試合内容は見られたけれど

まだオープン戦とはいかない練習試合ではあるが、他流試合には変わりがない。そんな他流試合初戦のマリーンズ戦。JSPORTS1のキャンプ中継も12時45分から17時までという試合対応パターンになっていたのであるが、残念ながら中継は見られたもんじゃなかった。相変わらず三文芸人尾関高文が居座り、解説で呼ばれた中田廉も中継を締めるどころか一緒になっておちゃらける始末。話にならない。

これで試合がボロボロだったらフラストレーションも累乗で膨らんでいったかもしれないが、そうならなかったのが救いといえば救いだ。オフェンスは9安打4点、投手陣は無失点リレー。はじめとしては良いし、まあカープファンを納得させるだけのものは見せたのかなという気はする。些か甘い採点かもしれないが、御祝儀相場というくらいで了解いただきたい。

やはり今日の白眉は田村である。いきなり4番に座った第1打席で豪快なアーチである。そりゃ確かに高めの甘い球だったが、それを初球から一振りで仕留めたところが有り余る才能の発露と言うべきだろう。バカープファンがすぐ口にする「若手は二軍で鍛える」なんてくそくらえである。これだけのバッター、今のカープにいるかい?もう開幕スターターは確定で良い。

それに引っ張られるように、外野を争うメンツが次々に結果を出した。奨成の打球は田村に匹敵するものがある。わかってたけど。あとはヒットこそ出なかったが久保は確実にブレイクするだろう。貴浩も良い。明日の試合も、非常に楽しみだ。オフェンスのメンバーでこれだけワクワクさせられるのって、いつ以来だろうか。

一方で、内野手は厳しい。小園がものが違うのはわかりきっている。林の打球も素晴らしい。しかし、それに追いついてくるのがいない。矢野は今の段階ならもっと大威張りで打ててないと厳しい。韮澤は明日から二軍で良い。生活感も緊張感も感じられない。やっぱり、ろくに打ても守れもしないのに甘やかされてるのはだめだ。

外国人についていえば、レイノルズは堅実なバッティングができそうなことはわかった。ラロッカやシーツになれるかは微妙だが、ロードンくらいにはなれるかもしれない。しかしシャイナーは厳しいかもね。メジャーに昇格できなかったのはファストボールへの対応ができなかったからとみている。となると、劣化型デーヴィッドソンで終わる可能性もある。もっとも、オープン戦当時ははずれ確定と言わるていたロペスが、開幕戦のボテボテの決勝タイムリー1本で変わった例もあるから、気長に待とう。

ピッチャーは、今年は黒原が良さそうだ。今日くらいのピッチングができたら谷間の先発では使えるかもしれない。玉村も良い。右打者のインサイドに食い込んでくるボールが今日くらい投げきれたら、かなり勝てるだろう。あとはその確率だ。この二人と森がローテの一角に食い込んできたら、面白くなるかもしれない。

もちろんいいところばかりだったとはいえない。韮澤の凡ミスを筆頭にディフェンスは些か緩かったことと、オフェンスがまだ全体的機能していないことは指摘しなければなるまい。前者は初期不良、後者はこの時期特有のもので終わらせてもよいのだが、それで終わらせてはいけない。明日の試合はその点も締めてほしい。

話を戻すが、外野の一軍枠への競争が激化しているが、これだけ人材が揃っているなら有効活用を考えればよいのではないか。すでに健人が、もちろん末包もそうだが、ファースト兼任で頑張っているところだ。加えて、以前から主張しているところだが、奨成をサードにコンバートしたらどうかと思う。レイノルズにはまだまだ不確定要素が多いからなおさらだ。

さもなくば、もはや余剰戦力にもならない野間を放出して大型内野手を取ってきても良いと思う。もはや今の野間にカープ内でのレゾンデートルは見当たらない。それが事実だ。だいたいあの程度の成績で沖縄行きをスキップして自主調整なんてふざけんなという話だ。

まあ、まだ1試合終わっただけなので、なにか絶対的評価をするには当たらない。とりあえずは明日の試合を見てからである。去年のようにはさせんぞというところを見せつけるような試合内容を期待したい。

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コメント

“試合内容は見られたけれど” への2件のフィードバック

  1. Иван Ивановичのアバター
    Иван Иванович

    会社をサボっても何とも思わないが、年始から皆勤賞だった土日の競馬場通いが途切れると、罪悪感が生じるのはもう競馬依存症も末期でんな。ということで、この時期としては珍しくカープの他流練習試合を観ていた。
    試合の感想は管理人さんにほぼ同意だけど、俺の場合、もっとシビアなポイントオブビューになる。

    カープ投手陣は完封リレーなので良かったのだろうが、マリーンズの立場でものを言えば、安田尚憲と藤原恭大の大型ドラ1コンビがイマイチ伸び悩んでいる印象(今日もノーヒット)で、球団とすれば頭が痛いだろう。もう1人のドラ1平沢大河は終わってるしね。今オフ戦力外だろう。こんなにドラ1がことごとく機能しなかったら、マリーンズが貧打で苦しむのも致し方ない。

    最終回に投げた横山陸人以外マリーンズは、2線級の緩い投手ばっかりだったので、カープ打撃陣の9安打では、ぜんぜん足りない。倍は打たないと。今日完璧だったのは奨成だけなんじゃないか。身体が一回りデカくなりパワフルでスイングスピードは、1人頭抜けてた。彼が本気になれば、これぐらいは出来るプレイヤーなので、現在の好調を維持し、開幕スタメンを勝ち取ってほしい。

    緩く甘い投球とはいえ田村の一発は完璧だったが、第4打席のレフトフライはいただけない。やや外角高めの緩くて甘い投球をミスショットしている。最低でも、レフトの頭上を越えるヒットを打ってもらわないと。田村は1軍の実績がないとはいえ、5年後ぐらいにはメジャーに挑戦できる才能があると思っているので、ミスショットを減らして、とりあえず今シーズンは、100打点を目指してもらいたい。

    他では、貴浩のスイングがいいねえ。観ていて絵になる気持ちいいスイングやん。野間より絶対貴浩やで。他、林も好調でコンスタントに打てるようになっているのは良いね。石原のタイムリー2塁打も見事だったが、あの甘く緩い投球ならスタンドに放り込まないと。ルーキーイヤーに1軍で4発放っている頃に比べると、スイングがコンパクトになっているのは気に入らない。

    前にも少し述べているけど、若手は長打を放って派手に目だ立たないと、オーナが寵愛する中途半端なベテランどもをベンチに追いやれない。
    若手がスタメンを奪取するために、当てるだけのスイングは捨て、全打席長打を狙ってもらいたい。

  2. Seniorのアバター
    Senior

    田村俊介、彼はエエね。
    マリーンズやったらレギュラーでっせ。
    これからも使い続けてほしいね。

    しかしマリーンズよ
    二線級以下の投手にたった4安打しか打てんとはね。
    最下位もあるでこれ。
    平沢はとっくに終わった選手やし
    藤原は肩のケガがなあ…。
    安田も思った以上に育っていないし
    ルーキー上田に長打力はなさそうやし。
    助っ人がシクれば最下位やねこれ。

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