本題に入る前に、今日のカープについて。まあ、本当にナンセンスな試合だった。15安打打ったのはよいが、これで5点しか取れないというのが情けない。それより、今日のスターターを見て唖然とした。指名打者制を使って、オフェンスを弱体化させるというのはあまりにもAvantgardeすぎる。
今日はくだらない仕事が終業間際にねじ込まれたせいで文字列しか見られなかったのだが、本当に見なくてよかったと思う。だいたい、この連敗中の何を見たら野間とか矢野とかがねじ込めるのだろう。アホかと思う。いかに指揮官が下等霊長類並みとはいえ、ちょっと酷い。開運祈願を疫病神に祈るが如き所業だ。
今日の試合はこのくらいしか言うことがないし、言うともっと厳しい言葉になるだろうから、やめておく。で、本題に入りたい。
私にとって長嶋茂雄という人をはじめに認識したのは、ジャイアンツの90番のときだ。だから選手としての長嶋茂雄については、評伝や映像でしか知らない。もちろんリアルタイムで見ていなくはないだろうが、記憶にない。だから、私より上の世代が何かにつけてミスターミスターと言っていても、ピンとこないのだ。
いろいろ活字で読んだ限りの知識で言うと、彼の最大の功績は、「職業野球」を「プロ野球」にしたことだ。一部の好事家のためといってよかったのを、誰でも楽しめる国民的スポーツにした功績こそ、最も誇られるべきことだろうと思う。長嶋茂雄がいなかったら、今ごろプロ野球は地上波では取り上げられないマイナースポーツだったかもしれないのだ。
しかし、長嶋茂雄の限界は、ジャイアンツに土着してでしか生きられなかったことだろう。確かに1980年10月に解任されたあと、いわゆる「浪人生活」を送った。その間、横浜大洋ホエールズの監督候補に擬せられたりもした。しかし、その間もずっとジャイアンツのことを思い続けていたに違いない。その意味では三原脩や水原茂のようにはなり得なかったのだ。
その長嶋茂雄の思いをくみ上げたのが、渡邉恒雄である。第二次長嶋茂雄政権の誕生である。しかし彼は自らが球界の独裁者となるために、長嶋茂雄ブランドを使い続けた。そのことについて長嶋茂雄がどう思っていたかはもう知りようがないが、ジャイアンツ愛しか存在基盤のない長嶋茂雄にとっては、渡邉恒雄とはWINWINの関係だったに違いあるまい。その意味では、球界を束ねる器量ではなかったということだ。
そのことを知ってか知らずか、正反対の道を進んだのが王貞治という人である。彼はいわば九州に「都落ち」したが、そこで新たなレゾンデートルを築いた。長嶋茂雄が、病に倒れてしまったとはいえ野球日本代表での成果を得ることができなかった一方で、王貞治が第1回WBC制覇という栄誉に浴したのは、非常に示唆的である。
私にとっての「ミスター」論は、このくらいである。そもそもジャイアンツ中心史観を苦々しく見続けてきたから、ひとつの時代が終わったという以上の感慨はないのだ。むしろ今の興味は、長嶋茂雄監督復帰とともに入団し、ジャイアンツのスタアの系譜の後継者と見られている松井秀喜がどう立ち回るかだ。もっとも松井秀喜は長嶋茂雄と違って何かと腹に一物ありそうだから、どうなるだろうかね。
最後に言うと、長嶋茂雄という人がこれだけ支持されたのは、底抜けの明るさもあるだろうが、その天然な性格もあると思う。これが野村克也のような粘着質の人だったら、ここまで支持を集めていたかどうか。その意味では、やはり戦後プロ野球にとって得難い人材であったのだろう。
それでも私は思うのだ。もし長嶋茂雄が杉浦忠と一緒に南海に入っていたらどうなっていたか。きっとプロ野球の歴史が大幅に変わっていただろうと思う。もっとも、杉浦さんも鶴岡親分も「長嶋のいるジャイアンツには負けない」と言うのが原動力だったに違いないだろうけどね。






コメント
ど田舎(四国)在住だった学童期は、プロ野球のテレビ生中継は対讀賣戦しかなかった。プロ野球を何気に観るようになった頃には、長嶋茂雄は全盛期を過ぎ劣化が始まっていたが、攻守ともにプレイが派手な印象が残っている。
学童低学年が野球をする程度なら、特定のプロ野球チームを贔屓にすることよりも、個性が強い選手の真似をして、ふざけながらプレイすることが主流だった。
さて、俺の物事に対する取り組み方は、可能性を感じられないジャンルは遊び感覚で楽しみ、少しでも可能性があると自己判断すれば、音楽でもスポーツでも学習面でも陶芸でも徹底してやるためにプロ養成所に入り訓練し、頭の天辺から足の爪先までプロ仕様にする。「玄人はだし」ていうのは、所詮素人だから俺はそういう人を認めないし、付き合いたくもない。何事も中途半端を受け付けない性質なので、0か100思考ていうか “all-or-nothing thinking”が的確か。これはアスペの特徴なのでセルフコントロールが出来ない。
またまた話が脱線してしまったが、中途半端を受け付けない性質なので、プロとは言い難い低いレベルのプロ野球から、気持ちが離れつつある。
3日のオリvsカープは、中途半端の極みやん。15安打のカープが猛打炸裂かと思いきや、オリのB級投手から内野安打7本でっせ。残りの8安打もクリーンヒットは小園の2塁打2本だけか。ボテボテ&ポテンヒットのオンパレードで、これが「プロ」の試合かいな?草野球そのものやん。
言うまでもなく、中継を観るほどヒマやないから、ハイライトを観ての感想になるけれど、ますますプロ野球から気持ちが離れてしまいそう。
まあ昨日は初回、下手くそなくせに出しゃばったトングーくんのおかげで勝てましたな。
下手クソは出しゃばらんと大人しくベースについとけ!
まあワシ中継見てたけど、アレホンマにプロ野球の試合なん?
高校野球以下の試合でしたで。
パシフィックも見とるからわかるけど
数年前よりレベルは落ちとる。
そらアマチュア野球のほうがオモロイってなるわ。
まあ長嶋茂雄に関しては、悪いこと言うくらいなら、話題に出さんほうがエエよ管理人はん。
特に死去したばかりのときは。
しばらくしてからのほうがエエことだけ、言うときます。
ミスター繋がり?で
カープが誇るミスター達
ミスター非力チビ 矢野
ミスター成長なし 野間
ミスターセンス無し 羽月
ミスター出身忖度 上本
ミスター能無し 朝山小窪白濱etc.
ミスター八百長野球 マツダハジメ!
逆ミスターばっかりじゃ(怒)