ここのところカープの編成の迷走としかいえない事象が連発しているところであるが、さらにある事実が善意のカープファンを悩ませているらしい。すなわち、現時点での支配下登録選手枠が68人埋まっていて、あと2人分しかないのである。しかも九里亜蓮の人的補償を獲得すれば69人。何かあったときに機動的な補強に動けないということになる。
もっとも、私に言わせれば、ほれ見たことがバーカというところである。昨オフ来、いやここ数年と言ったら良いか、選手を余らせすぎなのである。いや、はっきり言わせてもらえば、先の見えている中堅ヴェテランを処遇しすぎである。要するに、枠の無駄遣いだ。私がかつて提言したとおりしかるべく処遇しておけば、こんなことにはなっていないのである。
これだけ見ても、新井がほざいた「痛みを伴う変化」ということの欺瞞性がわかるだろう。痛みを伴うというものの主語は我々カープファンなのである。当分の間優勝争いなんてできませんということをもって、我々に「痛みを伴う」からよろしくというだけたったのだ。まあ、心あるカープファンは阿呆らしくて「痛みを伴う」ということについて積極的に語らなくなっているが。
今のカープ、明らかに編成がおかしい。処遇するべき選手を積極的に処遇せず、戦略上どうでもいい選手を高く処遇し、もはや必要のない選手を理由なく抱え込んでいるのである。そりゃこのような事態になる。というより、こんなの誰にでも分かる。なんでこんな素人編成をやるのか、おたくらプロでしょ?といいたくもなってしまう。前も言ったとおり、主に野手にノンテンダーとした方がいい選手と引退勧告をした方がいい選手が若干名いる。
しかし、こういう故なき事象があれば、組織のトップを疑うべしというのが独裁国家分析の上での視座である。故なく残っている選手は、あるいは必要以上に高く処遇されている選手は、みんな「親愛なる領導様」の覚えがめでたいからということだろう。もちろん、逆もまた真なりである。まったく、見ているほうにはばかばかしいったらありゃしない。
いや、我々は単なる善意の第三者だが、中でやっているプレイヤーにとってはばかばかしいじゃ済まされないだろう。特に本来高く処遇されるべき選手のモラールダウンは著しい。やがてやる気を失い、FA権取得まで面従腹背で過ごすことになるはずだ。正直な話、九里亜蓮の今回の決断には、この現状が多分に影響しているとみる。そして、これからFA権を取得する選手の流出の連鎖が起こるだろう。
そうなったときに、このチームに為す術はない。やがて崩壊の一途を辿るだろう。一部狂信的カープファンの「男気」とか「組織への忠誠心」の連呼をFuneral marchとして。そうなったら、「失われた二十余年」では済まない。本当に、五十年草木も生えないチームとなるかもしれないのだ。その危機感が、心あるカープファンにもどれほどありや、である。
とはいえ、当面打つ手があるわけではない。少なくとも今シーズン限りで切るべき選手と契約を更改してしまったツケは重い。打つべき手があるとしたら、金銭トレードくらいしかない。しかし、カープ、否ハジメ人民共和国においては、トレードというのは不穏分子の放出の体良き手段でしかない。ハジメにとってかわいい選手の処遇には、死んでも使わない。それが独裁者というものだ。
嗚呼、赤ヘルよ何処に行く。私腹を肥やすために動くのみの強欲独裁者とともに崩壊するのか。そこから救い出すとすれば、やはり独裁者をどうにかするしかない。そのためには、心あるファンはまず独裁者を支持するカルト的狂信者との戦いを余儀なくされるだろう。その道は険しいというより、相当の困難を極める。しかし、独裁者をひっ捕まえて吊るすよりは簡単なはずだ。
とはいえ、どうするかね。ひとまずは孤独な戦士Charlieがやったように、戯画化して笑いのめすしかないのかね。しかし、もう飽きた。
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