オールスターゲームも終わり、明日1日を挟めば正真正銘の後半戦、まさしく酷暑戦線が始まる。しかし、カープにとっては残酷極まりない戦いとなりそうだ。とてもじゃないが、勝てる姿が見えないのである。それだけ、前の明治神宮野球場での醜態は見るに堪えなかったのである。
7月に入ってからの大惨敗の原因は簡単だ。点を取れないことに尽きるのだが、さらに突き詰めるならば、点を取るためのプレイヤーがいないのだ。ポイントゲッターが不足しているうえに、オフェンスには役に立たない守備走塁特化型プレイヤーが多すぎるのである。そういう選手が枠を食いすぎているのだ。
しかし、それだけが原因ではあるまい。最大の原因は、選手の処遇が平等ではないことだろう。身分不相応に持ち上げられている選手がいる一方で、明らかに扱いが悪い選手がいるのだ。その不平等がまだ実力によるものなら良いのだが、間違いなくそれ以外の要素で左右されているのが丸わかりなのだ。
選手だって人間だ。それが見えてしまったら、モラールにかかわる。それでもここまではチーム内部での決定的な事象としては表れなかった。しかし、土曜日の明治神宮野球場。新井はやってしまった。坂倉「懲罰」交代事件。そして日曜日に意地でも使わず結果連敗。これで今まで地下で蠢いていたものが噴出したと言っていいだろう。
今日はお日柄もよろしいので(なんでも年に1回あるかどうかの大吉日だとか)、敢えて言ってしまおう。カープは歪だ。オフェンスに役に立たない、いや1軍での立ち位置が微妙すぎる選手がよく処遇され、本来良い位置を占めねばならない選手が格下げされてている。前者の代表が矢野、羽月、上本、田中なら後者はさしずめ小園、坂倉。その理由?もちろんハジメの意思だよ。
新井が何をもって坂倉に対して拳を振り上げにかかったかはしらない。しかし、2日間も振り上げたままで収め場所の目処が立っていないのは、ちょっとおかしい。普通指揮官がこういう事をするときは、収めどころを考えて効果的にやるものだが、新井の場合本当に一時の感情でやってしまったのだろう。だから、ハジメの覚えめでたくないところを狙ったとも言える。
何が言いたいかというと、要するに今シーズンのカープは新井によってとどめを刺されたということである。きっと坂倉はもはや新井に忠誠を尽くさないだろうし、当局に優遇されていると思っていない他の選手もそうだ。残るは攻守に役に立たない残り滓ばかり。これで戦えるかい?
と、いうわけで私は残りシーズン、生暖かく見守るだけとする。だって主力選手のやる気が見えない組織が結果を出すと思うほど私は善意ではない。しかし、こういう時に限って、偶然ではあるが明後日から2日続けてスタジアムなのである。球場連チャンなんて30年ぶりなのだが、それが「転落の詩集」を観るだけになるのも辛い。しかし、修行と思って行くのみだ。
私は南海ホークスというチームを見ていたことがあるから、弱いとか勝てないとかいうことには免疫があるし、それだけで興ざめになるほどやわではない。しかし、明々白々にやる気のないプレイを見せられると、さすがに辛い。これからのカープはきっとそうなるだろう。






コメント
フリータイムの非常勤職場は他部門と違って自由出勤なので、よその職場は気にしないけれど、一応工場カレンダーは19日から前期夏休み。で、標題を見て、あまりにも偶然が重なり笑ってしまった。実は同市内の佐渡裕氏から”Der fliegende Holländer”(さまよえるオランダ人)の公演を19日から27日まで兵庫県立芸術文化センターでやるのでおいでよ、と声掛けを頂いていた。40年前、合唱歌手として3回くらい”Der fliegende Holländer”の舞台に立った事はあるけど、この楽曲は合唱の出番が少ないので「待ち」が多くて正直ダルい(笑)。佐渡裕氏はスターなので一目置いているけれど、今はオペラを聴く気分じゃないのでスルーしている。明日か明後日、ぶらっと覗いてみるかぁ。
ところで、なぜ多言語を習得するかといえば、オペラを歌うには最低10カ国語は要る。さらに、公演旅行で(40年前)ヨーロッパの地方に行けば民謡を地元の言語で歌わなければならない。細かく言うと、ヨーロッパだけでも200種類の言語がある。全部はカバーできないけれど、行った先の民謡くらいは地元の言語を予め練習しておくので、その地方の言語に興味を持てば、自然に多言語習得に繋がる。
さて、日本のオペラは、発音がちょい甘い。日本訛が気になる。欧州の歌劇場歌手は、徹底的にネイティブの外国語の発音に矯正されるので訛がない。
話が逸れているついでに、英語も国によって発音が大きく異なり、インド人の英語などはほぼ聞き取れんからなぁ。そりゃ、ロンドンの中でも、上流階級中流階級下流階級によって、発音も言葉の選択も違うくらいなので、日本で習う「英語」が英語圏でどれだけ通じるか。英検1級と言っても、英米は日本の英検が基準ちゃうからね。ま、海外に行く機会がある人は試してみてちょー。
ちなみに、ドイツ語だって、スイスドイツ語はイアタリア訛があるし、オーストリアドイツ語だってハイ・ジャーマンと隔たりがある。ドイツ国内でも方言の訛がキツくて、中部標準ドイツ語話者には北部ドイツ語は聞き取れない。
まあ、「語学の壁」に懲りず、ボチボチやりまひょ。
では、管理人さんの2日連続スタジアム観戦。苦行にならなきゃいいけど。