あれきりで　撃たれたのかと　朗希いい

今日は新聞休刊日ということもあって、紙媒体での大本営発表は見られなかったが、もちろん駅売りスポーツ紙はあるところだ。その中の二紙が足並み揃えて「朗希撃ち」と見出しを立てていたのには、笑うしかなかった。あんなのは、佐々木朗希を打って勝ったか少なくともノックアウトしたときに使うべきものであって、昨日のようなただ2点取りましたというだけで使うのは、こっ恥ずかしいことこの上ない。

まあ、記事を書かせる側も、昨日のオーダーが佐々木朗希対策としては貧弱極まりないことくらい理解しているのだろう。だから、ありもしない戦果を誇張して伝えざるを得ないのだと思う。そして昨日タイムリーを打った羽月を必要以上に褒めそやすのである。まったく莫迦莫迦しい。もっと酷いのになると、菊池休養マクブルーム抹消の中よく戦ったというのもあって、笑うほかない。少なくともマクブルームの代わりのオフェンスの駒が必要だったのではないかという問いには答えないつもりなのだろう。

明日の紙面に反映されるかはしらないが、今日の中国新聞デジタルは興味深い記事の打ち方をしている。まずは小園が復調したことをまず打ち、そして末包をマクブルームの代わりに昇格させることを打ってきた。しかし、これはあくまで批判者向けのポーズに過ぎない。すなわち、まったく反省していないというべきだ。

小園について言うなら、キャンプから好調だったのになぜか結果を出さない田中のほうばかり優遇されたことによりメンタルに来たのではないかと見ている。要するに、新井貴浩が悪い。しかし、今日の記事では新井良太のコメント付きで、二軍で鍛えたから変わったんだという構成にしている。アホかといいたい。

末包についてもそうで、ファームでここまで鍛えたからいい結果が出せた、だから昇格させるんだという姿勢を崩していない。これもおかしい。ウェスタンでの調子を見る限りでも、もっと早く昇格させることは可能だったと思う。内野ならマクブルームとのContractの問題があり、外野なら当局の「最推し」の野間と牴触してしまうのは明々白々だ。

いや、もっとわかりやすい事象として、小園の近況を報じる一方で、田中推し記事も書かれているというのがある。あくまでカープのショートは田中なんだというところを示したいというのが見える。本当にアホらしい。

ここまで来たら、このところ展開されてきた非力なチビが前面に出される野球が誰のイニシアティブによるものかが、雄弁に語られているではないか。下手人はひとりに決まるというべきだろう。いや、その下手人は自分が下手人であることを隠そうとしない。むしろわかりやすく圧をかけてきている。それを翼賛する阿諛追従者を従えて。

だから、本当になんだかなあと思う。こんなヒロシマ球界の現状をなぜか攻略されたことになっている佐々木朗希とともに生暖かく見つめるほかない。

明日からの楽天戦？知るかい。今の小粒ちゃん打線が則本を打てると思うかい？マーくんを、辛島を打てると思うかい？