分けた、分けた、また分けた。

相も変わらず平日の昼間はばたばたさせられているので、今日のオープン戦など詳しくチェックするには至らなかった。もちろん録画もしていない。大相撲中継は録画して見られるのだが、なぜかプロ野球を録画して見ようとは思えないのである。だから今日は、あとから文字列をチェックしたに過ぎないので、あまり見てきたようなことをいえない。

しかし、また引き分けた。今日は３－３だから少しは進歩しているのかと思いきや、結局５安打。チャンスらしいチャンスは２点を取って一時逆転した６回表だけ。あまりにもショボい。そもそもスターターからしていけない。いかに坂倉が負傷したとはいえ、５番キャッチャー會澤。これは駄目だ。センスがない。だいいち６番以下に置かれた末包、林、渡邊、内田にとっては面白くあるまい。

頭の悪いファンは、負けなかったことをポジティヴにとらえているかもしれない。しかし、この内容でポジティヴになれるなら、昨日の延長ではないが悪い宗教か何かだろう。確かにピッチャーはよく頑張っている。でも、ならそれ以上に点を取って勝たねばならないのだ。そして、それは容易く出来たはずの試合ばかりなのだ。それが出来てない以上、よかったというわけには行かない。

しかも、弱り目に祟り目ではないが、オフェンスの新機軸として2番ライト起用をした佐々木泰が足を痛めてまたまた開幕絶望になってしまった。本当に呪われている。それ以外の若手外野手で結果を出しているのは二俣くらいだから、本当にお先真っ暗である。まあ、昨年のことがあるから、いかに競争とかなんとか言ったって最後は新井は裏切ると思われているのかもしれない。

ただ、有り体に言えば、昨年まで正体不明な「守り勝つ野球」なるものを狂信的に押し進めてきたという実体がある。そんな中で、いきなり宗旨替えをして打つんだ、点を取るんだといったところで、そうそう簡単にうまくいくわけはないのは道理だろう。点を取るといったって、その基礎が出来ていないのである。オフェンスの機微を疎かにしてきたのだから、一朝一夕に身につくものではないのだろう。

正直なところ、テレビで見ることが出来た試合でも、新井が今年どんな野球をして勝ちたいのかと言うことが、さっぱりわからなかった。なんか一生懸命先の塁へというところは見えるのだが、そこから先何をしたいのかが見えない。打力が弱いという自覚だけはあるのかもしれないが、それは自分の不徳のいたすところである。それに対する補強をサボっているのだから仕方がない。

明日もまたアウェイでマリーンズ戦だ。しかし、期待度は低い。さらにいえば、この現状でのし上がってくる選手がいないことが哀しい。清水叶人くらいかな。ギラギラ輝いているのは。きっと坂倉の故障をチャンスととらえているのだろう。ただ、新井がよう使うかな。絶対に、會澤磯村が滑り込んできて清水は例によって「二軍で実戦を」といわれて開幕ロースターから外されるに違いない。

そんな先の見えないカープと違って、サンフレッチェの勢いはとどまるところを知らない。ACL2の準々決勝・対ライオンシティセーラーズ戦。6-1の圧勝である。苦しんでいたジャーメインに流れの中からのゴールがでたし、中村草太は相変わらず危険すぎるし、極めつけはヴァレール・ジェルマンの挨拶代わりのゴール。やはり点を取って勝つことを目的としているチームは強いのである。

少なくとも、これでトルガイ・ショックが払拭されたことは間違いあるまい。だからといって訳の分からないレフェリング基準を推進してきた者への怒りは消えない。ここはSkibbeに怒らせるだけではなくて、クラブが総出でSkibbeを支えていかねばならないだろう。今日のような白星があるからこそ、主張が説得力を持つともいえるのだから。

その意味では、今日のサンフレッチェの勝利を忌々しく思うのがいるかもしれない。野々村か、それとも黒田か。