疲労が困憊する夜に

スポーツ

今日は一日業務も落ち着いていたので、しめしめ今日は早々に帰れるかと思っていた。ところが、こんな日に限って夕方間際に仕事が舞い込んで、結局時間外に引きずられてしまった。それでもまだ早い時間に逃げ出したのだが、どうも疲れ果ててしまったようだ。本当ならもっと早く更新したかったのだが、録画した大相撲中継を見ながら横になっていたら1時間ほど寝てしまった。まだ週の半ば、あと2日もあるのが恨めしい。

そんなMittwoch、帰宅途中に一匹のダックスフンドを見かけた。ダックス自体は別に珍しくもなんともないのだが、その顔つきに目がとまった。8年前に癌で亡くなった愛犬に生き写しだったから。目がぱっちりして鼻筋も通っていたところが似ていたのだ。またその彼(いや彼女かも)、私と目が合うと前から知っていたかのように寄ってきたのである。ほんとうに亡き愛犬の生まれ変わりのように思えた。これはきっとあまりにも疲弊しきったところに神が遣わせ給うたものなのかもしれない。

そんなことを思いたくもなるほど、疲労が極点に達している。疲労というのは肉体だけではなく、まず脳から来るものだから、要するに心身のコントロールが出来ない状態になってしまっている。こういうときに無理にいろいろやったって間違いのもとなのだが、それをやらざるを得ないほど我が部署は危ないことになっている。いつか何か起こってからでは遅いのだが、だいたい上の方はそういうときにしゃしゃり出て説教たれるだけのゴミだから、どうしようもない。

そんなときに一番いいのは、仕事をサボることである。私は業務自体へのプライドこそあれ我が職場への忠誠心は欠片ほどもないから、どうしても堪えられなかったらさっさと休んでしまう。それでも休めるタイミングは限られるのが辛いところなのだが、それでもさっさと宣言してさっさと休んでしまうのが一番良い。だいたい自分がいなけりゃ出来ない業務なんてそうそうないのだから、ひとりくらいいなくたってなんとかなるものだし、なんとかならなければ組織が狂っているのだ。

本当はそこから現状への愚痴をこぼしたいところなのだ。しかし、それを言うと我が社の内情をぶちまけなければいけないので、言わない。今の仕事を辞めたら、徹底的に告発してもよい。それほどまでに腐っているから。まあ、今それを考えると今度は夜眠れなくなりそうだが。

昨日、いやこれを書いている今は日付が変わっているから正確には一昨日だが、起こったことで書かなかったのは三井ゴールデングラブ賞の発表である。秋山と矢野が受賞した。まあ残念ながら今のゴールデングラブは不出来な記者のアホバカさ加減を見るだけになってしまったのでどうでもいい。むしろ、全体的に守備のレベルが下がったという印象がある。受賞したことについての説得力が欠けているような気がする。

矢野について言えば、今シーズンの頑張りは褒めなければならないが、まだレギュラー未満である。本当に彼はダメ外国人二人に感謝しなければならない。彼らがいなかったから、矢野が使われただけなのである。来シーズンは、よほど打撃を頑張らないといけまいし、ディフェンスの安定感を高めないといけない。決して矢野の存在はuniqueなものではないのだ。そこを勘違いしたら、つまらない選手で終わってしまう。それを矢野がどう思っているかは、来年の2月1日に分かる。

カープファンの中には頭が弱いのがいて、矢野の守備をメジャー級などと言ってもはや永続的なレギュラーを疑わないのがいるが、莫迦も休み休み言えというところである。今の矢野の守備でメジャー級なんて一種の褒め殺しだ。ホンモノのメジャーの守備がどんなものかと思うならば、それこ近代MLB最高のショートといってもいいオジー・スミスのそれを見たら良い。

今のままだと、ファーストにモンテロが収まり、サードに佐々木が収まることが出来たとすれば、矢野の持ち場はいいところセカンドかショートのサブスティテュートだ。現代野球は守りだけで飯を食う選手をレギュラーで処遇する余地はないのである。かのオジーがいかにに守るだけの選手でなかったかについては、これを見ていただきたい。

え?矢野も打率を残したって?あのね、矢野が打席に入ったときの相手チームの外野手のポジションを見たかい?完全に舐められてるんだよ。絶対に外野の頭越されないし、打球のほとんどがレフト前に来るって。今のままじゃ来シーズンは打率を1割くらい落とすよ。矢野がレギュラー取りたけりゃ、このオフは消えて自分で鍛錬するくらいでなきゃダメだ。絶対に野間の真似だけはしてはならない。

