続・嗚呼前田健太よ何処へ行く。

スポーツ

結局、前田健太の復帰先は仙台に落ち着いた。2年4億以上というのは、前田健太にとってはいいかもしれないが、まあとんでもないインフレ契約だと思う。申し訳ないが、楽天グループが前田健太をきちんと評価して買ったというよりは、三木谷浩史の自己満足で集められたという方が正しいのではないか。

厳しい言い方をするようだが、2014年オフの黒田博樹の立場が正真正銘のFree Agentだとするなら、今の前田健太はさしずめLayofferだ。要するに、本来なら頭を下げてNPBに雇ってもらうべき立場である。在京球団、特に前田健太を操る黒幕がのどから手が出るほど契約したかったジャイアンツだって、いい迷惑なんだろう。

ならマー君はどうなんだと言われそうだが、これまた厳しいことをいうと、商品価値が違うのだ。マー君にはその球歴にいちいち物語性という付加価値がある。特にシーズン24勝0敗でイーグルスを日本一に導いたなんて、空前絶後だったのである。大谷翔平が出る前は。だから、ポロ雑巾になっていることを承知で獲得し、さらに契約を更新したのである。

一方の前田健太はどうか。PL学園の天才坊やとして甲子園で活躍し、カープでも早々に頭角を現したところまではいっしょだが、彼に決定的に欠けているものは、圧倒的な数字でチームを優勝に導いたという点だ。もちろんその大半の責任は松田元と野村謙二郎にあるわけだが、そんなものをものともしないほどの説得力ある存在ではなかったのだ。

前田健太は、確かにMLB68勝を挙げているし、決してMLBで通用しなかったとは思わないのだが、一方で球の力というよりあの「マエケンカープ」を軸にした彼一流の投球術で勝てた面があると思っている。何といっても野球頭ならマー君の数段上をいく。しかし、MLBはそれだけでは通用しない野球になっているというべきだろう。現に、あの哲人投手今永昇太でさえ、無双できなくなっているのだから。

だからNPBでと安易に考えていたとしたら、仙台に墓場を作りに行くだけになるだろう。もし再度NPBで輝きを取り戻したければ、ピッチングスタイルのフルモデルチェンジが必要ではあるまいか。いや、それでもストレートが何マイル出るかだろう。もともと100マイルピッチャーではないのだが、せめて95マイルは出ないと、かなり厳しいのではないか。

いや、ひとつだけ手がある。それはホークス時代の長冨浩志を真似ることだ。ストレートなんてほとんど投げず、スライダーとシュートの投げ分けとコントロールで飄々と抑えていた。今の前田健太ならさすがにまだまだストレートも90マイルは出るだろうし、これに必殺カープがあるのだから、うまくやればバッターも面喰らうはずだ。

しかし、前田健太は野球頭以外は良くないのか、それともエージェントが盆暗なのかはしらないが、自分で自分の球歴を傷つけているところがあると思う。彼が再び輝きたかったら、まず今のエージェントを全部クビにして、まともなのを呼んだほうがいい。

前田健太のエージェントグループは、もともと彼にMLBで箔をつけさせてジャイアンツへの逆輸入を目論んでいたはずだが、そういうのはだいたいうまくいかないようにできているのだ。そんなつまらないことを考えるのは、全部放逐しよう。これは、前田健太という才能に魅せられた一人の野球ファンの切なる思いである。

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