まだ練習試合だから、勝ち負け自体は時の運ですまして良いところである。あとはそれなりに中身があるかどうかなのだが、今日は残念極まりない。スコアこそ0−4だが、内容は惨敗である。タイガースが真剣に点取りに来たら、二桁失点はしていただろう。話にならない。
ひとことで言うなら、バカープファンが墨守する「投手を中心に守り勝つ野球」の敗北である。今日はタイガースに投手はもちろん、オフェンスでも力負けした。敵は間違いなくオフェンスを強化してきているのである。当たり前のことだ。ある程度投手陣に自信が付けば次はオフェンスを強化するに決まっている。そんな当たり前のことがわからないから、カープは弱いのだ。
昨年の結果を受けて、カープは確かに投手陣の強化に乗り出して、一定の成果は得ているかもしれない。しかし、オフェンスの強化をサボった。そこを「若手の底上げ」でごまかした。その結果が今日の試合である。確かに田村や久保に見るべきものはあったが、弛みきった現状の打破ができるまでには至らないし、それを求めるのは酷だ。そこをわかっているから、ノムカン君は力でねじ伏せに来たのだろう。今年もうちは強いぞということを思い知らせるために。
ただ逆説的に言うなら、それを教えてくれたノムカン君には感謝である。こういう敗北はチーム強化には絶対に必要なものである。新井政権になってから前体制の負の遺産は相当程度消し去ることができているかのようだが、まだ十分でない。それができるようになるためには、やはりまだ痛みが必要なんだろう。しばらくは自己切開や自己否定という作業も必要になるはずだ。そのような過程を経てこそ、初めて「負けるが勝ち」という成果を得られるのだろう。
旧ブログにはかつて何度か引用したが、この歌を再び引用する。私がこれを知ったのは駿台予備学校英語科主任講師だった表三郎師からだが、上記の意味での「負けるが勝ち」の真理が含有されていると思う。
おのれより絶えずおのれを放逐し変貌し否定しそして敗北す(斎藤史)
今日の試合でとくに目立った選手はいないが、斉藤にはいい勉強になったことだろう。よく1点で収まったというのが感想である。今日をよく反省して、次の登板機会があれば修正してほしい。一方、森には少しくがっかりした。これだったら昨年までと変わらない。ローテーションの一角を食いたければ、もっと大威張りで抑えないといけまい。オフェンスには、特に言うこともない。だいたい3番ショート田中なんてふざけているにもほどがある。しかも小園6番で。
ただ、あえてPositiveたらんとすると、この時期に、今シーズン直接上位争いするかもしれない相手に手の内を明かす必要もないから、戦術の何割かはまだ隠しているのだろうと思うこともできる。近本以外はほぼベストメンバーがスターターに並んだタイガースに対して、一応カープはまだその点は流動的な面があることは、いえる。ただ、外国人は使えないかもしれないね。そうすると、かなり厳しいよ。その面のリスクマネジメントは、どんなのかという疑念は、ある。
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