これで負けたら処置なしだよ。

スポーツ

4回裏終了時点で、私はあるデータを調べ始めた。ノーヒットノーランを喫してから次にノーヒットノーランを食らうまでのスパンが最も短い記録である。で、そんなことを調べ始めたら案外途切れる、というわけではないが、小園海斗にヒットが出た。やれやれただの完封負けかと思っていたところで、ファビアンの逆転ホームランである。あとはただ流れていくのを見ればよかったのである。

ちなみに、その記録は1971年の西鉄ライオンズで、8月21日に東映フライヤーズ・高橋善正投手に喫した(完全試合)あと、9月9日に近鉄バファローズ・鈴木啓示投手に喫したのが最も短い記録である。ただしカープは、2004年10月4日にタイガース・井川慶投手に喫した後の同月14日、ベイスターズ・吉見祐治投手に9回ツーアウトまでノーヒットに抑えられたという記録があるが。

それはさておき、また今日も負けるだろうという予感しかしなかったのは確かである。その意味では、本当にいいタイミングでファビアンがホームランを打ったことは間違いない。6回を床田寛樹が抑え、以後は勝ちパターンリリーバーで守り切れたのだから。ここまで3試合向かなかった運が突如として巡ってきたようなものである。事実、カープは何も変わってもいないし変えてもいなかったのだから。

敢えていいようにいうなら、床田の粘投が流れを読んだと言うべきなのだろうが、まあ有り体に言えばこれが最下位決定戦の悲しさよとでも言うべきだろう。あれが今のドラゴンズの駄目なところなのであって、村松開人のソロホームラン1本で勝てると思い込んでしまったのかどうか。もっとそのあとガツガツと点を取りに行っていれば、試合の流れは変わらなかったに違いない。

まあ勝ててよかったよかったといいたいところであるが、7回表の攻撃は大喝である。せっかく長く無安打にあえいでいた持丸泰輝が二塁打を打ったのに、代打勝田成で送りバント。あり得ない。そんな弱い攻めをするからカープも大概勝てないのだ。代打を出すなら佐藤啓介で強行すべきだったと思う。それだけの流れが回ってきていたのだから。しかも勝田バント失敗で代走に辰見鴻之介を送れば大きく飛び出して止まるというやらかしをしてしまった。真っ当なチーム相手だったら、ひっくり返されていた。

これも話を戻すと、カープのやらかしを、ドラゴンズが熨斗を付けて返してくれたから今日は楽逃げできたのだ。9回表、チャンスで誠実な仕事をする姿なんぞ見たことのない佐々木泰が打ったツーベースヒットがまた流れを戻した。そして、この3連戦初めて起用された秋山翔吾が渋い一振りできっちり受け取ったからこそ、5-1という結果がある。そうでなければ、終盤逆転負け、4連敗、最下位まで0.5ゲーム差になっていてもおかしくなかった。

話は変わるが、昨日までの3連敗を受けて、さしもの中国新聞も庇えないとみたか、すっかり大本営発表と化した「球炎」で厳しい批判があった、「応援してもらえる状況は当たり前でない」という標題が付されていて、一部カープファン界隈では話題になっているようである。しかし、雨が降ったら地面が濡れるというレベルのことをかいて話題にしているようでは、またずいぶん頭が弱いことでといわざるを得ない。

いうまでもなく、中国新聞がこうやって取り上げるということは、当然ハジメの了解が取れているからである。かつてはその限りではなかったが、いまや「球炎」とて幇間コラムでしかない。要するに、これもガス抜きである。そう書けば善意のカープファンがざわついてくれるだろうな、少しはなにかを変える気だと思ってくれるだろうなという意図が見え見えだ。

私に言わせれば、この現状で補強の話ひとつ上がらない時点でカープは終わっているし、本気度なんてゼロだと言うことである。明らかに投手から主軸打者から何から何まで足らない。ファームで惨敗続きであるのがシンボリックだが、今のカープのファームに起爆剤となりそうな選手はいない。今必要なのは国内若しくは国外移籍市場に打って出ることではないか。7月31日まで残された期間は少ない。ここで何も動かないのならば、松田家を焼き討ちにしても善いくらいだ。

まあ要するに、勝ったからよかったとはとても思えない。むしろ現状追認、転落への道への一里塚であるとしか思えないのである。何か強い変革への意思おちうものがAあれば救われるのだが、そんなものはもとよりない。それを否定し続けてきたのがハジメイズムなのである。そしてそれを信じ込まされている哀れな善意のファンがたくさんいるのだ。

一生懸命応援するということは誠に結構だが、現状への隷従、領導者への盲従がついて回るのであれば、途端にそれは有害な行為へと変わる。カープファン界隈においては、それがもう数十年繰り返されているのが辛いところである。ハジメによってヒエラルキィ化され、喝、組織暴力性すら与えられた親衛隊的集団となって結実しているではないか。

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