今日は皐月五日、こどもの日である。まさに鯉のぼりの日だが、肝心の鯉チームはもはや息絶え絶えで鯉のぼりも意気が揚がらない。今日は流れてしまえと思うし、事実夜の天気予報は悪いのだが、今のところ雨風は吹くも雨は降っていない。残念だが、行われるだろう。まあそれはさておき。
こどもの日といえば、つきものは柏餅である。もちろんあるところには年中あるのだが、やはりこの時期のものはうまい気がする。白派よもぎ派、粒餡派こし餡派と分かれるところだが、私はよもぎのこし餡派である。でも、別にそれじゃなきゃだめということはないので、白でもつぶ餡でも美味しくいただいている。
しかし、実は私の中の隠れ一位がある。それは、味噌餡。西日本ではあまり味噌餡自体見かけないのだが(正月の茶席の花びら餅くらいかな)、東京ではまだあるようだ。それでも一般的かどうかは分からないが、東京に住んでた頃、東北沢駅の近くにあった和菓子屋で売っていた味噌餡の柏餅は、美味かった。それでいっぺんにファンになったのだが、最近は目黒の秋刀魚状態だ。いや、その店すら再開発で今あるのかどうか。
もうひとつ、柏餅の思い出があるのが、高砂市にある鹿嶋神社だ。一願成就、合格祈願の神様だが、名物は参道の柏餅。ここの柏餅は店の前での蒸し立てを売っているのだが、ちゃんとした餅を使っているからか、日が立つと固くなる上に柏の葉が餅に張り付いてしまう。でも、美味かった。
過去形にしたのは、なんせ数十年行っていなくて今の味がわからないことと、なんせそれ以上の記憶が薄いことが理由だ。きっと今の肥えた舌では当時の感激はないかもしれない。ただ、子どもの頃、祖母や母に連れて行ってもらって食べた味なのであり、まさに懐かしの味なのだ。客観的に語り得ないと思うので、うまいからぜひと言いづらい一方で、自分の心の中に留めたい味だ。そういえば、鹿嶋さんには中学入試以外はきちんと御礼参りができなかったな。
もちろん祖母も、そして母もこの世にはいない。そしてもうすぐ母の命日がやってくる。昔の味を懐かしんで、今夜は柏餅でも食べようかな。できたらコンビニのとかでないほうがいいな。
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コメント
ファームとの入れ替えなし。
この期に及んで現状維持。
消え失せろ、新井。