Nessun dorma!

スポーツ

当地は、幸いなことに台風の被害でどうこうというには至らなかったようだ。ただ、JRもバスも市内電車も計画運休で、輸送量貧弱ではあるが少々のことでは止まらないアストラムラインのおかげで出勤できた。いいことなのか恨めしいのかわからないが、今日は絶対休めなかったので助かったことは事実だ。

もちろん今日のカープは昨日の昼から早々に中止が決まっていて、雨がどうこうよりそもそも選手が広島にたどり着けるかという問題があったようだから、やむを得ない。明日は広島は天気に恵まれ、両軍選手も無事に到着したようだから、開催されるだろう。

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とはいえ、昨日の試合で、私の気持ちは切れてしまっている。新井は昨日の敗北を受けてまだどうってことないと強がっているようだが、正直この敗北はかなり痛い。というより、ええ加減ドラゴンズに同じように負けるのはなんとかせいというほかない。なんのためにスコアラーがいるのだ。まあ、プロ19年間何一つ爪痕を残せなかった男に何ができるかというところなのだろうが。

昨日も書いたが、これからの戦いで他球団がジャイアンツ戦に正念入れて戦う可能性は低いと思ったほうがいい。みんなジャイアンツに勝ってほしいのだ。そのためには無気力野球でも何でもするというのが彼らの骨の髄まで染み付いているのだ。ジャイアンツを負かしてくれるホワイトナイトなど現れようがないのだ。

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だから、優勝したければ、もう負けてはいけないのだ。これからの戦いは、敗北則ち死と思わなければいけない。新井は盛んに勝負はまだ先と言い続けてきたが、いよいよ勝負なのである。これから先は、ありとあらゆる手を使っていかねばならない。まさに、Totaler Kriegである。

とにかく、これからはカープに属する全てのものが戦力になる。今一軍枠にいるものだけではなく、全選手が戦力として待機する必要がある。さらに言えば、組織としてのカープがどう戦うかというところまで問われる。しかし、そのあたりがこのチームには覚束ないのが悲しいところだ。

新井は、口先とは反対で、すでに戦うべき選手は頭の中で決まっているような気がする。それが選手に知れたとき、このチームのモラールはだだ下がりする。いや、この野球会社は、本気で優勝させるべくバックアップするだろうか。きっとしない。優勝したら金がかかるというのが口癖の人間が代表取締役社長なのだ。

それだけに、何か一生懸命優勝に向けて盛り上がろうという気になれないのだ。もしそれが出来るとしたら、相当おめでたいといわざるを得ない。今のカープは明らかに一番よかった時よりは調子が下がっているが、そこからV字回復しそうかといわれたら、些か懐疑的にならざるを得ないのだ。

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まあ、すべては31日に分かる。大瀬良が誠実なピッチングをして、打線が高橋奎二をとらえればいいだけのことである。しかし、その可能性が、私には見えない。いかに市民球場だからとはいえ、そう簡単に事が運ぶとは思えない。ジャイアンツ戦でおあつらえ向きの人情野球をやったスワローズだけに、余計に怖い。

とにかく、優勝したいというならば、合言葉は標題のとおりだ。ぼさっと眺めていて事が運ぶとは私は思えない。

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コメント

  1. Иван Иванович より:

    アメリカ版のど自慢大会で最も歌われる曲がレナード・コーエン作詞作曲の “Hallelujah” のど自慢大会やオーディション番組で、あまりにもこの”Hallelujah”を選曲する歌い手が多すぎて、一時のど自慢大会や歌番組で”Hallelujah”を歌うのを禁止していたとか(笑)。ちなみにNHKのど自慢で最も歌われる曲はKiroroの「未来へ」だそうで。

    で、標題の”Nessun dorma!”(誰も寝てはならぬ)は、プッチーニ作曲・歌劇『トゥーランドット』のアリアで、これも高音系オペラ歌手なら誰でも歌うし、何なら素人でも歌唱力に自信のある人が歌いたがる曲で、音楽に関わる者としては辟易というかウンザリというか・・・パヴァロッティの”Nessun dorma!”が聞こえてくれば思わずスイッチを切ってしまう。お腹いっぱい。優れた楽曲でも頻繁に聞こえてくると、いい加減にしてくれ!と思ってしまう。

    回りくどくなってしまったが、ここ2~3年のプロ野球が”Hallelujah”や”Nessun dorma!”現象というか。ワンパターンのつまらん野球を、突出したスター不在の中代わり映えしないメンツで回しているから、ひとことで表すとオモンナイ。”Hallelujah”や”Nessun dorma!と異なる面は、プロ野球は元のレベルが低いところ。レベルが高くても同じようなショウを見せられると飽きてくるのに、優勝争いといってもレベルが低いプロ野球を観る価値、あるかねえ。投高打低といっても投手のレベルが高いわけでではなく、レベルが低い打者の打ち損じが目立つ。

    贔屓チームの勝ち負けより、球界全体のレベルが上がらんことには、NPBの価値も人気も暴落が止まらんのでは。

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