あまりにも気乗りしない夜に

スポーツ

一応私も仕事の前ではプロフェッショナルの端くれのつもりだから、くだらないと言いつつも真剣にやってるつもりである。ただ、ここ数か月どうも残業が多くなりつつある。そういう事もあって、帰宅後や休日などは、完全に気持ちが切れている。そして、何もやる気が起こらなくなってしまうのだ。

特に顕著なのは活字を読む気力の減退である。最近色々読みたい本は積み上がっているのだが、まず手に取ろうという意欲が起きない。積ん読で満足しているのではない。活字を読むという気力がないのだ。どうやら、相当疲れているというか、精神的にメルトダウン寸前らしい。

ましてや、野球のない日にカープのことを考えるなんて、できようわけもない。まだカープが強くてかつエンターテインメント性あふれる野球をやっているのならば、色々考えるのも楽しいが、今はその限りではない。勢い、そんなの後回し、要するにToDoリストから外れてしまうのである。

とにかく今のカープって、にこにこ笑ってみていられる野球ではないのだ。何度も引き合いに出して恐縮だが、人情噺を3時間みっちり休みなしで聞かされるがごときである。肩が凝って仕方がない。それがいいんだというのは莫迦な酢豆腐的自称通人である。だからライトなファンの足がスタジアムから遠のいているのだ。

だから、カープの今シーズンの行く末を考えるだけで気疲れするのであって、要するに今やりたいことに上がるわけがない。私は決して多趣味とは思わないが一方で無芸な口でもないから、カープのチェック以外にやりたいことはたくさんあるのだ。それが心身のメルトダウンでままならない今、試合もない日にカープかどうたらなんて書けるわけがないのだ。

前置きが長くなって恐縮だが、そんな気分の重さを振り払うには、やはり月並みだが音楽を聴くのが良い。もちろん、こんなときにたかじんのディープなバラード聴くと本当に精神が落ちそうになる。こういうときには、やはり月並みだがクラシックが良いのかもしれない。

気分を盛り上げるクラシックでまず思い出すのはベートーヴェンの交響曲第7番だろうか。これはもう元祖イケイケミュージックだ。お手軽なところでは同じくベートーヴェンの序曲「エグモント」かシベリウスの交響詩「フィンランディア」、あるいはショスタコーヴィチの交響強第5番がいいと思う。特にショスタコーヴィチの5番(よく「革命」と呼ばれるが、オリジナルの標題ではない。)の第4楽章は良い。ムラヴィンスキーもよいが、金管の咆哮がまさに怒っているケーゲルがお気に入りである。

そう言いつつ今聞いているのはオルフの「カルミナ・ブラーナ」だけどね。第一次世界大戦後のドイツのまさにイケイケダンスミュージックで、沈滞気味のカープにふさわしいかもしれない。

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コメント

  1. Иван Иванович より:

    気が重い時、無理に気分を上げようとしないほうがいいかもね。
    「頑張る」の語源は「我を張る」という説があり、自分を押し通す、自己中心的になるということ。だから心理カウンセラーはクライエントへ「頑張れ」は禁句なんやね。カウンセラーでなくても「頑張った」結果、心を病んで疲弊している人へ「頑張れ」は鬼畜ワードでしょ。事あるごとに何も考えず紋切り型の言葉「頑張れ」を発する人が大多数だけど、「頑張れ」と言われた側は励みにならないどころか負担に感じる。頻繁に用いられるわりに、逆効果に作用する好ましくない言葉なんじゃないかなぁ。”Best wishes.”「たくさんの幸せが訪れますように」というニュアンスで「幸運を祈ります」を伝える、こういう軽い励ましのほうが受け取る側はラクやし嬉しい。

    気分が沈んでいる時に聴く音楽は、エリザベス女王国葬の讃美歌が綺麗で落ち着く。
    ・THE DAY THOU GAVEST
    ・PSALM 42: 1-7
    ・THE LOAD’S MY SHEPHERD
    ・O TASTE AND SEE
    ・LOVE DIVINE
    ・RUSSIAN KONTAKION OF THE DERARTED
    ・ALL MY HOPE ON GOD IS FOUNDED
    ・BRING US O LORD GOD
    ・CHRIST IS MADE THE SURE FOUNDATION
    ちなみに俺は、バリバリの仏教徒でおま(笑)。

    出場選手登録の中村貴浩、即スタメンで!

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