この体たらくでは今シーズンの最下位が決定的になったというだけではない。もう向こう十数年ペンペン草も生えない荒れ野原になってしまったということだ。怒りというより、寂寞感を覚えたのである。これからカープファンは、試練の時を迎えることになりそうだ。能天気にスクワットやって喜んでる自称ファンは別として。
今日の試合で見えてきたものは、選手の死んだ目である。無気力と突き放すのは簡単だが、そうした原因は何かということを突き詰めないといけないだろう。蓋し、ろくに役に立たないものが評価され、真にチームを支えるべきものが蔑ろにされるこの腐ったチーム体質ではないか。それ以上に何がある。
今日の敗因をまさか森だというあほうはいるまい。森は実力以上のピッチングをした。森なんて本来6回3失点が精一杯だから、ハイクオリティスタートなんて出来過ぎなのだ。とにかく、今日の相手関係で3点以上取れないこと自体がおかしいのだ。その意味では、末包とモンテロはもう処置なしだ。しばらく顔を見たくない。
それに、明らかにオフェンスの選手層が薄い。代打一番手が野間なんて、何の悪い冗談かと思う。野間に何ができる。しょせん野間なんてゴミクズにしかずだ。情けないバッティングばっかり見せやがってからに。なんで肝心なところで使われるのか、よく理由がわからない。
いや、野間はまだ10回に1回くらい誠実な仕事をするが、それすらできないのが一軍枠に多すぎだ。矢野、羽月、そして會澤。なんで一軍にいるかね。矢野と羽月みたいなのこそ二軍でみっちり打撃を鍛えなきゃいけないんじゃないか。會澤?論外の外。君こそカープの甘さの象徴なんだよ。
申し訳ないが、上記四人はもういらないから、オフェンスに期待できる選手を上げてくればよい。そして、とにかくオフェンスの力重視でセレクトすること。守りがーとか足がーとか小技がーなんて言う向きは、あっち行け、シッシッ。だいいち、今日の試合でどこか守りに破綻が出たかい?
それでも明日があるって?死んだ目をしたカープのバッターが、吉村貢司郎を打てると思うかい?高梨裕稔ごときに捻られたヘボ打線が。もう今シーズンやる気を失っているだろう森下暢仁がノーヒットノーランやるのでも期待するというのかい?そんな夢が見られるような状態じゃないよ、今のカープは。
九ちゃんは、というより青島幸男翁は、六十年前に「明日があるさ明日がある」と歌い上げたが、それに続くのには「若い僕には夢がある」だ。今のカープに明日があるから応援しろという向きは、果たして今のカープのどこに夢をみろというのか。どこに夢なんかあるのか。むしろ鶴田浩二翁の言うように、右も左も真っ暗闇ではないか。それでも夢を見ろと言うなら、どこに何があるのか言ってみろ。






コメント
15日は観ていないので試合の論評は差し控えるとして、興味深いことを発見。
新井貴浩監督は、就任時に「チームは家族」と言い、広陵高校野球部監督中井哲之も「野球部員全員家族」と語っている。経緯は省くとして、他のプレイヤーを蹴落としてレギュラーを目指すプロや強豪校の団体競技が、「家族」なわけないやん。
何か「家族」といえば、暖かい家庭を前提として語るケースが多数だが、全部の「家族」が居心地の良いコミュニティとは限らない。
何度か述べている俺の幼馴染みは、医師でもある母親が精神を病み、DV母として幼少期の幼馴染みを特別な理由もなく殴る蹴るの蛮行を繰り返した。
俺の家族は、父方祖父の代々からの方針を受け継ぎ、スパルタ教育と称し、祖父と母は2才半の俺に手をあげている。幼少期に家族から暴力を被ると、どうなるか?極端に自立が早くなる。幼馴染みも俺も、中学の頃には金銭的にも精神的にも自立していたので、親に隷属的で依存する子どもっぽい同級を見て、可哀想にと感じていた。自立してしまえば、親から解放され自由度が高まるから、幼少期から受けた暴力が「禍を転じて福と為す」境地かな。「転んでもただでは起きない」精神は、こうやって生まれた。
コロナ禍で「ソーシャルディスタンス」という言葉が登場したが、何を今さら、と思っていた。職場の人間関係だけやなく、友人や家族でも、適度な距離を置いたほうがうまく関係性を保てるのは、家族から暴力を被る経験から身に染みていたので、感染症もどきで「ソーシャルディスタンス」って、笑わせんな、と。
さて、一見「いい人」に映る人物には要注意、と以前に述べているが、新井貴浩しかり中井哲之しかり。ジャン=ジャック・ルソーは自由と平等を説いたが、実生活では子ども5人を孤児院に預けているからねえ。
いい人は、ぶっきらぼうである確率が高い。態度は良くないけれど、こっちが窮地に追い込まれた時、とことん親身になって応えてくれる。
話がアチコチ飛んでしまったが、「家族」を始め、どんなコミュニティでも人間関係が良好である前提で付き合うとエラい目に遭う。
「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」