意地でも負けてはならぬ。

スポーツ

明日からは交流戦前最後の6連戦である。しかし、目指すところは見えている。すなわち、最低でも4勝2敗、5割以下などありえない。弊ブログをお読みになる賢明なる読者諸兄姉には言わずもがなだと思うが、あえてその理由を説明する。

現在のペナントレースは、確かに最後は143試合終了後の成績で順位かつく。しかし、実際は5回の短期決戦の集合体である。蓋し、開幕から交流戦前まで、交流戦、再開後オールスターブレイクまで、オールスター明けから8月いっぱいの酷暑戦線、そして9月の最終決戦。要するに、短期決算に強いチームが必ず勝つようにできているので得る。昨年新井が「勝負は8月以降」と言い続けて沈没したのがいい例である。

さらに言えば、交流戦前と交流戦を全く同じように戦おうとしたら必ず沈没する。交流戦をそつなく立ち回っているチームは、必ずと言っていいほど用兵から戦術から変えてきている。しかしてカープが交流戦で大惨敗するのは、それが理解できないからだ。違う野球を戦うという意識があれば良いのだが、残念ながらカープは、特に用兵については領導様にお伺い立てねばならないようだし、最近は戦術もそうらしい。

いや、ひとつだけ戦術を変えなくても交流戦でうまく立ち回ることができる方法がある。それは即ち、打力で押すことだ。三連覇の時がまさにそうである。パシフィックのピッチャーが強力?私に言わせたら今はそんなでもない。バファローズが投手王国などといわれるが、逆立ちしても打てないような投手はそうそういない。過去打てなかったのは、打撃コーチとスコアラーの責任だ。だいたい、交流戦があるのにパシフィック専属のスコアラーを置かないなんてふざけている。

交流戦については来週にでも書くが、まずは明日からの6試合、特に目の前のホームタイガース戦である。なんと言っても、2勝1分け以上で首位に立てるのだ。こんな分かりやすいモチベイションはあるまい。となると、やるべきことは一戦必勝である。目の前の試合を取るためにあるゆる手を打てばよいのだ。といっても、投手陣の総動員ではない。相手投手からいかにたくさん点を取るかということに心を砕くべきなのだ。

そこで昨日の試合に戻るのだが、1回の表裏の攻防で、相手投手攻略のために必死でやってきたのは実はジャイアンツの方である。カープの方は、まあ運が良くて点が取れたという側面があることは否めない。阿部慎之助は崩れた高橋礼にブチ切れたのかもしれないが、カープを一番助けたのはむしろ泉口の何の変哲もないセンターフライである。これを読めない阿部慎之助はやはりまだまだ修行が足りないのだろう。

話を戻して、明日からの3連戦である。相手先発は村上頌樹、大竹耕太郎、西勇輝が予想されるが、今シーズンまだこの三人をまともに攻略できていない。昨日のようにのんべんだらりと打っていたら必ずか転がされる。昨日ジャイアンツが見せたようなはっきりと意図を持った攻撃が見せられるかにかかるだろう。

交流戦へのPrologueであると考えるならば、結論はひとつ、打って打ちまくって勝つことだ。守り合いしのぎ合いは相手を利するだけだ。今相手が一番嫌がることは打力勝負のはず。ならば、その形に持ち込めばよい。昨日のジャイアンツ戦にできて明日のタイガース戦にできないというのは、アプロウチかストラテジィが誤っているに過ぎない。というより、今のタイガースに簡単に負けていたら、交流戦また惨敗するよ。

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