ストーヴリーグが始まったにもかかわらず、カープの選手入れ替えの動きは極めて鈍い。どころか、すでに68人抱えていて、いったいどうするんだといわざるを得ない。せいぜい外国人の入れ替えがあるかというくらいだが、それだってチーム改革の決定打にはなり得ない。なんせ投手野手で同時に4人までしか出られないのだから、効果は限定的である。バウアーみたいなの取るなら話は別だが。
その一方で、着々と契約更改は進めている。これで分かることは、この球団の経営者はまったく現状を変える気ありませんと行っているに等しいということだ。話にならない。2位になったとはいえ課題山積、優勝したけりゃ変えなければならないところがたくさんあるのにそれに目をつぶるということは、要するに優勝する気ありませんということを宣言しているに等しい。こんなの、自発的八百長じゃねえかと思う。いや、ずっと昔からそうなのだが。
いつぞやのWEB記事で、1973年のタイガース、ジャイアンツのV9を阻止する格好の1年だったのだが、最後の最後でオーナーが「優勝したら金がかかってかなわん」というようなことを言ったということが載っていた。きっと球団体質の今昔を表すというつもりで書いたのかもしれないが、我々からしたらどっちらけだ。そんなこと、ヒロシマ球界では現在進行形で起こっていることだから。いや、もはや現在形になりつつある。英文法用語でいえば「普遍的真理を表す現在形」というやつだ。
なのに、カープファンの反応は鈍い。酷いのになると、ハジメと一緒になって「優勝するチームがよければよそを応援しろ」などとほざく始末である。そんなのがカープファンヒエラルキィで上位に居るから、アホらしい限りである。もちろんそれを作ったのはハジメだが、それに乗っかかっているバカープファンもまた共犯者だ。どちらかといえば共同正犯に近い。だから批判するし、打倒の対象なのである。
はっきり言ってしまえば、ファンを名乗るものがチームの栄冠を求めないというのは,それは八百長の共犯者であるということだ。そこまで言わなくても、あらゆる推し活で、推しの対象が光り輝くことを求めないことを願う莫迦がどこにいるかということである。そういえば、分かってくれるかな。要するに、彼らは推しの対象を自らだけのアイドルとしか見ていないから、結果を残さなくてもいいなどとほざけるのである。
そんな歪んだ「推し活」が成立するのも、畢竟ハジメが同じことをやっているからである。今のチームには、ハジメの推しだけがraison d’êtreである選手がいっぱいいる。それが肥大化しすぎて、身動き取れなくなっているといっていい。現時点で68人も抱えている理由はそれだ。明らかに、そろそろそのraison d’êtreがやばくなってきた選手とか、そもそも低い選手がいるというのにね。
もうひとつ、ハジメの歪んだ推し活の負の側面として、そもそも移籍市場の玉に出来ない選手が多すぎるということが挙げられる。ちょっぴり足が速いとか少しばかり守備がうまいというだけで一軍に引っかかっている選手なんて、どこに需要があるものか。これもバカープファンの知らない「不都合な真実」である。今のカープの一軍の選手層なんて、よそのチームから見たら鼻でせせら笑われる位なんだよ。
それを打破するためには、まだ移籍市場の玉に出来る選手の更迭しかあり得ないのかもしれない。そうすれば、善意のカープファンにも現状の問題点が可視化できる。しかし、それは狡猾なハジメが知らないわけがない。よって会社が能動的にこれを行うわけがない。あり得るとしたら、もはやFA権附帯選手がそれを行使することしかあるまい。
過去の記事から誤解されないようにいうと、私は積極的に西川にFA移籍してほしいと思っていない。むしろ、買い手はそうそうないと思う。バファローズが調査しているのも、日本シリーズで露呈したオフェンスの弱さだからだ。それだって、もし来シーズン森友哉が外野を兼務でもしたら、途端に怪しくなる。ホークスがと最初いわれていたが、正直西川が割って入る枠はない。むしろ高齢化が懸念されるホークス主力陣の中に来年30の西川を取ってどうするのということは思っていた。まあ、ウォーカー獲得でもはや過去の話だろうが。
