明日に向って撃て！

一泊二日の福岡行から帰ってきた今日で、私の夏休みは終了である。昨日は太宰府天満宮を、そして中洲川端から天神まで徒歩で2往復し、ホテルでなかなか寝付けなかったこともあって、疲労困憊なのである。しかし、明日には早々に仕上げなければならぬ仕事があって、サボろうにもサボれない。ということもあって、非常に気が重い。

太宰府天満宮では、心字池にかかる3つの赤い橋を転ばぬように渡ってきたので、少なくとも未来は浄化されているだろうと信じたい。3つ目の橋で彼女が転んだことを悲劇の伏線にしたさだまさしはやはり天才だと思うが、それはさておき。天神さんは学業の神さんでだけいらっしゃるわけではないので、いろんなことをお願いしてきた。ちなみに御神籤引いたら小吉。きっとこれから上り詰めるだろうと思い、大吉が出るまでも何度も引きはしなかった。

思えば1988年3月、北野の天神さんで自分の受験の必勝祈願をして引いた御神籤が凶。それがその後の試練の予兆となった悲しい記憶がある。もっとも、今から考えると、間違ってあんな魔界に合格したらかえって自分のメンタルを病んでいたかもしれないから、天神さんの差配には感謝している。そのうえ2年間だがご褒美で魔界に遊ばせてくれたからね。

そう言えば昨日のホークスは、松本晴のプロ初勝利がかかった9回表、クローザー松本裕樹がノーアウトフルベースのピンチを作るという場面があった。ここでひっくり返されたら、カープの凶運を福岡においてくることができるのかなと思ってもみたのだが、まあそれには及ばず、一方のカープも前夜の悪い流れが嘘のように打ちまくった。カープの武運長久は流石に管轄外だろうと思って天神さんにお願いしなかったのが良かったのかは、わからない。

と、言うわけで話をカープに戻すと、明日からは水道橋、文字通りの決戦になる。2週間前との違いは、明らかにオフェンスの力が戻ったことと、長打が出るようになったことだろう。末包と坂倉も然りだが、やはり小園に一発が出たのが大きいと思う。小園は普通にやっていたら今頃十数本打って然るべきなのだが、ここにきてその感触を取り戻したのだとしたら、きっと続けて打ち続けるだろうと思っている。

とにかく、もうこの後に及んだら「守り勝つ」なんでナンセンスである。ガツガツと点を取らねばならない。そしてそれは早いイニングに越したことはない。そうすることによって、相手の戦意を削ぐことができるのだ。何度もいうようだが、先に点を取った以上の点は取られない、先に点を取るまでは点をやらないというべクトルである限りにおいて、「守り勝つ野球」は正しいのだ。逆に言えば、ヒットもろくに出ない上に点も取れないような状況下での「守り勝つ野球」なんて、幻想以上のものではないのだ、

明日からの6連戦は、カープの今シーズンを左右するような一戦になることは誰にでもわかることである。とにかく、もたもたすることは禁物。一気に走るのが最良であると思う。なんでもスウィープしたらマジックナンバーが出るらしいが、そのくらいで良い。いや、これ以上の混戦は許してはならない。セントラルの灯なんて、さっさと消してしまおう。