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コメント

  1. Иван Иванович より:

    世界のサッカー代表に目を向けると、凋落の一途を辿っているナショナルチームはイタリアである。ワールドカップ優勝回数はブラジルの5回に次いで2位タイの4回。それが2014年のブラジル大会に出場後2大会連続、ヨーロッパ予選敗退でWC出場を逃している。その理由は「カテナッチョ」と呼ばれる守備重視の戦術で、自陣に深く引いて組織的に守り、少ないチャンスを確実に得点に結びつけるスタイルが世界の潮流からズレているからだ。「1ー0の美学」に必然性がある、なんて持ち上げる自称サッカージャーナリストがいるから落ちぶれるのだ。
    これに似たようなフレーズを用い、セントラルの4位チームは9月上旬まで誇っていたよねえ。

    GG賞受賞の矢野に関し、管理人さんのご指摘通り「現代野球は守りだけで飯を食う選手をレギュラーで処遇する余地はない」と。同様に、守りだけで日本の頂点に立つチームは100%ない。 
    列挙されている近代MLB最高のショート、オジー・スミス。仰る通り「守るだけの選手でなかった」 ホント勘違いして、矢野をメジャー級と宣う輩は世界を知らないのである。

    またまた話が逸れてしまうが、我々の業界で「近代最高のチェリスト」としてヨーヨー・マを挙げるヤツは本物を知らない。ヨーヨー・マを口にする者とは二度と話をすることはない。確かに上手なチェリストではあるが並で、日本の音楽ジャーナリストが無理くり彼を讃えるのは、メディアが好きな「中国系」だからという理由以外に何もない。近代最高のチェリストとして、パブロ・カザルスの名が出てこない者は、クラシック音楽を知らないと言っても過言ではない。

    以前俺が文中で「ユーモア」を使おうとして、うっかり”unique”を誤用してしまい訂正せずに放置していると、時々チクりと”unique”を差し込んできますねえ(笑)。

  2. Иван Иванович より:

    昨年までの本業が非常勤になり、かつ所属チーム限定で完全成果型を取り入れ、就業時間はフリータイム制を導入しているので、今日はオフにした。

    前に触れているように、ゾーンに入ればナンボでも集中してしまうタイプなので、年数回休日無し1日16時間労働の20連勤(職場に宿泊してしまう)を敢行することもあれば、1週間ぶっ通しでボンヤリモードに入ることもある。現在は完全成果制度なので、開発したブツが納入先(複数)の利益に繋がれば、開発手数料と場合によっては特許料込みが報酬になる(そこそこ高給)。その替わり開発したブツが納入先で不評で没になれば3ヶ月給料無し、ていうケースも多々ある(笑)。レスポンスが宜しくない古い体質の会社の割に、ギャンブル性が高い給与体系は、俺の性分にマッチしている。期待して給料日を待っていると、給与明細が555円だったこともある(笑)。5の三つ並びは縁起が良いと思って500円分宝くじを買うと、300円の大当たりを引いたことがあり、換金せずに縁起物として財布に常駐させている。
    嗚呼、またまたしょうむない前置きが長くなってしまった。

    前コメントの最後、”unique”を「差し込んで」の表現が誤りだったので訂正する。「挿入して」か「選択して」かなぁ。通常は、タイピングミスや誤用と分かっていても面倒臭いので訂正しないけれど、今日は暇を持て余しているし、たまには我が駄文を見直す機会があってもいいかな、と。

    ついでに余話をひとつ。
    先日の米大統領選挙。トランプの勝因は、”Plin English”だと指摘している米国人がチラホラいる。要するに小学生でも分かる平易な英語を使い、英語を苦手とするヒスパニック系他移民の支持を集めた。一方、ハリスは中身がない上滑りの政策を、知識人ぶって難解な英語を使ったことで、英語を苦手とする移民を味方につけなかった。黒幕のオバマが、ヤバすぎる「能力不足」と「政治音痴」とハリスを評している。

    FA宣言の大山と甲斐は讀賣か?カープは蚊帳の外。

  3. Иван Иванович より:

    またまた訂正。
    ”Plin English”→”Plain English”

    ミス連発。老化著しいなぁ。

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