午後11時のモノローグ その142

スポーツ

このところくだらない業務に追われまくって心底疲れていた私は、ついに休暇を取って1日無為に過ごすことに充てた。もちろん完全にidleを決め込んだわけではないのだが、家人とランチに興じたあと思いっきり昼寝をしたものである。やっと生き返った思いがするし、そうでもなきゃやってられない。

そのせいかどうかは知らないが、思考回路は正常になった気がする。だいたい大相撲十一月場所も終わり、世間は歳末モードに入るのである。正直言ってこれからは年末年始のことを考えるのが正常なのであって、くだらない業務のことに気を回すのは狂気の沙汰であるとさえ思う。それはさておくとして。

そういう意味ではカープについて書くなどというのは極めて異常な所業である。なんかカープというのは組織からして狂っている会社などであって、正常な理性というものが成り立たない組織である。いわば一番近いのはカルト宗教なのであって、狂った信者がすぐに助太刀に出てきてわけのわからない世迷い言を言うところまでそっくりだ。

それに、今カープ球団が演じているスラップスティックは私の予告通りでもある。そんなのハジメというという異常性格者を具に見ていれば弥が上にもわかるのである。だいたい思考パターンは単純な男だから、読むのは簡単なのである。そうなってほしくないと思いたくなるのは人情だが、なんとやらに付ける薬はないというだけのことだ。

昨日発表されたコーティングスタッフについては、中国新聞でその新規性について書かれていたところだ。もちろん、こうなるのも想定の範囲内である。さすがにオフェンス担当コーチに対する風当たりくらい分かっていたのだろう。それで何も変わらなかったのは、有為の人材はハジメを忌避して来てくれないだけのことである。

今日は主力選手の契約更改が始まったとのことで、野間が8000万円で更改というあり得ないことが起こった。こんなのノンテンダーでええやんと思ってたのにこれだけ払うのである。まあ物笑いの種だと思うが、要するにハジメ的には野間を守らねばならない理由があるということである。そんなの広島にいて私心なく報道を見ていたら丸わかりだ。

それがなぜかは、客観的には見えてこない。そういうときは、上に立つものの好き嫌いがそのまま反映されるというのが独裁体制分析の常道である。それはハジメが狂信的に唱導している「守り勝つ野球」のピースとみられているからではないか。本当は、野間は身体能力だけが取りえで守備もうまくないし走塁も下手なのだが。

その意味では、このあと注目すべき事象は矢野の処遇である。なんせハジメは野間以上に矢野が大好きらしい。野間に8000万出すくらいなら矢野には一気に7000万くらい出しかねない。もちろんそんな事やったらこれまた物笑いの種なのだが。

こんな事やっていたら、まともな選手はカープを離れるだろう。ただでさえ田中松山という劣化しきった何の役にも立たないのと更改しているのである。このチームはハジメの好き嫌いですべてが回ることが明らかな以上、実力は二の次三の次ということになるのだ。そんなの、腕に覚えのある選手はアホらしくてやってられなくなるに違いない。

その先に見えるカープの運命は、崩壊のみである。私はそうなっても良いと思っているし、末期の水を取る覚悟はあるのだが、やはりそうならなくてよいのであればそうしたいところである。言うまでもなくハジメは選挙で選ばれているわけでもないし、一番やっかいな中小閉鎖企業のオーナー社長だ。それを追い落とすには、本来寿命が尽きるのを待つしかないところではある。

しかし、本当にそうだろうか。なんかできることがあるのではないか。久しぶりに頭がクリアになった今、そういう思いが浮かぶに至っている。幸いに今年は年末年始も長いし、ゆっくり考えてみようかなと思う。敵はカルト宗教だから大変だが、カルトだからがゆえのアキレス腱があるに違いない。いや、きっとあるはずだ。

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