広島でカープファンをやることの弊害について

おもひで

何度も言うようだが、私は兵庫県赤穂市生まれ、カープファンとしては傍流のよそ者カープファンである。どうでもいいことだが赤穂は岡山文化圏なので、関西アクセントではない。だからいわゆる関西弁はしゃべれない。しかし広島弁もしゃべれないというまさに鯉党Nomadである。それがまあ、50年近くカープファンをやっている。しかも広島に住み着いてしまった。理由はさておくにせよ。

だからこそ、何か見えてはいけないところが見えてしまうのかもしれない。それはただ単に広島という街の後進性というだけでなく、何か広島ではカープファンやってられないなという一見矛盾した感傷に囚われるのである。推し球団のお膝元でファンをやることが何かイケてない行為のように感ずると思えばよいか。おかしいようだが、そう思うのだ。

確かに、今は本当に情報が溢れている。かつてはそこまで情報は流れてなかったのだ。平日なら夕方のニュースでやってくれるかどうかだったし、今みたいにカープや広島スポーツにフューチュアした番組はほとんどなかったのである。さらにいえば、私をカープファンの沼に引き込んだ月刊カープファンが1987年10月に潰れ、その後を受けた月刊ザ・カープも1992年に潰れ、まさにカープ文字媒体は何もないといってよかったのである。

そのカープ文字媒体だが、月刊カープファンの頃はまだ文章を書くものとしての矜恃というものがあった。ところがその後は批判力がだだ下がりで、まったくだめだ。もっと駄目なのは中国新聞で、名物コラム「球炎」もただの提灯持ちコラムに成り下がった。もはや読む気もしない。もちろん、その裏にあるのはハジメの統制であることはいうまでもない。そのハジメの統制すらマンセーと叫んで従う向きのなんと多いことか。

文字媒体だけではない。映像媒体の偏向ぶりももはや看過できない。これだったら在広各社、いやNHK広島局も含めて、朝鮮中央放送を笑えない。やっていることはまるっきり同じだ。金正恩が松田元になってるだけではないか。しかもその共犯関係を表に出さないために、DAZNやひかりテレビなどに映像を売らないしね。JSPORTSがその限りではないのは、ここもまた共犯だからだよ。

それを思うと、広島でカープファンをやることは、よほどの覚悟を持たない限り、百害あって一利なしなのかもしれない。しかし、前記の共犯関係を打破できない限り、私だって共犯である。言っているだけでは屁の突っ張りにもならない。何とかこれを打破できないかと考えているのだが、妙案が思い浮かばない。カープと名のつくものに金を落とさないという兵糧攻めしかないのだが、熱心なカルト的信者がそれを補填してしまう。

でも、その構図は徐々に崩れつつあると信じたい。火曜日の交流戦最終戦は、ついに観客が2万人を切った。予備日程ということもあったが、これが今のカープの動員力のベースなんだろう。今や広島におけるカープの地位は現代におけるプロレスと同じなのである。それを一生懸命メジャースポーツのように扱うから滑稽さが際立っているのかもしれない。大きな違和感とともに。

蓋し、広島でカープファンをやることの一番の弊害は、滝のように流れてくる情報の洪水である。これの取捨選択力が我々に試されているのかもしれない。少なくとも、WEB2.0の時代までには、なかったことである。かつては広島でカープファンをやることのアドヴァンテージって、ノーストレスで試合の情報に接することだけだったのである。

それを思うと、なおのこと広島から出たくなった。今やカープファンにとってのサンクチュアリがない代わりに、地獄もない。関西ではどうなんと思うだろうが、1985年のタイガースフィーバーをくぐり抜けた身からすれば現状はスルーできる程度のものだ。というより、地上波ローカルなんて見なきゃいいだけだから。余談だが、橋下徹という大悪党が支配するようになって以後の在阪プレスの堕落は、見るに堪えない。

そんなこんなで再開初戦だが、いきなりスワローズとのアウェイ戦。相手は吉村貢司郎に対してこちらはフレディ。笑って見るしかない。仮にフレディが誠実なピッチングをしたとして、もはや死んだオフェンスがどうやって攻略するというのか。勝てると言うなら証拠を示してほしい。現状では、残念ながら冗談の域を出ない話である。

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