これも「不都合な真実」かもしれないが、故障が多く守備走塁に献身的でもなく本人の調子が悪かったりチームの状態が悪かったりするとすぐやる気をなくす彼の商品価値はきっと高くない。だからFAで出ても好条件の契約を結べる可能性は低いとみる。だから西川は熟考しているのだろうという考えも成り立つ。もっとも、今のカープのような組織風土は彼の好むところではないだろうが。
まあ敢えて西川がバファローズに移籍したことを考えると、人的保証でほしいのは先日のコメントでいただいたところであるが来田涼斗か元謙太だと思う。劇薬として面白いのはT-岡田かな。彼はむしろセントラル向きのような気がする。
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コメント
世界のサッカークラブのトレンドは、将来性込みで10代の有望選手を囲うことだ。人気も実力もある好成績のクラブがビッグになるほど、実績のある中堅ベテランでも高額で獲得することを忌避しはじめている。
プロ野球に置き換えれば、選手生命が残り僅かで伸び代が期待できないFA有資格選手を高額で獲得するのは、もはや時代遅れ。
カープが勘違いし誤った補強の仕方をしている典型が、カープアカデミーから引っ張ってくる選手だ。カープアカデミーを開校した1990年代は、MLBのアカデミーが僅かしかなかったから、チェコやソリアーノなど、それなりに潜在能力が高い選手も混ざっていたけれど、現在カープアカデミー所属の選手は、言ってみればMLBアカデミー30校の残りカスなので、もうカープアカデミーは廃校にしたほうがよい。経費がもったいない。若くても残りカスは要らんでしょ。
アカデミーを廃校にする代替案として、中南米専属スカウトを置き、青田買いすればいい。既にSBが16~17歳のドミニカンを獲得しているが、やはり中南米のユースは貧困家庭の選手が大多数なので、契約金を少し弾めば、MLBアカデミーに先んじて有望選手を囲えるかもしれない。
とりあえず投手5野手5を確保し、5年くらい2軍の試合や独立リーグに派遣し篩に掛け、戦力外にした人数分を補充する。これを10年くらい継続すれば、それこそ中途半端な30代マイナー選手を無駄に獲得する手間が省ける。
高校野球を経ず、ダイレクトに独立リーグでプロを目指す選手を援護する、という新手の人材確保術もアリなんじゃないかなぁ。
そりゃベテランでも、柳田クラスならたとえ2~3年でも、使い途があるかもしれないが、中途半端な成績しか残せない中堅ベテランは、補強の対象にしないほうがいいでしょ。FA有資格者は、可能な限り出て行ってもらったほうが、チームを活性化できる。ここ数年のFA残留組を見渡せば、お荷物になってる選手ばっかりじゃん。田中會澤大瀬良野村上本野間。こんな碌でもない選手を1軍保障密約で抱えているのだから、チームが強くなりようがない。
基本、中堅ベテラン&FA組は、ズバッと斬ったほうがいい。
◯◯もおだてりゃ木に登る。
プロスポーツ選手は結果を出してなんぼ。いくら清く正しくても、成績を残せない選手は淘汰される。
スター候補(だった?)中村奨成などはしっかり“捕手”として1軍で出場させていたら違ったと思うんですがね。
やっぱりスターの名の下に生まれた選手には、それなりの立場を与えないと。
何?プライベートでやらかした選手など、カープのような清貧球団に不要?
おっと、一番清く正しくの対極にいる者がオーナーをやっている球団が、選手の素行程度で文句が言えますかね?
あくまでもプライベート上での問題児と、反社もどぎを使ってまで自らに都合の悪い者たちを徹底排除する極悪輩と、どちらがカープから出て行くにふさわしいか。
答えは言うまでもないと思いますがね~