Ein Sommernachtstraum

今日は8月15日、言わずとしれた終戦記念日だ。だからといって柄にもないことを書く気力はないので、カープの試合のない夜、明日も中止となったが、ぽつぽつとどうでもいいことを書いてみたいと思う。現在絶賛夏休み中なのだが、これまでの蓄積疲労で思考回路がメルトダウンしたままなのである。

カープについて言うと、やはり昨晩の勝ち方は後で効いてくると思う。こういうミラクルを起こすと、選手に自信がつくのだ。やればできる、絶対自分たちは負けないという自信が。それがMaximumになったのが、まさしく2016年であり、それからの3年間だったのである。だから、ファンの側が間違ってもあれはまぐれだとかいうネガティヴな思考をしないことである。

ミラクル神がかりといえば、お盆だから出す訳ではないが、やはり2001年の大阪近鉄バファローズを挙げなければならない。北川の代打逆転満塁サヨナラ優勝決定ホームランが注目されるが、実はそれに至るまでに数々の神がかり的勝利を収めていたのである。だから、あの試合がどんなに劣勢であっても、俺たちならできるという思いに駆られていたはずなのだ。

優勝決定試合に限ってみても、梨田監督の差配も見事だった。吉岡のヒット、川口の二塁打のあと、ギルバートに代打益田、古久保に代打北川と突っ込んだ思い切り、そしてそれは直近の試合で事を起こした選手であったのである。並の監督にはできない読みだと言うべきで、指導者としてもっと評価されてもいい人だと思う。

話をカープに戻すと、あの2016年、潮目を変えたのはもちろん鈴木誠也の2試合連続サヨナラ本塁打、次の試合でまた決勝本塁打が出たホームのバファローズ戦だろう。あの試合以降、緒方孝市は吹っ切れたのだと思う。勢いに任せよう、オフェンスを前面に出してガツガツいこうと趣旨替えをしたのではないか。それが三連覇に結実したのだと思う。逆にポストシーズンで振るわなかったのは、自分の思う野球へのこだわりを捨てきれなかったからだと思っている。彼はそもそも頑固一徹の人だから。

それでは新井貴浩という人はどう立ち回るかだが、彼は緒方ほど腹が座ってないと見ている。思わぬところで気の小ささが出やしないかと思っている。そうなったら、背水のときになる。今はなんとなくオフェンス重視にシフトしているふしがあるが、いつディフェンシヴに戦うようになるかわからない。いや、今もそんなにオフェンシヴに戦っているとも思えない。ここ2試合、勝負どころで矢野に代打を出しているが、これも二俣の存在があるから、守備力が期待できるからという方が正しいのかもしれない。

それでも、少しずつなんやかんやでオフェンスの強い若手を使い出したからか、ファームが活気づき始めている。やはり奨成が引き上げられて継続的に使われ、結果を出していることが大きいのではないか。一軍同様打力が悲しいくらい低かったところが、ここのところ点を取って勝ち始めている。これは良いことだ。先日は松山をようやく抹消したが、ここのところ打撃の結果が出ていない田中とか存在意義がうすれつつある上本を休ませて、その間いきの良い若手を使ってもいいと思うけどね。

今年はカープもチャンスだし、サンフレッチェもまだリーグ戦タイトルに手が届く位置にいる。ドラゴンフライズはひと足先に日本一を摑んだ。エディオンピースウイング広島ができ、ドラゴンフライズも新アリーナ建設へ向けて頑張っているが、こうなったらカープも優勝日本一を取らねばなるまい。だいたい今の低レベルセントラルなら勝ち抜けは簡単なはずだし、いかにホークスが強かろうと、穴は絶対にある。

え？交流戦でやられた？そんなの関係ない。1984年なんて、カープはオープン戦で阪急ブレーブスに0勝7敗1分けだったんだからね。ポストシーズンの一発勝負は、全く別物。だいいち、今のホークスはそんなに強いとは思わない。

長々と雑ネタを書いてきたが、やはり今日という日を踏まえてひとことだけ。

戦争をしてはいけないなんて当たり前。とにかく戦争なるものに関わっては、手を染めてはいけない。

これからの戦争は、総力戦なんて甘いものじゃない。完全殲滅戦になる。そもそもあほうが核兵器のボタンに手をかけた時点でおしまいなのだ。79年前のように、玉音放送で戦争終結を呼びかける基礎すらなくなる、すなわち日本という国が消滅する、いや地球が荒廃して人類が壊滅する結末が待っているのだ。

今私が危惧しているのは、日本もそうだが、指導者の幼稚化である。ヴラジミルやジンピンはともかく、もしドナルドが再登場したらね。彼こそアメリカン・デモクラシィの自己崩壊の象徴だと思っているのだが。いや、アメリカだけじゃない。日本においても、ある種の政治思潮をお持ちの方は、ドナルド、あるいはヴラジミルなんかにシンパシィがあるようで、なんともはやと言わざるを得ない。まあ、今日はこのくらいにしておこう。