Just for our win!

つれづれ

なんやかんやいって、あっという間に私のいうペナントレースの第三ラウンドが終わった。些かのオールスターブレイクを経て、酷暑戦線を走らなければならないのである。この4日間の準備で、ペナントレースが大きく左右されるといっていい。まさに昨年はここで自らこけて、優勝が手に届かなかったのであるから、今年はその二の舞は避けたいところである。

はっきり言って、ここまでのカープはもどかしい野球を続けている。確かに投手陣の力で借っているところはあるが、オフェンスは崩壊寸前である。相変わらずもの知らぬ善意のファンたちは「守り勝つ野球」がどうたらとかほざいているようだが、相手よりたくさん点を取ってこそ、点差を付けてこそ「守る」という所為が成立するのではないか。これももの知らぬ善意のファンは、オフェンスは度外視して徹底的にディフェンシヴに戦えば良いと勘違いしているようである。哀しくて涙も出ない。

騙されてはいけない。「守り勝つ野球」なるものは、カープの伝統芸ではない。少なくとも古葉さんはそんなものを指向していなかった。赤ヘル黄金時代の野球は、一貫して攻撃野球である。オフェンスが強くないとレギュラーになれなかったし、守備固めなんて最小限だった。いや、正確に言えば、守備固めの選手すらオフェンスが強かったのである。中尾明生と岡義朗くらいかな。純然たる守備固めと言えるのは。

その岡義朗翁、現役最後がタイガースだったこともあって今は在阪局の解説をしているが、矢野を評して、レギュラーと言えるためにはもっと打てなきゃダメだと仰っていた。当たり前のことである。また、かつても書いたとおり、NHK全国中継において、解説の藤川球児は小園をべた褒めする一方で矢野に対する言及はなかった。これも当たり前のことである。矢野の対外的評価は「守備はうまい選手」でしかないのだ。それがあれだけ在広プレスで持ち上げられるということは、当然その裏にハジメがいると思った方がいい。もちろん、「投手を中心に守り勝つ野球」の発明者でもある。

別に矢野を取り立ててどうこう言う気はないのだが、今の矢野を見ているともどかしいのである。彼の打撃スタイルには達川の言うところの「生活感」を感じるのだが、ときどき格好良く打とうとしてずっこける様を見せるので、困ったものなのだ。あんまり広島という部分社会の中でだけ褒めまくっていたら、野間がそうなったような遠回りをするのではないかという気がしてならない。

些か話が逸れた。今のカープのオーダーは、1番2番8番9番タイプのオンパレードだ。中軸打者はもちろん、その前後を固めるべき選手すらいない。これでよく勝てていると思うし、実際残っている結果は悲惨なものだ。ヒットを打つのに難儀する状況だし、長打はほとんどお目にかかれない。だから点にならない。

しかし、これだけ課題が明白なら、解決は簡単だ。ただ、新井は頑としてやらない。蓋し、新井の言う「家族」というのは、チーム全体が平等な立場であるのでひなく、新井の子分や三連覇の残り滓やらがヒエラルキィ上位にいる家父長制支配に基づいているという意味である。彼らのレゾンデートルが揺らぐことは、やらないのである。

だから、こうすれば酷暑戦線をうまく立ち回われるなどということは、言えない。言っても無駄だから。ただ、プロである以上然るべき内容で勝つことが求められる。それに向かって一点突破してほしいとだけは、言いたい。

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コメント

  1. 山田太郎 より:

    編成は「補強を」と言うてるのに、辛いさんは、頑として断ってるそうですからね、、 7月31日まであと8日。どうなるか。取りあえずギリギリでの手のひら返しを見たいものですわ。

  2. アングリーレッド より:

    ジャイアンツはオールスター前の最終戦、セリーグ全球団勝ち越しがかかっているので、真剣に勝ちに行った。
    対するハジメのバカープは、首位ターンなどしたら優勝“しなかった”時にファンにギャーギャー言われたら困るため、わざと転んで2位ターンした。

    ファンにとっては天と地とも言えるほど違う球団の姿勢。

    求む!
    打ち勝つ野球を標榜しファンを楽しませてくれる、新・まともなオーナー!

  3. 初代・毛利元就 より:

    トーマス・ハッチをリリーフに回せ!!

    ハッチの先発は、もう終っている。新井監督とコーチは、ハッチの見極めが出来ていない。「目を覚ませ!」と言いたい。過去5試合に先発登板して、0勝3敗、防御率6点台。クオリティー・スタート(6回3失点以内)は一度も無い。球宴明けの神宮では、広島打線9得点の援護がありながら、四回で6失点降板。5回持たない。ハッチは先発失格である。彼のNPBでの先発キャリアはもう終わりだ!! さっさとハッチをリリーフに回すべき。その準備をすべき。島内も必要だが、リリーフ投手が足りない時期が必ずやってくる。ハッチがリリーフで回マタギをして、1回2/3、または1回1/3を投げてくれるだけでも、かなり助かる。ハッチには、ホールド・ポイントでチームの勝利に貢献してほしい。

    開幕当時、「ハッチは先発6番手」という時点で、もう終わっていた。雨天中止が1試合発生すると、その週で、「先発6番手・飛ばし」が頻繁に起こり、ハッチがそういう運命になることは、十分に予想できた。これではハッチの出番はないし、チームの勝利に貢献できない。

    ハッチをリリーフに回せ!! リリーフに専念させるべき。

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