時代閉塞の現状。

スポーツ

過日の記事にベートーヴェンの交響曲第7番を引き合いに出したところである。しかし、金曜日の試合のあまりの情けなさに、土日ともそれを聞いて気分を上げた。交響曲第7番は、交響曲全集も含めるとカラヤン、バーンスタイン、クレンペラー、ケーゲルと揃えているのだが、結局一番ほどほどなカラヤンにした。しかし、それがいけなかったのか、土日も恥の上塗りになった。

実は7番だけでなく、気分を上げるためにとっておきのラインアップを組んだ。まずは交響詩フィンランディア、これはシベリウスの大家ベルグルンド。そしてエグモント序曲、これはとっておきのケーゲル東京ライヴ盤。そしてショスタコーヴィチの交響曲第5番第4楽章。これは贅沢にケーゲルのライヴ盤とムラヴィンスキーのライヴ盤をはしごした。これだけ気分を上げようとしても、目先の野球が余りにも悲しいがゆえに、そのもの悲しさを増幅する効果しか果たさなかったようだ。

別に今日は私の音楽視聴遍歴を書くつもりはないのだが、今の気分で選曲するならモツレクか、あるいはアルビノーニのアダージョか。ちなみに後者は断然ヘルベルト・ケーゲルに限る。ケーゲルの交響曲全集のおまけでついている小品集に収録されているのだが、これがまたすさまじいほどの暗さ、すさまじいほどの絶望感である。今の気分に相応しいが、本当に気分が落ち込んでいるときには聞かない方が良い。

話があちこちに飛んでいるが、要するにカープの現状は暗い。ファンの心情からしたらDies iraeかもしれないが、そこに流れている音楽は葬送のメロディだ。明るい兆しが、まったく見えないのである。まさに、石川啄木ではないが、この標題を持ってくるのが相応しいかもしれない。

その閉塞感を打ち破る選手が、オフェンス陣にいれば良いのだが。今のウェスタンを見る限りでも先行きは暗い。なんせ今の二軍、土曜日にインターリーグでスワローズに勝ったが、これが実に6月5日以来のくふうハヤテベンチャーズ以外のチームからの白星だったのである。非常に寂しい事態としかいいようがない。だから、救世主候補すらいないのである。ほんとうに、奨成を辛抱強く使うか、もう一度佐藤を昇格させて思い切って二塁で使うか。

そんな中、今日オールスターの監督推薦選手が発表され、カープから6人選出されることとなった。これはいかにもノムカンらしい深慮遠謀というべきだ。大瀬良、床田、小園は分かるのだが、栗林はできれば休ませたかったし、秋山と坂倉に至ってはなんで?という気がする。これはもう簡単なのであって、オールスターに帯同させて休ませないことだけが目的である。こういうことをされるから、勝負事は勝たねばならないのだ。

バカープファンの中には頭が弱いのがいて、なんで矢野が選ばれないと息巻いてるのがいるようだが、残念ながらそれが他球団からの評価だよというまでだ。日曜日のNHK総合での中継での藤川球児の解説を聞いたら分かるだろう。藤川は小園をべた褒めする一方で、矢野のやの字も出さなかった。在広プレスや幇間評論家は矢野をべた褒めするが、その裏には何かあるということである。

明日からはホームジャイアンツ戦だが、もはや勝敗に興味はない。いかにして果てるか、あるいは思わぬところからいかに孝子が出るかを見たいと思う。それより、そのあとのスワローズ戦。土日がデイゲームだ。誰やこんな日程組んだアホは。選手のみならずお客さんも熱中症になってしまうではないか。目先の野球はお寒い限りなのに。幸いにというかなんというか、天気予報は悪いので、流れるかもしれないし、もう流れてしまえというほかない。

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コメント

  1. HIROYUKI より:

    オールスター、選ばれたのは森下ではなく床田です。https://www.carp.co.jp/news24/n-243.html
    大瀬良も床田も前のカード先発予定なんでキツいですね、故障がちの秋山もそうだしこれも深慮遠謀?

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