そして起こるべきではなかった最悪の結末である。
本日、カープがスワローズを下したことで、なんと今シーズンの4位が確定してしまった。敗れたスワローズは残り1試合、それに敗戦すれば勝率でドラゴンズと並び、レギュレイションにより最下位へ転落するという。実に理不尽な話だ。もちろん、勝利と敗戦の積み重ねで順位が決まる以上、一定のロジックが存在するのは否定しない。しかし、今季のカープが示してきた醜態と構造的欠陥に鑑みれば、本来最下位に沈むに最も相応しく、沈むべきであったチームだ。それがのうのうと4位に収まるなど、到底容認できるものではない。
この滑稽な顛末を陰でほくそ笑んでいるのは、他でもない松田元である。仮に最下位へと転落していれば、見識あるファンからの激甚な怒りを一身に浴び、組織のドラスティックな変革を突きつけられるはずであった。ところが「4位」という絶妙に中途半端な数字を得たことで、責任追及の刃を鈍らせる猶予を手に入れてしまったのだ。しかも、小園海斗ら4選手を切り捨てて以降に白星が先行した事実を引き合いに出し、「我々も相応の手を打った」という白々しい嘘で惨状を糊塗しようとさえ画策している。そして悲しいかな、その安易な虚構に眩まされる浅薄な層が存在するのも事実だ。反吐が出るほどバカバカしい。
だからこそ、見識あるファンはこの4位という表面的な記号に惑わされてはならない。今季グラウンド上で提示された野球のクオリティにおいて、カープはスワローズやドラゴンズの足元にも及んでいない。終盤になって辛うじて格好がついたのも、一部の盲目的なファン層が排斥しようとする中村奨成の働きに依存した結果に過ぎない。「非力なチビでは通用しない」というプロフェッショナルの当たり前の論理が証明されたわけだが、それすら理解できない層が多いのは痛恨の極みである。
【冷静な眼光】栗林の痛恨、佐々木泰の伸びしろ、そして林晃汰の生存戦略
本日の試合単体に目を向ければ、白星という結果こそ出たものの、絶賛に値するクオリティであったとは言い難い。終盤の逆転劇に注目が集まりがちだが、2回表のファビアンの併殺打、ならびに3回表の栗林良吏の犠打失敗併殺は、本来であれば致命傷となり得る重圧であった。栗林の立ち上がり自体は悪くなかったものの、これらの攻撃陣の粗雑なプレイで試合の流れが滞り、直後に松下歩叶へ被弾する痛恨の一打に繋がった。栗林ほどの格を備えた投手であれば、犯してはならない自滅的なミスである。
一方で、一定の賛辞を送るべき好材料も存在する。佐々木泰の4安打および同点タイムリーは殊勲と言って良い。だが、敢えて厳しく評価するならば、未だ物足りなさが勝る。2打席目の二塁打などは、明治神宮野球場であるならばスタンドへ叩き込んで然るべき打球だ。クリーンアップを完全に任せるには、依然として課題が残る。また、通常であればヒーローインタビューの対象となったであろう林晃汰に関しても、手放しでの称賛は控えたい。林の明確な弱点は伸びのある速球に対応できない点にあり、本日はウォルターズの乱調に乗じて苦し紛れの変化球を拾ったに過ぎないという冷静な見方が妥当だろう。
ただし、林の今後の方向性については示唆に富む点があった。彼がもし長打狙いを捨てる決断をするならば、非常に面白い存在となり得るのではないか。長打に固執せず、安打を愚直に量産するスタイルへシフトするアプローチだ。半速球や甘い変化球をスタンドへ運ぶ筋力は元より備わっているのだから、打撃の軸をアベレージに置くことでプロとして飯を食っていけるはずだ。秋山翔吾をひとつの到達点として研鑽を積めば、まったく異なる地平が見えてくるだろう。来季、仮に坂倉将吾が移籍等でチームを離れる事態となったとしても、その穴を埋め得るポテンシャルは十分に秘めている。
【低水準な混戦】身を切れなかったツケと、明日へ続くリコンストラクション
本日は「ベスコングルメ」「せっかくグルメ」を横目にして、音声を出さず、DAZNの映像のみで戦況を追っていたのだが、画面越しにも溜息が漏れ出るような内容であった。9月段階の冷え切った状態であれば、九分九厘スワローズに押し切られていた展開だ。これを土壇場の「成長」と捉えるべきか、単に相手の「不調」に助けられただけと捉えるべきかは明白である。言うまでもなく後者だ。
その証拠に、同日に行われたベイスターズ対タイガースの最終戦を引き合いに出せば十分だろう。タイガースは前日の優勝祝賀会からの当日移動という過密日程を割り引いたとしても、11イニングで僅か2安打1得点。対するベイスターズも12安打を放ちながら2得点止まりという有り様だ。1位と3位の対戦にしてこの惨状なのだから、上位層のレベルの低さにもまた溜息しか出ない。
要するに、今季のセ・リーグはどのチームも決め手を欠いていた。カープにしたところで、組織としてまともに立ち回り、エトミデート疑獄に対して自ら身を切るガバナンスを発揮していれば、優勝は無理としてもAクラス入りなど容易に達成できたはずなのだ。したがって、今季の悲惨な失速と混乱における責任の99.999%は、球団当局——すなわち松田元と鈴木清明の二者にある。彼らが自身と組織を律するプロ意識を保持していれば、このような惨状を招くことはなかった。
ゆえに、広島東洋カープには根本的なリコンストラクションが待ったなしで求められている。では、具体的にどのような執刀が必要となるのか。その詳細については明日書くとしよう。直近の7試合で6勝1敗と結果上の流れこそ良く見えるが、その水面下には来季へ向けた構造的課題が続々と浮き彫りになっている。その真実から目を背け、ただ4位という数字に安堵しているようでは、来季もスタンドでスクワットごっこに興じて終わるのが関の山である。
たかだか「4位」という記号に安堵し、逃げ道を確保した気になっている球団当局の浅はかさには失笑を禁じ得ない。身を切る覚悟すら放棄し、暗黒の構造を放置し続ける経営陣の罪は、どれだけ白星を重ねようとも決して消えるものではないのだ。
今シーズンが残した真の課題は、すでに白日の下に晒されている。明日はいよいよ、松田体制の呪縛を解き放ち、このクラブを根底から再生させるための「リコンストラクション」の全貌について論じることとしたい。形骸化したスクワットごっこで満足する莫迦者たちを置き去りにし、我々は冷徹な思考で未来の標図を描いていこう。
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