それでも夜は明ける。

サッカー

月曜日から続く時間外勤務地獄から抜け出して、ようやく定時に抜け出した。さすがに冬至も目前のこの時期だけにもう夕暮れとはいかないが、それでも僅かな日の光が心を落ち着かせる。そんな気分にでもならないと、もう本当にやってられない。本当に体が壊れてしまいそうだ。

昨日も帰宅が遅くなり、横になってゆっくりしていたら思いっきり爆睡してしまった。このところどうも睡眠の質が悪く、そのおかげで日中気が緩むと眠くなってたまらない。こういうときには仕事をサボって一日無為に過ごすのがよいのだが、そもそも休みが取れるかどうかすら分からないという状況である。そうなると、少なくなった12月の営業日を指折り数えてもういくつ寝るとと嘯くしかない。

そんなことを書いていたら、また壮大に寝落ちしてしまった。まあ急いで書くべきことでもないのでいつ書いたってよいし、かえって思考がクリアになるかもしれないのだが、どうも気分がよくない。

気を取り直して書くと、昨日はACL2のサンフレッチェ対イースタン戦があり、4−1でサンフレッチェが快勝した。そもそも消化試合なので結果はともかく、なにか青山がチームを鼓舞したかに見えるのがよい。それに引きずられてか、越道が、洋太朗が躍動した。先を見据えて非常に良いことだと思う。

青山はもちろん3度の日本一の主力であるわけだが、それから今に至るまではサンフレ的にも苦しい時代があった。降格間際まで追い込まれたこともあった。しかし、真摯に頑張ったからこそ今がある。今年だけでも浮き沈みあったし、まだ日本一に向けては首の皮一枚残っている状況に変わりはないが、きっと日曜日にいい結果が出ると信じている。

一方のカープだが、まあなんといえばいいのか。あの「失われた二十余年」に懲りず、またそれを決め込むかのような体質には辟易するが、それでも今のNPBは何があるかわからない。セントラルは完全に団子状態だし、パシフィックもホークスが決してArmadaではないことが証明された。優勝日本一ということは、簡単ではないが決して難行苦行ではないことは、見えているのである。

しかし、今のカープにはそのための本気度がちっとも見えない。はっきりいえば優勝なんてしてくれるなとチームの総帥が思っているし、それに異議が出ない人民共和国的体質がまかり通っている。異議を述べたら、これが我々のやり方なんだという「ウリ式」が出るところなんてまさしく同じだ。

しかし、権勢を振るう独裁者だって、いつまでもその場にあるわけではない。いつかはその勢いはフェイドアウトするし、ひょっとしたらシャットダウンされるかもしれない。そのために、やれることをやっていくしかないのだろう。いや、やるしかない。私は親愛なるKarlのいう「歴史の発展法則」なんか信じないが、歴史的にも独裁者が斃れるのは案外内からの力なのである。

その「内からの力」を加速する力に、日曜日のサンフレッチェの戦いがなるだろうか。もちろん私は大逆転日本一が成ることを信じているが、そうなれば閉塞したヒロシマ球界にも勝つことの素晴らしさが流布することだろう。いきおい、今年の体たらくでろくに補強しないハジメへの風当たりが強くなるかもしれない。いや、きっとそうなるだろう。否、そうしなければならない。

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