おはなしにもなりゃしない

9回裏、三塁走者村松が福永のライトフライでタッチアップしていれば、少なくとも延長に入るのは必至だった。ライト野間のスローイング難は周知の事実だし、なぜタッチアップしなかったのか疑問なのだが、それが今のドラゴンズの限界なんだろうと思う。勝てたと言うよりは、負けなくてよかったというくらいの無様な試合だ。

もちろん、今日の森はよかった。ただ、オフェンスの強くないドラゴンズ相手ならすいすい投げられますというくらいのものだろう。だから、あまり高い評価はできない。まあ少しずつ伸びているのはわかるが、ローテーションを任せるかと言うには、まだまだ。

あとは、恥ずかしくてなにも言うべきことはない。3点しか取れない展開じゃなかったが、取れなかったのは事実である。昨日までは西川、今日は菊池と日替わりアンチヒーローが登場する始末じゃ仕方ない。松山も2試合連続初回のチャンスに凡退では、そろそろ賞味期限切れかとも思いたくなる。

結局のところ、今のセントラルのレベルの低さではまだまだ上位を狙いますやのことを言えるのだが、今の体たらくでは参加賞すらもらえないだろう。劣化しきった三連覇の残り滓に何が期待できるというのか。もっと言えばその代わりに出てくるのがオフェンスに貢献しないチビであるというところがもはや終わっているのである。

今シーズンがチャンスであることは間違いないのである。セントラルはおろか今はNPB自体のレベルの低下著しい。だから、今からでもパワー系のチームに作り変えても遅くないし、順位的にも今それをして優勝を争える地位にいる。だから終わった老兵やまだまだ鍛え足りない（あるいは鍛えても伸びしろない）チビは放擲してでもチームの体質改善を図るべきなのである。しかし、それをさせないためのドグマが「家族」であるのだ。

そう思うと、もはや一生懸命見る気がしない。今日もテレビはバンテリンドームとドルフィンズアリーナとを秤にかけて後者を取り、前者は最初は一球速報、途中からDAZNにしたくらいである。まあ、それでよいのではないかと勝手に思っている。今のカープに一生懸命肩入れするのなんて、何の苦行かとさえ思う。

私はマゾヒストでも行者でもないから、そんな事はできない。まあ、振り向かせたかったら勝っておくれ。え？もう信者がたくさんいるからいいって？

いっぺん、滅びてみるかい？