つきかげの いたらぬさとは なけれども

スポーツ

と聞いて、反射的に「ながむるひとの〜」と出てきた方は、浄土宗の信者の方か、私と同年代の高校野球ファンの方だろう。もちろん、それについて書くつもりはない。だいたい我が家は浄土真宗東本願寺派だ。ちなみに浄土真宗は般若心経も唱えないのである。

なんでこんな標題にしたかというと、要するに今日も居待月が美しく輝いていたのを見たからだ。単に月が輝いているだけならなんにも感じなかったかもしれない。しかし、今日は心底くたびれたから、小理屈こね回す力もないくらいだ。そんな中では、人は写実的になるのかもしれない。正岡子規ではないが。

くたびれた理由は、単に次から次へと仕事が舞い込んできたからであるが、その事自体はまあ別に何とも思わない。というよりそれを捌くのがプロの仕事と割り切っている。しかし、そんな意気込みを見せる以上に、我が社のどす黒い部分とか後暗い部分を存分に見せられているのである。したがって、やる気は地に落ちるし、疲労感は倍々Fight、もとい倍々ゲームである。徒労感という方が正しいか。

ちょっと個人的な事情で、日曜日までは集中力を切らせられないところだ。しかし、それが終わってしまうと、一気に気が抜けて体を壊してしまうかもしれない。なのに、翌月曜日は1年で一番くだらない行事に当たっている。上の方からよく分かってもいない輩があれやこれやと言ってくるのだが、それをかわすのが大変だ。もっとも、対策はひとつ、アホになりきることであるから、そうやってスルーするのは簡単なのであるが。

くだらないと言えば、今カープファンの前に流れてくるカープ関連のニュースは、本当にくだらない。何がくだらないかと言って、現状のカープを少しでもよく見せようとする要素が全くないのがくだらない。悪い意味で写実的なのだ。何も正体不明の秘密兵器のニュースが出ればいいとは言わないが、これで来シーズンを戦いますという物のひとつも見えないのだ。昔のフィルム会社のCMのように、そうでないものはそれなりに、というものでもあるまい。

これを見て分かることは、今のカープには煽るべき要素すらないということである。いや、煽るつもりすらないという方が正しいか。来シーズンは粛々と5位争いをして、最下位にならぬよう、目立たぬようにはしゃがぬように行きたいというのが見え見えなのだ。要するに。今シーズン終盤に魅せた醜態を是とするということなのだろう。ハジメの顔にはそう書いてある。

そうおもうと、原が立つという以前に哀しい。我が推しチームは勝つつもりすらないという現実を、これでもかと突きつけられるのである。そしてそれを是とするファンが一定数いることに驚きを禁じ得ない。だから、市民球場はガラガラなのだ。ライトなファンは逃げるのだ。残るのはハジメ信者のみ。いや、その残された信者もくたびれてきている。現にその信者の聖地であるパフォーマンスシートもガラガラだ。

これでは、本当にカープは滅びる。信者の歌う悪魔のCHORALEとともに。そして広島は、サンフレッチェの街、サッカーの街へと変わるのだろうか。広島は3つのプロスポーツで日本一になったという誇るべき街なのだが(サンダーズが日本一になったのはまだ厳密な意味でのプロ化以前ということでご容赦を願いたい)、その一翼は消えてなくなるのだろうか。そう言えば最後の日本一から41年が経過して、なお反省しないんだもんな。

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