哀しみよ一粒の涙も。

はっきり言って、今日の試合はほとんど見ることができていない。途中まで外出していたのもあったのだが、どうやら風邪を引いたらしく、発熱と咳が酷くて非常に辛い。なので、帰宅後は寝ていた。それでも0－3が3－3になったときは驚いたが、結果は御承知のとおり。もはや溜息すら出ない。こんなクソみたいな内容の試合について書き下せるほどの気力は、今はない。

結論から言うと、今日の試合はそもそもオーダーから新井はなにをやりたいのか分からなかった。二俣を使いたいという意図は分かるのだが、なら小園を指名打者に入れるという意図が不明だ。そこまでして矢野に拘りたいのかという気がする。ホークス戦2試合完全に遊ばれている矢野になにを期待したかったのか、そこまでして「守り勝つ野球」なるものに拘る必要があったのか、謎だ。

それでもヘルナンデス相手に期待できなかった田中が同点ホームランを土壇場で打ったのだから、新井には腹を括ってほしかった、その次の打順は矢野だったが、代打を出してさらに勝ち越しへの突破口を開くべきだったと思う。しかし、結局はそのまま矢野を打たせて終わり。非情に残念だ。あんな結果を野球の神が演出してくれたのは、少しはオフェンスに腹を括れと言うことではなかったかと思う。しかし、新井はそれどころか徹底的な守りの野球にシフトしてしまうのである。それでは、勝てない。

ひとつ解せないのは、交流戦に入ってから、カープだけほとんど一二軍の入れ替えがない。九里を昇格させる代わりに中﨑を抹消しただけである。すなわち、オフェンスに関してはまったく変更がないのだ。これはいけない。かつて述べたとおり、交流戦というのはリーグ戦と別の戦いなのである。而して、誰が通用するかというのをフラットに見なければならないのである。しかし、新井は徹底的に今の主力選手への拘りを見せている。こんなことをやるから駄目なんだといわざるを得ない。

本来なら、育成とは言えファームで高打率を残している佐藤啓介など真っ先に支配下に置かねばならない。彼は交流戦への秘密兵器になり得たところだ。しかし、いまだにその話はない。理由は分かる。打てる内野手を上げたら矢野の居場所がなくなるからだろう。去年もそうだった。せっかくウェスタンで大当たりしていた中村貴浩を長らく支配下に置かなかった、これも結局野間との兼ね合いだったと思っている。そんなことをやるから、ウェスタンの選手は白けきってパフォーマンスが上がらないのだ。

そういうと、バカープファンはすぐに守りがーという。しかし、野球というのはあくまでも自然数のスポーツである。取られた得点をディフェンスの力でなかったことにはできないのだ。ディフェンスにできることは、取られそうな得点を防ぐことだけである。だから、得点をいかに積み上げるかというのが先決問題なのである。しかし、ヒロシマ球界ではそういうことすら理解されない。それほどまでに「守り勝つ野球」教は堅固なんだろう。

今日はあんまり見ていないので、試合内容よりはこの3連戦がどうだったかの総括をしてみる。はっきり言って、この3試合のホークスは極めて不出来だった。交流戦突っ走ってペナントレースを争いあわよくば日本シリーズというなら、3タテして然るべきだったと思う。いつまでたってもホークスは強いからーという言葉で思考停止している向きは、控えめに言って莫迦だ。そんな言い訳しているからいつまで経ってもカープは弱いんやというところである。

明後日からはホーム6連戦だが、もうどうにでもなれと思う。勝てる要素がないではないか。