どうしてそんなにもてるんだろう。

昨日も書いたところだが、新井は奨成を落とし、野間を昇格させる人事を発令するらしい。控えめに言って最悪だ。チームの内外に与えるモラールダウンは著しくなるだろうとみる。もちろん野間が3割20本30盗塁くらいの数字をたたき出せば話は別だが、そんなことなどあろうわけもない。なんせ書いている自分が虚しくなるくらいだから。

奨成を落としたのは当然だと思う。数字も結果も出ていなかったし、層の厚い外野手陣からして残れる隙間はなかった。しかし、だからといって野間を上げてきて何をしようというのだろうか。ここまでさしたる実績もなく、主力としての働きも見せず、ミスをしてはヘラヘラ笑っている姿しか見えない程度のプレイヤーに期待できるほど、私は善意ではない。

そもそも私は、野間がキャンプから二軍調整を許されていたことに強い不信感を持っている。野間が自他共に認めるレギュラーであるならまだ分かる。しかし、まだ野間はその域には達していない。普通に考えて三下ヤクザの立ち位置がいいところだ。そんなプレイヤーが自己調整特権なんてちゃんちゃらおかしい。だからカープは弱いんだといわざるを得ない。

はっきり言って、今の野間がしれっと使われるくらいなら、まだ奨成を試したほうがよさそうな気がする。野間には主力として起用されるだけの説得力がないのだ。教育リーグやウェスタンで目を見張るほど打っていたと言うなら分かるが、寡聞にしてその情報には接していない。ウェスタン2試合では6打数1安打と胸を張れる数字でもない。もっとも、誰も目立った数字は残していないが。

なのに、開幕前を期してのうのうと使われるということは、これは新井の意図を超えた起用であるということだ。蓋し、当局案件、ハジメマターである。だからこの程度のチンピラがカープのスター扱いされるのだ。他球団ファンからの軽蔑の目と冷笑を引き換えに。こういう根拠のない依怙贔屓というのが、一番いけない。

そして、ここからは明けた翌朝になるが、大本営発表下付機関たる中国新聞のスポーツ面トップは、やはり野間だった。いかに野間は昇格するに相応しいか、そして野間といえどもレギュラー確約ではないという注釈付きで。しかし、噴飯ものだ。こうやって取り上げることこそ野間の特別扱いのメルクマールであると、過去は雄弁に語っているのだ。

もうこうなったら、野間に現状を変えるほどの結果を期待するほかない。数字でも中身でも。単に守って走れて少々打てますと言うなら、今のカープに有り余っているのだ。それか野間である必要性は何もない。でもその必要性が強く押されるヒロシマ球界には、辟易しているのだ。

今日からのベルーナドーム、悔しかったら、打ってみろ、野間よ。そうしたら、誰にも文句は言われないのだ。それともベルーナドームの環境を盾にしてサボったり手を抜いたりするのかい？