私が映像に接したのは8回表からだが、それ以後だけでTSSの不勉強なアナウンサーは何度「七夕の奇跡」と曰ったことか。同じ7月7日の対スワローズ戦。広島ローカルでTSSがやっていたと言うだけでひとくくりにするのはやっぱりおかしい。最後坂倉将吾が美しく見える形で決めたから良かったものの、日曜日のような間抜け極まりない形で終わったらどうするつもりだったのだろうか。
それに、逆転サヨナラホームランを打ったにしては、坂倉のインタビューには興奮も感激も感じられなかった。もともと彼がわりと飄々と喋るタイプとは言え、なんか白けきっている感じさえした。そりゃそうだろうよね。野間峻祥が性懲りもなくあんなやらかしをしてもなお庇ってくれるようなアホなファンがいるようなチームだから。打った直後は興奮して喜んでたって?そりゃチームのためじゃなくで自分のためだけだよ。
そういう意味では、今日の試合、感動もなければ喜びもない。そもそも点を取れなかった7イニングスの内容はボロボロ。ひとことで言えば最低だった。こんな試合を勝てないほどスワローズも落ちぶれているんだろうね。死にかけているを通り越して死んでいるカープに勝てないほど。だから喜ぶべき要素は皆無だ。岡本駿に負けがつかなくてよかったというくらいしかない。
あの「七夕の奇跡」に感動があったとすれば、前提として前年優勝していてカープが上昇気流に乗っていたさなかの大逆転劇ということに尽きる。しかも、3本塁打を浴びせ、最後が新井貴浩のグランドスラムという劇的展開だったからこそだろう。カープが勝つ喜びにあふれていたのことである。今のように、せいぜい頭の悪いファンにカタルシスを与えるだけの限定的効果ではなかったのだ。その点で大きく異なる。
だから、一括りに「七夕の奇跡」などと括るのは、まんまとハジメの策略にはめられることになる。彼奴は莫迦ではないからカープの現状が極めて悪いことなど分かっている。それを打破する気もない一方、このままでは自分に批判の矢が飛んでくることも分かっている。それをなんとかかわそうとしているに違いあるまい。だからこそ「七夕の奇跡」などと煽り、それが珍しくはまったのだろうと思う。
あえて真面目に9回裏を振り返るなら、ストレート1本で勝負していたキハダが最後に投じた変化球が甘く入りました、おしまいという程度のどこにでも転がっているエピソードだ。それが野球の恐ろしさである。しかし、あれは坂倉だったから捕らえられたのであって、凡庸なバッターだったら結果は変わっていただろう。要するに、火力のある打者を揃えなければならないという当たり前のことが結論となる。
敢えて付け加えるなら、辰見鴻之介が結果的に盗塁しなかったことか。それがしなかったのかできなかったのかは何とも言えない。ただ、キハダが辰見を過剰に意識していたのは事実だ。しかし、一塁が空けば戦略も変わってきた可能性がある。結果的にファーストでキハダを揺さぶり続けたことが坂倉のホームランを呼んだ遠因であることは、否定できない。仮にノーアウト1、2塁で小園海斗に回ったら、かえってカープが困ったかもしれない。
いずれにせよ、「七夕の奇跡」などというつまらない煽りが後味を悪くしたと思うし、結果的にはまってしまったからもっと興醒めだ。これからカーブが反転攻勢でもして、あとから「七夕の奇跡Returns」とでも言われるならともかく、当局が現状に対する目眩ましのために投げてきた煽りに乗るのは、頭が弱い証左だと言わざるを得ない。まあ、悔しかったらここから勝ち続けてみろというだけだ。スワローズに勝つことは、それだけ3位との差を縮めることになるのだから。
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コメント
おっ!管理人さん早速切れ味鋭いですねえ。