こんな負け方は、ありえない。ペナントレースを戦うならば。でも、ある意味必然だ。手負いの竜は目の色変えて戦ってきたのに、カープはのほほんとして立ち腰で受けて立って転がされただけである。でも、ひとことで言うと、恥。ふざけんなというほかない。
ほんとうに、素人の私から言わせてもらっても、新井という指揮官は戦略が分かっていないと思う。昨日の試合内容を踏まえたら、今日は全力でかかっていかねばならなかったのだ。それなのに、やった野球は緩すぎる。この期に及んで田中に會澤?ありえない。使えないのわかりきってるのにね。ここまでの戦いをどう見たらこの二人がフィットすると思ったのか、訳が分からない。
申し訳ないけどね、この二人がスターターで出ることは、時計を逆回転させるだけにすぎない。もはや田中や會澤の時代じゃないんだよ、強くなりたいのなら。それが理解できないバカープファンは、消えてなくなればいい。今日の試合、この二人は存在感ゼロか足引っ張っただけだったじゃない?
もう今日みたいな試合しか出来ないんだったら、ペナントレース戦う資格なんてないよ。ドラゴンズには申し訳ないが、今のドラゴンズを必死のパッチで叩けないようなチームが、優勝なんて出来るはずがない。今日の負けは、お互い必死になって鎬を削って負けた敗北じゃない。明らかにカープの方が気が抜けていたというか、詰めが甘かったというか、要するに負けるべくして負けたのである。畢竟、弱いのだ。
はっきり言って新井に学習能力があるかどうかは分からないし、やっぱりマダガスカルのキツネザルに如かずとさえ思う。でも、今日の敗北を徹底的に総括できるとすれば、まだまだ先はある。もう先のない三連覇の残り滓とか、脇役でこそ輝くチビッコギャングをスターターから排斥して、スタア候補生を登用しよう。それで負けるなら、納得は行かないが辛抱は出来る。だいたい、育成イコール敗北の受け入れではない。本当に強いチームは、育成しながら勝てるのである。
ただ、ジャイアント馬場やアントニオ猪木になれなくとも、タイガー・ジート・シンや上田馬之助にはなれるかもしれない。プロフェッショナルの興行である以上、チャンピオンになるアプロウチはたくさんあるのだ。明後日の方向から竹刀やサーベルを振りかざして戦ったらいいではないか。吹けよ風、呼べよ嵐。
話が逸れた。新井貴浩に、王貞治翁のこの言葉を贈って、今日の締めとしたい。
「指導者というのは、決して好かれる必要はないんだ。その選手が年を取って現役を終わる頃、あるいは、もしかして我々が死んだあとになって、『あの人にこう教わっておいて良かったな。あの人のおかげだな』と、ふとした瞬間に気づいてもらうくらいでいいんだ」(森脇浩司「微差は大差」98頁)
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コメント
「微差は大差」。めっちゃ分かるなぁ。
プロのくせに微差に気付いていないとすれば致命的でっせ。どうもカープ界隈は球団トップ、首脳陣、選手。どいつもこいつも微差に気付いていないような気がする。たとえば打撃の時、バットの芯から2~3㎜ズレただけでも安打率は限りなく低くなるけれど、カープの連中は気付いていないのでは?本物のプロは、その2~3㎜のために命を削るんだよ!
投手も打者もマシーンじゃないので、試合中は細かい失敗の連続なんだよ。その細かい失敗にその都度気付き修正していかないと、それこそ微差は大差となって下位に低迷することになる。試合後の反省なんていらいない。首脳陣も選手も試合中に僅かな間違いに気付くべきなんだよ。試合中微差に気付かないレベルなら今すぐプロを辞めたほうがいい。
話が逸れるけれど・・・内情をバラすと、BフィルやWフィルのような世界トップのプロオケでさえ、たとえばブラームス交響曲第1番を50分演奏すれば、何カ所かミスってるんだよねえ。Es(ミのフラット)の音程が微妙に高いとか、セカンドバイオリンは12小節の16分音符をスタッカートのごとくアタックせず16分音符全部鳴らさなきゃとか、コントラバスの弦の音が抜けているとか。おそらく聴衆の大半は全く気付かない微差レベルなんだけれど・・・クラシックのプロ演奏者は100%、その些細なミスに気付き演奏中に修正する。揚げ足取りではなく、そもそも微差に気付かないレベルの者はオーディションに受からない。微差に気付かない者が繊細な音楽を奏でることが出来るわけないやん。
本業のサラリーマンレベルでも、製品に不具合が出た時、正常と異常の誤差はミクロン単位なんだよね。微差なんだからバレなきゃいいじゃん、とはならない。不具合の原因をシミュレーションし即座に解決しないと億単位の損害が出る。
本業にしても音楽(副業)にしても、ミクロン単位のせめぎ合いを普通にやってる者が思うに・・・
プロのくせにカープの取り組みは行き当たりばったりで、何から何まで適当・大甘で呆れる。ハッキリ言って筑波大野球部より遅れている。緻密なスポーツ科学に基づき、もっと微差に敏感にならなきゃ。