雪積もりし夜のバラッド

なんでも「10年に一度クラス」の最強寒波が到来するとのことで、今朝から当地は激冷えである。いや、冷えるだけならよいのだが、問題はもれなくやってくる雪雲であって、明日も早朝の時間帯を狙って降るという。実際、当夜もうっすらと積もっているのであって、明日が非常に心配だ。

少々雪が降るくらいならまだいいのだが、困るのは積もったあとに凍ることである。通勤手段は電車と自転車なのだが、雪が降って挙げ句凍ったときには恐ろしくて自転車に乗れない。要するに然るべき距離を歩かなければいけないのであって、家を早くでなければならなくなる。しかもさっさと歩けないから勢い時間もかかる。要するにこんな日はサボりたくなるのだが、さすがに雪が降ったくらいで休むのは気が引ける。でも、気は滅入る。

ただ、この最強寒波が抜けると、また季節外れの暖かさが続くらしい。すなわち年末年始は寒波や雪の影響はないということのようだ。これは助かるのだが、逆にこんなに寒暖の差の変化の山谷が大きすぎると、正直なところ体調に差し障りがでる。寒くなるならなだらかに寒くなって、打ち返しはできるだけ少なくというのがあらまほしきことなのだが、近年の気候はおかしくなっているとしかいいようがない。

そんな2023年師走も、残り10日と数時間となった。営業日ベースではあと5日である。もうこうなったら、来るべき年末年始の休暇に思いをはせて、仕事なんて適当に流しておきたいところなのだが、なぜか来年初頭にデッドラインがある業務がいきなり降って来ているのである。せっかくの年末年始も、少しは頭を働かせねばならないかもしれない。まったくアホらしい。ほとんど本社サイドの自己満足のような業務だけに、なおのことアホらしい。

そうは言ってもこちとらプロフェッショナルの端くれだし、やる以上はしっかりやるつもりではいる。その上でいいたいことはいわせてもらうつもりでいるが、なんとも気は重い。ひとことで言うと、誰もハッピーにならないうえにミスが起こると波及効が大きいという最低の業務なのだ。こういう業務を取ってきて下に押しつける本社サイドのセンスを疑いたくなるのだ。

まあワルクチと愚痴はこのくらいにして、どうせなら酒を飲む話でもしたい。クリスマスと年末年始にはやはりとっておきの酒を開けたいところである。ワインはなんやかんやで買い集めたのがたまっているところであるのだが、その中でボルドーワインを開けることとした。もちろん一気に飲みきることは出来ないが、その分長く楽しめるし、飲みあましは料理に使えば良い。焼き豚のつけ汁に紹興酒の代わりに使えばなかなか良い。

日本酒は、この秋の京都物産展で買ってきた嵐山上流にある丹山酒造の純米大吟醸「完熟」が控えている。一升瓶で買うと22000円するが、一合だとそんなに高くないし、私にはそれで良い。あとは前回も触れた増田徳兵衛商店の「平安亰」の飲みあましもあるのだが、あえて兵庫県は加西市の蔵である「富久錦」の発泡酒「BUCU」と低アルコール酒「Fu」を注文した。ここはもちろん清酒もうまいのだが、このふたつは特に良い。

まったく困ったことに、広島ではなかなか広島以外の酒が手に入らない。私の好きな灘伏見の酒は、菊正宗とか松竹梅などといった大手メーカーのもの以外はまず入手困難だ。この辺が広島流通界の困ったところである。確かに広島の蔵は広島県内での消費が主であると聞いたことがある。しかし、だからといってよそを閉め出すようなやり方はいかがなものか。そういえばIKEAが広島から逃げたのは、きっとそれが原因だと睨んでいる。

そう思えば、本当に広島っていいところが少ないんだよね。確かに食べ物はおいしい。でも、それだけのような気がする。外から客人が来ても、見せるところがない。それもそのはず、「ものづくり」に固執して第三次産業を徹底的に軽視する姿勢を改めない限り、待っているのは没落なんだけどね。

かつても書いたことがあるが、今から25年くらい前、福岡市は財政が危うくなり、アビスパの存続が危うくなったという話が出たところである。札幌市も拓銀破綻の影響をもろに受けた。しかし、今や完全に広島を周回遅れに置き去りにしている。札幌は長いこと行ってないが、福岡市はもう広島とは段違いである。行けば行くほど広島という街のつまらなさが浮き彫りになるのだ。

ああ、本当は早くこんな街を放り投げたいんだけどね。今や広島に住むことはカープファンにとってアドヴァンテージでも何でもないから。

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“雪積もりし夜のバラッド” への1件のコメント

  1. Иван Ивановичのアバター
    Иван Иванович

    爺婆(父方)の祖国は、酒豪を通り越しアル中だらけ。死因の30%がアルコール関連なんだから救いようがない。我が家を含む一族は、一晩で一人がウォッカのボトル750mlを3本くらい空けるのが標準という感覚だ。その一族の中で最も酒に弱い俺は、一晩でストリチナヤ・ボトル1本(750ml )、または飛竜乗雲ボトル1本(900ml )空けるくらい。この飛竜乗雲は頂き物の米焼酎で、LEDライトとリモコンが標準で付いている。様々な色にライトアップされたボトルの中の富士山を楽しめる。リモコンのFADEボタンで自動的に色を変化させることが可能で、その遊び心が気に入ってる。クリぼっちの方にお勧め(笑)。

    自分は酒に弱く拘りもないが、ストリチナヤは、祖父母の代から我が家に常備されているウォッカなので、お茶感覚でストリチナヤを呑む。俺以外の一族ほぼ全員アル中で、全国呑み歩きで利き酒三昧。なので、アル中族から地酒やらマニアックな酒を時々頂く。

    宴席で、どこそこの誰が酒豪だという武勇伝がちょくちょく話題に上る。一番酒豪だと言われる人と同席したことがあるけど、我がアル中一族の基準からすれば、ごく普通というか(笑)。

    2011年まで、ビールが清涼飲料水に分類されていた郷里が、我が一族の祖国なので病んでいる。

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