なかよしはプロフェッショナルの敵。

スポーツ

最近は笑いの業界の人でもコンビ仲のよさを売りにする向きが増えているようだ。しかし、かつてオール阪神・巨人師匠は、プライヴェイトでは全く話もしなかったという。考えてみれば当たり前のことで、家族よりも多くの時間を赤の他人と過ごさなければならないのである。仲の良し悪しではなく、そうしないとやってられないというのが真実だろう。

もちろんそれが芸の良し悪しとは結びつけられないだろう。いと・こい先生は兄弟だし、宮川大助・花子のような夫婦コンビもある。横山ホットブラザーズのように家族グループもある。しかし、赤の他人が結びついてそうそう仲良く仕事できるものかとも思う。ちなみに私は、仕事から離れるとほとんど関係者とはつるまない。仕事上がりに呑むのは別として。

まあ自分のことは置いとくとして、プロフェッショナルの芸の世界、ことに2人以上となると、その登場者間にある種の緊張感がないとよいものは生まれないような気がする。故枝雀翁の言葉を借りれば、緊張と緊張のあいだに生まれる緩和、Hegel風に言うなら緊張と対緊張の間からのAufhebenが笑いに繋がるのではないかと密かに考える。

それではプロフェッショナルのスポーツの世界はどうか。これはそもそも1対1、相手があって勝ち負けを決めるのが基本である。ならば、その間には余計に緊張感が必要なのではないか。小久保裕紀や藤川球児に言われなくとも、それは本来選手が弁えておかねばならないことではないか。だいたい最近は選手の間がなれなれしすぎるのである。もっとも、私に言わせれば小久保がルールを語るなと言いたいが。

申し訳ないが、世が世なら試合前に対戦球団同士の選手が仲良く談笑するなんて、無気力野球ではないかといわれても仕方がない。さらにいえば、そもそも同一球団だろうと選手1人1人が個人事業主であって、同じチームの選手間もまた敵と味方である。必要以上に仲良くするのもいかがなものかと思う。別に対立を推奨するものではないか。

かつて栄華を誇ったチームは、仲良しとは対極にある。例えば西鉄ライオンズなど我の強い強者揃いで、試合の中だけの「チームワーク」だったという。かつての赤ヘル黄金時代だってそうで、チームワークなんて優勝争いするようになってからついてきたものだ。V9ジャイアンツなんてきっとそうだろう。あれは川上独裁体制をONが下支えしていたようなものである。だから1975年に一気に崩壊したのだ。

その意味では今のカープなんて、見るに堪えない。別に選手仲がよいことが悪いとは言わない。しかし、どう見ても仲良しこよしの度が過ぎる。後藤のクマさんではないが、「みんな仲良くぼちぼちと」というのがまさにぴったりくるチーム状態だ。そこには緊張感というものがない。だから、見るものにとって、その先に来るカタルシスが生まれないのだ。

もっと悲惨なのは、それをまったく誰も理解できていないことだろう。小園くらいかな、うまく立ち回っているのは。中﨑が昨年末だいぶん厳しいことを言ったが、秋山あたりが本当はもっと鬼にならないと駄目だ。菊地は無理だろう。馴れ合いの張本人みたいなものだから。いや、秋山が鬼になり、菊地が和らげる緩衝材となるのならば、それはそれでよいが。

来週の日曜日は2月1日、スプリングキャンプが始まり、本格的な球春が到来する。しかし、広島に春が来るのは、いつの話だろう。このまま永遠に冬のままかもしれない。夜の来ない朝はないというが、終わりの見えない闇ならばまだまだ地球上には、いや宇宙上には存在する。その闇を打開するにはどうすればよいか。私にも最適解が見いだせない。

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コメント

  1. サンドラぁ! より:

    まあ高校・大学・社会人・独立で同じチームの先輩後輩の挨拶くらいならいいんじゃないでしょうかね。
    しかし、小久保が言うなは確かにw

    今は代表があるとは言え、対戦相手超えて自主トレとか正直自分の食い扶持を奪われたいんでしょうかね?
    だから今のプロ野球って、ヌルいんですね。

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