相手の自滅で転がり込んできた「勝たせてもらった」だけの1勝に、一体何の価値があるというのか。テレビのチャンネルを「つぶれない店」に合わせ、歓喜も反省もない虚ろなお立ち台をただ冷ややかに見つめる。オフェンスの不全、現場の冷めきった空気、そして球団の底に横たわるエトミデート疑獄の影。勝利という名のかさぶたを剥がし、崩壊へと向かうカープの醜悪な現実に「醒めた怒り」を突きつける。
「勝たせてもらった」だけの空虚な1勝
今日の試合を見ての感想も、ただひ言。「勝てて良かったね」——いや、「勝たせてもらえて良かったね」という皮肉混じりの一言に尽きる。以上。
3回までに5点をもぎ取ったと言ったところで、胸を張れる要素などどこにもない。相手先発の小川泰弘の酷い自滅と、相手守備が足を引っ張ったことに助けられたに過ぎず、カープのオフェンス陣が相手を攻略したわけでは断じてない。その証拠に、4回以降も同様にチャンスを恵んでもらいながら、相手を突き放すことすらできなかった。オフェンスの機能が完全に停止しているのだから当然の帰結である。まともな状態のチームであれば、もっと早期に試合を終わらせて楽に逃げ切れていたはずだ。
5点のリードを奪ったとはいえ、マウンドに立っているのが森翔平である以上、そんな点差など存在しないに等しい。ようやく新井監督も森の取り扱い説明書を理解したのかスパッと交代させたが、それでも判断としては遅すぎる。サンタナに本塁打を浴びた時点で即刻代えるべきだった。そうしていれば、救援したフレディも遥かに楽な状況で投げられたはずだ。結果としてピンチは7回表だけだったが、あの場面こそが試合の勝敗を分けた唯一の局面的ポイントだったと言える。
チャンネルを「つぶれない店」に合わせた理由
ちなみに、あたかも詳細に観戦したかのように書いている私だが、今日は試合の映像をほとんど見ていない。何度も言ってきた通り、森翔平という投手を全く信用していないし、今のオフェンス陣には絶望すら通り越して何一つ期待していないからだ。だからこそ、試合中は迷わず「つぶれない店」にチャンネルを合わせていた。実際に観戦したのは8回裏のほんのわずかな時間だけだが、それだけで十分だった。見逃したことを後悔する気すらない。今のカープというチームは、自分にとって「その程度の存在」でしかないからだ。
結果としてお立ち台に上がったのは森翔平と名原典彦だったが、実質的には「ヒーローなき勝利」と呼ぶのがふさわしい。実際、マイクを向けられた二人の声には、気持ちなど微塵も入っていなかった。もしチームが正常な上昇気流に乗っていたならば、名原の代わりに菊池涼介や坂倉将吾あたりが上がっていたはずだ。だが、彼らはきっと辞退したのだろう。とりわけ坂倉などは、いまや完全に心がここにあらずの状態で、チームのために何かしようという意思など爪の先ほども感じられない。
崩壊の果てに待つドラフトと球団の暗部
だからこそ、今日の辛勝を見て「さあ、9月からの反転攻勢だ」などとは微塵も思えない。むしろ、こんな無惨な野球しかできないチームなど、一度完全に解体してしまえとすら思う。直前の3連敗の内容は「恥」の一言に尽きたが、それを反省するどころか、今日もまた恥の上塗りのような野球をダラダラと見せられた。こんな体たらくなら、存在しない方がマシだとさえ思えてくる。まともな戦力も整っていない上に、エトミデート疑獄によってチームの看板まで泥に塗れている現状で、生ぬるい再建など不可能だ。残された道は、スクラップ・アンド・ビルド以外に存在しない。
そう言えば、ドラフト会議まであと2ヶ月と迫っているが、今のカープはいったいどの面を下げてドラフトの場に参加するつもりなのだろうか。不祥事に塗れたチームに好き好んで入りたがる選手などいるはずもなく、学校や企業だって大切な選手を送り込むことを躊躇するだろう。独立リーグでさえバックには然るべき会社が存在するのだ。指名したはいいが、候補者全員から拒否されるような前代未聞の事態が起きたら、どう言い訳するつもりなのか。
心あるカープファンならば、このエトミデート疑獄から絶対に目を背けてはならない。これは球団の存亡に直結する深刻な大問題であり、何より企業としての説明責任が強く問われている大事件なのだ。この問題と真摯に向き合い、カープという組織をいかに大掃除するかを本気で考えなければならない。そしてそれは、創業者一族の退場を意味する。だからこそ球団当局や一部のコア層は、この問題を必死に小さく見せかけ、隠蔽しようと画策するのだ。
オーナーの松田元に気に入られていることしか能がない自称スカウト部長は、いまだに織田翔希の指名云々を呑気に語っているようだが、その前に「カープがドラフト候補生から選ばれるだけの価値があるチームなのか」を真剣に考えたらどうだと言いたい。人脈も人望もないままオーナーの腰巾着として振る舞う彼らの姿こそが、今のカープを象徴する情けない現実である。実に惨めで悲しいことだが、これがこのチームの偽らざる正体なのだ。
創業者一族の顔色を伺い、不祥事を矮小化し、ぬるま湯の中で虚勢を張り続ける惨めな組織。そんな球団に、果たして未来のプロ野球選手たちが人生を託したいと願うだろうか。勝利に浮かれる思考停止を捨て、この腐敗した現状をスクラップ・アンド・ビルドしない限り、カープに明日が訪れることは二度とない。勝った夜だからこそ、私はこの絶望を噛み締めている。
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